かずやんの旅日誌

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2013年12月30日
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カテゴリ: 革細工
布地やら革やら

それは シフトガード だけではありませんでした。

革細工を発展させようとすると行き着く「 カービング

だれもがチャレンジするこの領域なのですが、私はとにかく 絵心がない

以前、某小説のように牡丹の花に挑戦して、 見事キャベツ のような姿に仕上がってしまいました(^^;;

そこで、とある バイク用品メーカー の品に影響を受け、
今回新作に挑むこととなりました。


最初の準備として、まずは和柄の布地を準備します。

image.jpg

これはいつもお世話になってる 松元の生地のキャロット さんで購入。

いろんな柄がある中で、今回は 和柄 をチョイスしました。

さて、次に準備するのは革です。

以前作ったスマホケースの型紙に合わせてカットしたあと、追加で貼り付けた布地を固定する部分も切り出します。

image.jpg

このまま使ってもいいのですが、この革、安い代わりに古くて完全に油分が抜けています。

なので、これを使って 油分補給 します!

image.jpg

本当はマスタングペーストなんかがいいのですが、 なにせ高いので(^^;;

このあとミンクオイルでしっかり表面の保護も行います。

追記
この商品を使うと革が傷みやすいとのご指摘をいただきました。
なので今はラナパーとミンクオイルを使っています。


image.jpg

色が良くなりましたね~。

さぁ!次はいよいよ布地を貼り付けて行きます。

っと、その前に、今回はケースの形をホックなどで固定し、作るので、先にホックの片側を通し
その面に携帯が傷つかないよう伏せを縫い付けます。

それが済んだら周囲を糸で縫い上げいよいよ布地を貼り付けます。

ちなみに今回使っている糸は、余ってしまったマクラメロープです。

ポリエステル製なので、縫い留は火をつけて溶かして止めます。

※追記
このマクラメロープは摩擦抵抗が少なく対摩耗性に優れており、長持ちします。


さて、布地の貼り付けなのですが、通常のゴムのりは臭いがキツイので、今回は水性タイプを選択。

貼り付けたら 強力な力で圧着!!

image.jpg

このまま接着されるのを待ちます。

その間に次の段階!!

今度は コンチョを自作します!

コンチョは普通に買うとなかなかいい値がしますので、これからは自分で作ります。

用意した道具はこちら。

image.jpg

正規の道具で揃えると、 アホみたいな値段 になるので、ホームセンターで色々代用です!

まずコインを打つ矢坊主は、ボルトと袋ナットで代用。

打ち台は100均のコーヒースプーンで代用します。

※追記
袋ナットはコンチョを5~10個作ったところで潰れてしまうので、交換が必要です。
打ち台のコーヒースプーンは4年経つ現在も現役です。


image2.jpg

ではでは早速打っていきます。

※追記
曲げる前に、コインをトーチで軽く炙れば、非常に簡単に曲がります。


image7.jpg

ハンマーで ゴンッ!! と強く打つこと数回。

綺麗な楕円形を作るために周囲を調整して打つこと数十回。

見事にここまで曲がりました!!

image3.jpg

さて、ここまで出来たら、次はいよいよ組みネジの溶接です。

組みネジはホームセンターで購入。
本当はシカゴスクリューがいいのですが、なにせ高い(^^;;

さて、この組みネジを銀ロウで溶接して行きます。

※追記
ロウ付けは、油分や表面が酸化しているとうまくつきません。
ロウ付けの前に必ず脱脂を行ってください。

まずはフラックスを耳かき一杯分コインの中央に垂らし、そこに組みネジを固定。

image10.jpg

そのネジをトーチで炙り、水分を飛ばします。

image9.jpg

グツグツとフラックスが煮え、水分が飛んだら、今度はいよいよ溶接です。

細かく刻んだ銀ロウを4個均等に置き、
トーチで銀ロウが溶けるまで加熱します。

※追記
銀ロウ自体を炙ってもなかなか溶けません。コイン自体を加熱すると銀ロウもするりと溶けてくれます。


image11.jpg

ここでの注意点は、組みネジの上に銀ロウを置かないこと。
コインと組みネジの間に溶けた銀ロウが流れ込むイメージで加熱します。

image12.jpg

銀ロウが溶けたら、コインを水に投入。

※追記
コインを冷やす際に、プラバケツだと底に落ちてバケツを溶かしてコインの表面にくっついてしまいます。
コインを冷やす時は、ピンセットでつまんだまま行いましょう(火傷注意)


一気に冷めるのでそこからはひたすら磨く。

私は研磨剤の白棒と歯ブラシで磨きましたが…。

めっちゃ時間がかかる。

リューター購入を本気で考えましたよ(^^;;

※追記
2017現在はリューター購入しております。また、アタッチメントを使い100均のミニフェルトバフを使用しています。
コンチョ磨きはパワーと回転数が必要なため、リューターはバッテリー式ではなく、コンセント式を強くおすすめします。


そして出来上がったのがこちら!

image14.jpg

金色のコイン以外はまた今度磨くとしましょう。

さて、これでコンチョも完成しました。

ではでは、本体の作成にかかります。

圧着しておいた本体の上に、革を縫い合わせて行きます。

そして縫い上げたのがこちら!

image5.jpg

うーむ、まださみしい感じがしますねぇ。

ではこのパーツたちを合体させます。

合体の方法は、以前アップしたスマホケースの日記をご覧ください。

すべてのパーツを合体させたらいよいよ組み立てます!!

前回はここで失敗したため、今回はボタンとホックで固定し、縫い上げの作業を簡素化します!

image16.jpg

全てのボタンをつけ、蓋にジャンパーホック用の穴を開け、ジャンパーホックを取り付けコンチョも取り付けたら 完成です!!!

完成品がこちら。

image15.jpg

なかなか派手でいて、落ち着いた雰囲気に仕上がりました(^O^)

本家本元には到底敵いませんが、これはこれでありでしょう!!


さて、そんなわけで、この作品をまだまだ作り、これでアートマーケット出展を目指します!!

まだまだ作らないとな(汗)





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最終更新日  2017年04月18日 17時06分25秒
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