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カテゴリ: エンタメえんた
ここんとこプロパガンダ本をいろいろ読んでるんだけど、そのうちの1冊。

宮田光雄『ナチ・ドイツと言語 ヒトラー演説から民衆の悪夢まで』岩波新書 2002

政治の世界では言葉という武器が大きな働きをする.とりわけ圧倒的な力で民衆を動員したナチ・ドイツにおいて用いられた言語とその語り口は,現代もなお世界のさまざまな局面で利用され,力を持ち続けている.ヒトラー演説やメディアの言語から,教育の言語,ジョークや人々の夢に現れる言葉までを検証し,そのレトリックと意味を考える.(Amazonより)


この本がユニークなのは
「独裁者の言語」「映像の言語」「教育の言語」「地下の言語」「深層の言語」と、
5つの「言語」という観点からナチを描いているところだ。

最初の「独裁者の言語」、「映像の言語」は、
「ヒトラーの演説がどのように民衆を魅了したのか」とか
「映像作品がどのようにナチ・ドイツの神聖化・正当化に加担したか」いう話。
これは、まあ、よくある感じ。

「教育の言語」あたりから面白くなるのだ。

自らの政治体制を正当化しようと試みたことが語られるのだけど、
必ずしもそれがすべて思い通りには動かなかった事実が示されてます。

一番面白かったのは「地下の言語」。
上からの「独裁者の言語」を民衆がどのように受け止めていたかを、
ジョークという「地下の言語」を通じて描き出します。
民衆がジョークという形でナチ・ドイツを批判的に言語化することの意義を
単に「体制への批判意識の萌芽だ」みたいな点だけに片付けず、
「同時に通風弁として働き、体制安定化に貢献する結果となったのでは?」
という視点を持ち出しているところに、「おっ」という感じ。

「深層の言語」は思い浮かばなかったな。
民衆の夢(寝ているときに見るほうの夢)の中に

個人的には、夢分析とかの信憑性がいまいちわかってないので、
「そーいう分析もできるもんなの?」程度の理解。
しかしまあ、「言語」という切り口の中に、夢の中での語られ方、
なんてのを加えてくるなんて、僕にとっては斬新!

論文調かとおもいきや、


て、
まあ、PRの人間が読んでると、ちょっとひかれそうではあるけど・・・。





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最終更新日  2008.03.04 01:22:53
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