中1生
<宿題について>
宿題について手短に・・・
宿題を点検しましたが、
・答えだけ写していると思われるもの
※途中式が一切なく、答えだけ書いてある。名前の横に「暗算でやりました」と書いてあるもの。
・丸ツケが適当(間違っているものにも平気で○をつけてある)
・直していない
・雑
などが散見されます。
宿題はきちんと行ってください。
解く→丸ツケ→なおし
たったこれだけです。
宿題のやり方がいい加減な子達は、主に授業中に注意された子たちに多いようです。
この段階で完全に私の中で「この子はこういうタイプの子なんだな・・・」という先入観ができあがりました。新学期がスタートして、たった3回目です。
学校の先生の場合、この先入観、レッテルを変えるのに相当なエネルギー(労力と年月)がかかります。注意してください。
なお、宿題のやり方で注意されているレベルの子は、自校作成校や上位校は厳しいと思われます。受験云々の前に、おそらく中学校で内申が取れないはず。
内申を取るためには、かなり細かい点にまで注意し、丁寧に、相当面倒なことを、9科目にわたり、3年間継続しないといけません。
新学期開始早々、まだ3回目の授業で、たった1ページ分を1回やるだけの宿題で、これだけ問題点が出てくるようでは、
まず上位校は不可能だと考えてください。
いや、考えていてもダメですね。
サッサと 諦めて
<授業はちゃんと聞くこと>
学校の授業でも、塾の授業でも、指示を正確に聞き取れない子や話を聞いていない子がいます。このタイプの子も成績が上がることはあり得ません。
特に、公文や塾で先取りしているから(内容が分かっているから)話を聞かないというのは 最悪
です。
公文の弊害として、よく言われるのは「文章題が出来ない」とか「思考力が身につかない」とかです。しかし、私が考える公文式の弊害はそこではありません。公文(に限らず、塾もそうですが)の弊害は「先取り学習」にあります。
公文式や塾で学校よりも先の単元に進んでいると、確かに学校の授業はよく分かりますし、テストの点数も高くなります。
しかし、それは「友達よりも頭が良い」ということを意味するわけではありません。ただ単に「お友達がまだ習ってないことや知らないことを、たまたま先に知っていただけ」です。「頭が良い」ということと「他の人が知らないことを知っている」ということは完全に別物です。
ですから、先取り学習の効果によって勉強ができるようになった(と錯覚している)子は、いずれドンドン下がっていきます。先取りしていなかった子達に進度面で追いつかれた時、その子達に抜かれてしまうのです。
こう書くと、きっと反論が来るでしょう。
「いや、周りに追いつかれないように、これからもドンドン先取りしていくから大丈夫です」と。
では、聞きますが、いずれ先取りが出来なくなったらどうしますか?そうなったら、いままで先取りで優位に立ててた子達の武器がなくなりますよ。
そんなことあるんですか?
ありますよ。
大学受験です。
大学受験は高校3年生までの内容が出ます。
高校3年生までの内容を皆が平等に勉強して大学受験という場で勝負します。
公文に限りませんが、塾でも市販の参考書でも、高校3年生より上の内容まで先取りできないんですよ。高校5年生や高校7年生まで先取り学習できる塾や参考書はないのです。どんな塾も参考書も公文も、高校3年生までの内容で終了なんです。
つまり、いくら先取りで進めて行こうが、いずれ高校3年生の内容でストップする日が来るわけです。あとは、周りのみんなが徐々に徐々に追いついてきます。
この段階に来たとき、先取り型で(他の人が知らない内容を知っていただけで)優位に立っていた子達は、アドバンテージを失うのです。
高校受験までであれば、確かに先取り型は有利ですし、通用します。高校受験では中3までの内容しか出題されません。難関私立高校でもせいぜい高1内容までしか出ません。したがって、たとえば公文などで高校3年生の内容までやっている子は、高校受験においては有利です。
しかし、大学受験の範囲は高3まで。そして、公文も市販の参考書も塾のカリキュラムも同様に高3までの内容しか勉強出来ません。 つまり、受験生全員が平等に高3までの知識で勝負するわけです
。この時、「学年先取り型」の子達に限界が来ます。大学で学ぶ経済学や法律学の内容を先取りしても、大学受験ではちょっとだけしか優位に立てません。
ですから、塾や公文でどんなに先取りしていていようとも、学校の授業はきちんと聞き、頭を使いながら理解に努めてください。「難しいことは簡単に、簡単なことは深く」勉強するのです。
話を聞けない子はいずれ学力が崩壊します。とにかく、 先取り型で優位に立っている子は、「自分は頭が良い」と勘違いしないこと
。 その学力の正体は、「まだ周りの子が知らない子を、一足先に知っていただけ」です
。
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