娘から電話が来た。
内容は「会社やめたい」病。入社3ヶ月後から始まったこの病気は2年経っても一向に改善されていない。普段のやりとりはメールが主。電話が鳴ると「またか~」となる。
娘は少々変わった考えの持ち主。
変わった子だな~と思い始めたのは高校に入ってから。高2で文系と理系のクラスに分かれる時、本人も親も文系が得意で理系が苦手なのは承知していた。だから文系のクラスに入るモノとばかり思っていたら、どういう訳か理系に入ってしまった。
理由は「ここで化学・物理を受けないでいたら一生勉強する機会がなくなってしまうから」という。立派な理由だが、受験は大丈夫と思うのが親。
やはり、予想通り理系の成績は思わしくない。結局、進学先は国立の文系の学部。最初から文系にしておけばこんなに苦労せずに済んだのにと思ってしまう。
入学してからまた彼女は宣言した。 「教員免許を取ると」
教育学部ではなかったため、免許を取得するためには夏期・冬期に行われる特別講座を受ける必要があった。4年間で受ける講座の数は半端ではない。大学の説明では半数以上が途中であきらめるという。
しかし彼女はなんとか4年間張り通し、教育実習も済ませ、後は1~2単位取れば良いところまで来たときまた宣言した。「教師になるつもりはないから免許は取らない」と。
何故・何故・何故・・・ど~してぇ~~
この4年間の努力はナンダッタの、「教育実習がしたかっただけだったから」と、のたまう彼女を説得し、なんとか単位は取らせ、ゼミの教授ともすったもんだし、やっとこさ卒業させた。
そして、当時は売り手市場の就職戦線。さして苦労もせずに内定をいただき、現在の会社へ入ってからは3ヶ月でやめたい病を発症。「やっぱり教師になりたい」と言い出した。
以後、転職と教師になりたいとの願望をもちつつ、なんとか踏みとどまっている。
ここで振り返ってみると、回り道ばかり、イヤ回り道ではない2倍くらいの遠回り人生である。どうしてショートカットしないのか不思議である。