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◇演技の切れにかけたが…
北京五輪では何とか死守した銅メダルが、4年たって遠く離れてしまった。デュエットのフリールーティン(FR)決勝で5位に終わった日本。乾自身が「上には上がいる」と語った状況が、テクニカルルーティンから3試合を経ても変わることはなかった。
「和」を強調し曲調が大きく変わる中盤以降、曲線的な動きで「やわらかさ」を表現。直後に訪れる三味線のバチさばきに合わせた素早い脚技は、見応えがあった。
手脚の長さでは欧米勢はおろか、新進の中国にも及ばない。芸術性ではロシアやスペインが上を行く。日本が目指したのは、演技の細やかさや切れ。今年に入り、ラスベガスで水中ショーなどを手掛ける人気振り付け師、ステファン・メルモン氏を日本に招き、切れが強調されるような構成に変更して臨んだが、劇的な効果は得られなかった。
「5位は絶対に死守したい」と花牟礼雅美ヘッドコーチ。目標は随分と小さくなってしまったが、リオデジャネイロ五輪以降の復活を目指すためにも、譲れない一線だろう。【芳賀竜也】