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ケヰ

ケヰ

2005年05月20日
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その布を四枚合わせて袋状に縫い合わせたものを
「幸せ袋」と呼びます。
四枚合わせることから四、合わせ=幸せとなるそうです。
それを母方の祖母が新聞で読んだと言って私に作ってくれました。
前回祖母の家に行ったときに着物のはぎれをたくさんだしてきてくれて
「これはおねえちゃんの着物で、これが私の着物なの」となんだか嬉しそうに話してくれました。
そして私は桜色、うぐいす色、藤色がグラデーションになっている春らしい布を選んで
祖母に頼みました。

祖母の様子がおかしいんです。
何を言っているのかは聞き取れませんでしたが、受話器からもれる祖母の口調がなんだか慌てていました。
母も何かに驚いて深刻な顔つきになりました。
そして電話を終えた母にこう伝えられました。
「Nのおばちゃんが突然倒れて亡くなったって…」
「N」というのはおばちゃんの名字なので伏せておきますが
Nのおばちゃんは私の祖母のお姉さんです。
そもそも私の祖母の田舎が広島なのでおばちゃんも広島に住んでいました。
昔、先生をしていたおばちゃんは今日は当時の教え子と一緒に山へ大好きなお花を見に行っていて
急に体調不良を訴えて倒れ、搬送先の病院で亡くなった、とのことでした。
つい先日、祖母の所へ広島のおいしいさつま揚げとおばちゃんの書いたお花のスケッチを送ってきてくれて

絵にはお花畑と一緒に古い小さな駅も描いてあって
祖母の話によると、この駅はもう取り壊されてしまうというのでおばちゃんが記念にとスケッチをして
駅員さんにもプレゼントしてあげたとか。
その絵からも、おばちゃんの優しさがにじみ出ていました。
以前祖父に聞いた話では、祖母のお母さん、すなわち私の曾祖母は田舎でも「心の優しい人」として有名で

祖母は四人姉妹ですが、四人とも以前に学校の先生または看護婦さんをしていて
とても面倒見のよい、心温かい人でした。
私にとっても自慢の親戚でした。
特にNのおばちゃんはよくこっちへ遊びに来てくれて
最後に会ったのは、確か去年だったと思います。
「あらぁ、大きくなってぇ」とにこにこして肩をたたいてくれて
広島の細いおうどんをご馳走してくれました。
もともとおうどんが好きな私だったのでそれはとてもおいしくて
いまだに覚えています。
そして丁度幸せ袋が完成した日に逝ってしまったおばちゃん。
祖母は布を選んだときに「これはおねえちゃんの着物だったのよ」と言っていました。
祖母の上にはNのおばちゃんともう一人おばちゃんがいるのでどっちだか解りませんが
もしかしたらNのおばちゃんの着物だったのかもしれません。
「これで幸せになってね」と言ってくれた祖母。
明日の朝早く、広島へお通夜のため帰ります。
私は行ってあげられないけれど
おばちゃんからもらったたくさんの優しさを忘れないで
おばちゃんの代わりにたくさん人助けをしたいです。





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最終更新日  2005年05月20日 23時15分35秒 コメント(4) | コメントを書く
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