じゃくの音楽日記帳

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2009.07.31

マイケル・ティルソン・トーマス/ＰＭＦの東京公演、マーラー５番

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カテゴリ：マーラー演奏会（2009年）

マイケル・ティルソン・トーマスの指揮、ＰＭＦオーケストラの東京公演、マーラーの第５交響曲を聴きました。7月29日サントリーホールです。

マーラーの５番に先立って、ティルソン・トーマス作曲の、ブラスアンサンブルのための曲「ストリート・ソング」が演奏されました。ホルン４、トランペット４、トロンボーン３、チューバ１という編成で、ミュートも多用し、多彩な曲想が楽しい曲でしたし、ブラスの人たちのうまさも冴えていました。

さてマーラーの５番。トランペット１番もホルン１番も女性で、さきほどのブラスアンサンブルには出なかった人たちでした。

このトランペットの１番を吹いた人が、おそるべきうまさでした！冒頭のソロは、音量も大きく、音色も魅力的で、僕がこれまで聴いたなかで一番パワフルで立派で、光ってました。この女性奏者、もうどこかのオケで活躍してるのでしょうか、いずれ有名なオケの首席として見かけるのかなぁなどと思いながら聴いていました。ホルン１番も、腕っぷしに自信あり、という感じで、なかなかいい音を力強くだしてました。

ＰＭＦオケ、以前僕が聴いたときは、木管の首席４人をウィーンフィルの名手たちが吹いていました。しかし今回はそのような助っ人なく、オール若者で、皆さんうまいことうまいこと。たいしたものです。

ハープだけは、ちょっと音程があっていないようで違和感があり、第４楽章はちょっと興がそがれてしまいました。しかし他は管・弦・打とも鳴りっぷり充分で、若さとうまさとパワー充分な演奏でした。立派です。

ただ、聴きながら大植/大フィルの５番をどうしても思い出してしまう自分がいました。これはこれ、あれはあれですから、比べても意味ないことはわかっているのですけど。当分の間、もしかしたら今後ずっと、５番をきくたびにこの感覚に被われてしまうことでしょう。。。

それにしても今年ＰＭＦオケは、札幌でエッシェンバッハで復活をやり、そのすぐあとに大阪＆東京でティルソン・トーマスで５番をやったわけで、それでこれだけの完成度を達成してしまうのですから、おどろくべき技術水準です。また次に聴ける機会が楽しみです。

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Last updated 2009.08.01 00:53:45
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■コメント

マラ５

ぐすたふ３６９さん

記事拝見しました。気持ちわかります。大植さん、罪作りなひとだ。

それはさておき・・・今年のPMF、ブラス、すごかったですねえ。これまで聴いた中でも、一番かもしれない。

でも、こういうオケを聴けば聴くほど、弦セクションの味わい、というものはそうそう簡単なものではない、年月がいるものだ、ということを痛感させられる思いがします。 (2009.08.01 22:48:28)

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Re:マラ５(07/31)

じゃく3 さん

ぐすたふさんコメントありがとうございます!

ブラス、いけいけのパワーは気持ちよかったですね。ただ、冒頭のトランペットのソロにしてもそうですが、あれだけ堂々と朗々と吹いてしまうと、もはや葬送ラッパでないですね（苦笑）。あの若い女性奏者が、そのような感情表現の機微をこれから身につけていったときに、真に感動を伝えるラッパを響かせてくれることになるのでしょう。

弦セクションの味わい、本当に同感です。ぐすたふさんがブログにかいていらっしゃる、弦セクションの目立ちたがり屋の奏者というのまでは、僕には判別できなかったですけど、でも全体として、確かに深みというものがなかったです。これはもう、長い年月の共同作業を通じてはじめて熟成されていくのでしょうね。
(2009.08.02 23:27:17)

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