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2008.04.21
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カテゴリ: let me sleep beside you
「俺が楓にプローポーズしたから、だよ。な、悠斗」

「相変わらず、お前は、嫌味なほど、タイミングばっちりな登場だよな」
と答える。はは、と笑って、悠斗の隣に座る謙吾。
「ということなんだよ、ケースケ」
と悠斗は言うが俄かには理解しがたい。
「・・謙吾が、楓ちゃんにプロポーズした?」
「ああ」
「でも、楓ちゃんは、悠斗を取ったわけ?」

「そういうこと。俺は振られちゃったんだよ」
「信じられない。。謙吾より、悠斗を取るなんて」
ぼそっとつぶやくと、
「聞こえたぞ、ケースケ、失礼な」
と悠斗。俺は慌てて、
「ごめんごめん。」
「はは、謝ることないよ。俺でもまだ信じられない」
「でも、すげーな、謙吾と女取り合って、勝ったわけだろ?」
「ん~、まあ、色々事情があんだよ。」
2人はそれ以上は話したくない様子だったので無理には聞かない。
「ま、ようは、なんかのきっかけだよ。ミリちゃんの挙動不審ったって、こんなさ、こんな派手なヤツにさ」

「派手なプロポーズされるほどじゃなくてもさ、誰かがなんかの行動を起こしてるわけで、それって、停滞してた関係を結果的に変化させるんじゃないかな」
「俺たちにも、そういう変化が起こりつつあるってこと?」
「そうそう、そういうこと。これまで2年間停滞してたんだろ?ミリちゃんが、何か動き出してるんなら、お前らの関係もそろそろ決まる、ってことだよ。」
「だからって・・・いい結果、とは限らねえだろ?」
悠斗は少し考えて、

「そうだよ。ったく他人事だと思ってさ」
黙って聞いていた謙吾は、にっこり笑って、
「でも、まあ、安心しろ。いい結果と悪い結果を受けた2人がここにいるからな。どっちに転んでも、ケースケ、ちゃんとその後の気持ちの処し方は教えてやれる。な、悠斗」
「ああ、うまくいかなかったら、謙吾に、ミリちゃんのあきらめ方、教えてもらえ。」
「は~?」
とへこむ俺。でも謙吾は、意外にも、
「いや~、それは、無理だな。」
と、真面目な顔で、悠斗を見て、
「まだ、あきらめてないから」
悠斗は、一瞬、止まって謙吾の顔を見ていた。それから、慌てたように、
「ちょっ、お、謙吾。。え~~~っ??」
言葉にならない言葉を発する悠斗。
「謙吾、それはね~だろ。お前、ほんと、もう、勘弁してくれよ。」
謙吾は、しばらく、1人取り乱す悠斗の様子を見ていたが、ため息をついて、
「悠斗、お前、ほんっと相変わらずだな。お前なんかに渡すか、とっととあきらめろ、ぐらいのこと言ってみろよ」
「言えるかよ。お前は謙吾なのに」
「ああ、ああ、ああ、まだ言ってやがる。分かった、じゃあ、いいよ。ご期待に応えて、一生あきらめないで、狙っててやるから、ずっとびびっとけ」
「ご期待なんかしてねえって」
謙吾は真面目な顔になり、こちらを向いて、
「ケースケ、相手の気持ちを大切にするのも、もちろん大事だけどさ、あんまり大事にしすぎると、俺みたいに、掴み損なっちゃうから気をつけろよ」
と言う。悠斗は、
「そうそう、そこが難しいとこなんだよな、ほんと」
「お前だって、やばかったくせに。ギリギリだったじゃね~か」
という謙吾。悠斗は、謙吾に、
「俺は、言っても、2、3ヶ月くらいの話だよ。謙吾みたいに、、何年だっけ?」
「ん~、楓を想ってる期間?そうだな、もうすぐ10年くらいになるんじゃないか?」
「だ~か~ら、現在進行形で計算するのはやめてくれっ」
悲痛な声を上げる悠斗に笑いながら、確かに、謙吾がライバルなんかじゃ、気が休まらないなと思う。
と、同時に、仮にミリの挙動不審の原因が男だとしても、謙吾ほどのヤツなわけもないが、絶対渡さないっていうくらいの気持ちでいかなくちゃな、と思ったりもする。

これって、結果、この2人に励まされたってことになるわけ?

「ああ、そうだ、謙吾、ミリちゃん、相当かわいいから、あっちいけ」
と、こっちを指差す悠斗に、
「あ、そうなの?じゃあ、そのうち、ミリちゃんにも俺が、プロポーズしようか?ケースケ」
まだじゃれ合っている2人を見ながら、
『2人のファンには見せられない姿だな』
と、思う俺、だった。


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最終更新日  2008.04.21 00:08:08
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