札幌市で活動する saxophone player 蛇池雅人のブログ。

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2005.06.11
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カテゴリ: カテゴリ未分類
最近「聞く(聴く)事の大切さ」を改めて再確認しました。演奏中の話ではないですよ。演奏中お互いの音を聞きあうのは当たり前ですから。
そうではなくて、普段の私生活において、音楽をどう聞く(聴く)か、です。忘れないうちに、ぱぱっとまとめたいと思います。

僕はここ数ヶ月、タイムフィールについて研究しているのですが、CDで聞く事の出来るジャズアーティストと同じようなフィールで吹くにはどうしたらよいか、少しずつ見え始めてきてるんです。
ここからは僕の場合の話です。ジャズらしいレイド感(=スイング感)を表現するには、まずはリズムセクションの出すノリのポイント=ポケットを見つけることが一番だと感じてます。このポイントは、必ずしも答えが一つとは限らず、上に乗るプレイヤーのセンスが、そのポイントを導くものだと、なんとなく思います。具体的に言うと、同じリズムセクションでも僕と、別の人とでは気持ちよく乗れるポイントが違うのだと思います。気持ちよさという主観が個々人によって違うのは当たり前ですから(だからこそ、フィールにこそ、最も個性というものを感じます)
例えばバードはどう乗っているのでしょうか?個人的にはダイアル等古い録音こそ、彼のフィールの真髄と思ってますが、一緒に吹く若きマイルスも信じられない位レイドしてます。

少しずつ本題ですが、リズムセクションの出すビートが、クリックに対してどうか。
細かく噛み砕くと、
・ハットが強調するバックビートが、クリックに対してどの程度レイドしているのか
・シンバルレガートが置くオンビートがクリックに対してどうなのか

が、まず最初の聞き所だと思います。
個人的な好みでいうと、ハットはクリックに対し若干のレイド、レガートの出すビートは若干前目、ベースはクリックに対して目一杯ジャストに、四分音符がワイド、なのが好きです。
ひょっとしたら書き方が間違ってるかもしれません。ベースに対して、のドラムなので、ベースのだすビートに対してドラムがどう、という言い方が適切かもしれませんね。

次にその上にピアノが乗っかります。ではピアノはどう乗ってるのでしょう。ベース+ドラムの生むグルーブの上に、どのタイミングで乗ってるのでしょう。
僕の好みは、ベースの上に乗ったドラムの、レイドしたハットから感じられるダウンビート(1,3)に対し、やはり若干レイドしているポイントで乗ってるのが、個人的に気持ち良いようです。
そんなノリで、スコーンと抜ける立ち上がりがあったら、本当にしびれます。カークランドとか最高ですよね。

さて、そういうノリでセクションがシンクロすると、グルーブが生まれますよね。音が出ている空間が、うねった感じと言うか、グニャーっと回った感じと言うか?アレは気持ちいいですよね。
そんなグルーブするリズムの上では、気持ち良ければ何をしてもオールオーケーです。

が!必ずしもグルーブするセットばかりではないのが現状です。それはジャムが基本のジャズという分野の難しさかもしれません。
そんな時、僕はそのリズムセクションの出すビートは尊重しながら、その上にもっと大きなノリを想定して、最後に乗っかるポイントを意図的に作ったり、作らなかったりします。

先日貴重な体験をしました。DADO MORONI、KENNY BARON、CYRUS CHESTNUTという3人のジャズピアニストに会った時の話です。100 GOLD FINGERSという企画ステージの打ち上げに、幸運にも同席することが出来ました。

衝撃的だったのがKENNY BARONがALL THE THINGS YOU AREを演奏した時でした。耳を疑うのと同時に、確信に近いヒントを得ました。
KENNYはドラムとベースの出すビートの上に、二人とは完璧に別モノの「ノリ」を表現していました。信じられない位のレイドバック。ベース・ドラムとは一見無関係ながら、実は全く剥がれてないのです。
例えるならドラム・ベースのビートの上に、KENNYのビートが「二層式」になっているのでした。KENNYは2,4のバックビートに対し、サイド二人よりもレイドしたポイントで頭を振りながら、ビートを感じてました。
あの時うねり感は、グルーブと言わずなんと言いましょう!目からウロコというか、、自分はまだまだだな、と痛感しました。

どんなリズムセクションにおいても、最も気持ち良いポケットで乗るのが、答えなんでしょう。しかもそれは、リズムセクションが提示するのを待つのではなく、時にリズムセクションの上に自ら想定し、自分自身でうねりを引き起こす=グルーブすることが最重要課題だと思いました。


確かに毎日イヤホン・ヘッドホンで音楽を聴き込む事を忘れると、タイム感が鈍る気がします。最近なかなか時間とれず、前ほど聴き込んでないんですよ、、
それは音の速さ、音質、音色、メンタル、フィジカル(技術)、耳、判断力に大いに影響を及ぼすものと思います。何故なら気持ちの良いフィールはこれら全てが備わって初めて表現出来ると思うからです。

ヘッドホンを通して、音の中に入り、一緒にグルーブすることが、一番の近道なんでしょう。頑張らねば。





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最終更新日  2005.06.12 00:02:09
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Re:聞く(聴く)事の大切さ(06/11)  
みっか^^  さん
なんとなくわかるような・・・
私基本的にジャズは憧れだけですが、レイドバックって、遅れたノリ・・・ってことですよね?
クラシックの人間には真似できないことです。
あの、微妙なノリ。。。
あれはきっと体の中にしみこんだものなんでしょうね。
お年を召した奏者から、よくそれを感じます。
しぶいなぁ・・・と思いながら、憧れます。

見当違いなことだったらごめんなさい。
ジャズの言葉が全然わからなかったりします^^;;
(2005.06.12 00:14:57)

Re[1]:聞く(聴く)事の大切さ(06/11)  
m.ja  さん
みっか^^さん

書き込みありがとうございます。
しぶく・・なりたいですね(笑
レイドバック、そうです。そういうノリのことです。気持ち良いんだなぁ、アレが^^
クラシックでも、なんとなく微妙なレイドがある気がします。それは単にリズムという観点からではなく、ニュアンス、音の切り方、音色や音質によるもののような気がします。
その辺書き忘れましたが、ジャンルを超えて共通の課題と言えるでしょう。
僕も勉強します!また書き込んで下さい! (2005.06.13 02:24:59)

Re[2]:聞く(聴く)事の大切さ(06/11)  
みっか^^  さん
m.jaさん

そうそうクラシックでもありますね。
同じ楽譜でも、その行間を読むことは、表現の上でとても大切なんだそうです。
同じ1拍でも、その中で遊ぶことが面白いんだとあるサックス奏者の人が言ってました。
クラシックはすべて楽譜の中に指示が書かれてますから、決められてる部分は多いのでしょうけど、その中でいかに自分を表現するかなんでしょう。
そう考えると、自分の音楽で伝えることは、クラシックでもジャズでも同じなのかもしれないなぁと思います。
そんな域まで達したら、音楽は本当に楽しいんだろうなぁと思いますよ。 (2005.06.13 17:35:09)

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