はりきっていこう(^o^)/

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2011年02月13日
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カテゴリ: アニメ



(*`皿´*)

最近の文庫本はどうしてこんなに高いねん!
ヽ(`□´)ノ


字が大きくて行間が広いから、ページ当たりの字数が少なく無駄にページ数だけが膨らんでいてやたらぶ厚くて重いか不必要に分冊してるし、その割にすぐ読み終わってしまう。最近は一回り大きいサイズまで登場、ご商売ですから仕方ないのかもしれないけれど、かえって活字離れを助長してるような気がするぞ。
(`へ´)

そう言えば新書でも10年くらい前からやたら分厚いものが出るようになったけど、字数は多くて密度は高かった。


そんな、俗に言う"レンガ本"の代表が京極夏彦さんの中禅寺秋彦シリーズもとい京極堂シリーズもとい百鬼夜行シリーズ。"サイコロ本"とも言うくらいの厚み(ページ数)が特徴だ。
(`▽´)


お決まりの「犯人はおまえだ!」シーンを「憑きもの落し」と呼ぶ。

正直言って推理部分の骨子はどれも大したことはないけれど、全体の半分以上を占める衒学趣味的な部分は先輩のヴァン=ダインをも凌駕するスーパー・ペダンチックとも呼ぶべきもので、それにハマってしまう人が多かったようだ。

逆に、それに躓いてフィニッシュできない人も多かったみたいだけど。
(^_^;)


初作「姑獲鳥の夏」と第2作「魍魎の匣」は堤真一さん主演でそれぞれ2005年2007年に映画化されたのでご存知の映画ファンも多いと思う。

そんな京極さんがSF仕立てのライトノベルに挑戦した作品が「ルー=ガルー 忌避すべき狼」。
相変わらずのペダンチックさで"レンガ本"なんだけど、ストーリーや展開はまさしくラノベの王道で登場人物も鉄板キャラ。百鬼夜行シリーズも「ラノベの一種」と評されたように、もともと京極さんは意識せずにラノベを書いていたのかも知れないなぁ。

ペダンチックなラノベと言う世にも珍しい代物、しかもアルプスでもいちまんじゃくなのに新書版で600ページ弱もある作品の映像化に挑戦したアニメを観ました。


それはこの映画(^_^)b


「ルー=ガルー」(2010 東映)

G


少女たちは立ち上がる。』

ルー=ガルー(loup-garou)はフランス語で人狼の意。


監督:藤咲淳一
原作:京極夏彦『ルー=ガルー 忌避すべき狼』(講談社ノベルス刊)
音楽:SCANDAL

声の出演:沖佳苗(牧野葉月) 五十嵐裕美(神埜歩美) 井上麻里奈(都築美緒) 沢城みゆき(麗猫) 平田絵里子(不破静枝)


「どんな話?」

「モニタ」と呼ばれる個人用端末でのコミュニケーションが当たり前となった近未来、物理的接触が減少し遠隔授業が普通になった学校は週に1度カウンセリングに訪れる場所になっていた。他の多くの生徒同様、対人接触障害の葉月は同じクラスの歩美と美緒と共に行方不明のクラスメイトを捜索する内に、少女連続殺人事件に巻き込まれていく。果たして…


SFミステリーアニメ。
ライトノベルSFの原作をかなり忠実になぞったガーリーな劇場用アニメだ。

"忠実"ってのがミソで、もともと大部な原作を工夫なしになぞったものだから、当然いろいろとカット。全てが説明不足描写不足なのでものすごく薄くて浅い印象を受けてしまう。
(-ω-;)

ペダンチックな装飾部分をそぎ落としてしまうと貧弱な謎解き部分が露わになってしまって、観ていてドキドキハラハラしない京極堂の映画版と同じ失敗を繰り返してる。
(>_<)

しかも新しい表現が何もないものすごく保守的な絵のせいで、全体的に古臭くていつのアニメよって感じ。プロダクションI.G.とは思えない。

99分にまとめようとしたチャレンジ精神には敬意を表するけれど、小手先のアレンジではなくて換骨奪胎もっと大幅に変えてしまうべきじゃないかなぁ。
アニメならなんでもOKって人ならともかく、可愛いキャラが出て血も出て格闘シーンまであるけれどアニメならなんでもOKって人以外にはオススメしにくい。よほど興味のある人以外は観ると後悔するかも。



原作の刊行当時でもギリギリの未来描写がそのまま映像化されているのが、今となっては痛々しい。
(x_x)

いたるところに設置された「集像機」。個人用端末「モニタ」で全ての情報を得られて全てのコミュニケーションをとれる、裏を返せば自分の情報も四六時中発信しているからシステムに全て把握されてしまう監視・管理社会。
「モニタ」依存は、ケータイを見ながら周りの事はおかまいなしに駅の人混みを歩き続ける人たちをみていたら容易に想像できるし、近隣とのコミュニケーションが希薄になりつつある日本でもロンドン並みの監視カメラが設置されるのもそう遠くないだろうから格別ディストピアって訳でもなく、ふーんって程度の未来設定と描写で面白くない。
(´ε`)

対人関係が希薄になった理由付けが無さ過ぎるので、原作通りパンデミックの設定が必要だったと思う。

それに、いくらシステムの天才やシステム外で生きる少女を出しても、そんなに異端って感じを受けないから『少女たちは立ち上がる』って言われてもなぁ…
登場人物のキャラが鉄板と言うよりもあまりにもありきたり過ぎるのも致命的。おかげで謎解き以外の衝撃の事実も犯行動機も宙に浮いていて、謎解きに何のカタルシスも感じないので面白くない。
(´ε`)


SCANDALってグループにも本作にも何のメリットもなかっただろうから、ない方が良かった中途半端なタイアップも面白くない。
(´ε`)


でも、SF風味のラノベ版中学生日記血しぶきあり気持ち悪い話ありを目指したのならその通りに出来上がっているので、お好きな人はどうぞ。


薄くて軽くてバランスが悪いアニメなんだけど、ラノベの読者層を狙ったのなら…正解…なのかな?
とにかく、私の想像を絶する世界の想像を絶する作品だった。



オススメできる○:ラノベが好きな人
オススメしない×:原作ファン、アニメファン、映画ファン





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最終更新日  2011年02月13日 19時21分54秒
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