INFINITY

INFINITY

予定は未定



と叫びはしてももう結構な時間。後数時間で「お昼かな?」と思うのが
普通である。が、彼の低血圧はなかなか早朝のお目覚めを許してはくれないのだ。
で、そんな彼がこうして「朝」と叫んでいるのも変にボルテージが高いのも
半ばやけくそな心境から来たものだろう。

「ん…ぅ」

そして同居人よりも早く目覚めた事への優越感。

「さぁ起きて!今日は布団干すって決めてたんですから」
「休みだろぉ今日」
「だからこそ平日に出来ない事ちゃっちゃと済ませるんです」

「もうちょっと寝かせてくれよ」と親父くさいエド。
「ダメですほら起きて」と甲斐甲斐しく世話を焼く妻の様なリヒ。まるで夫婦。
いっせぇのぉでっ!
と一気に布団をエドワードから引き剥がす。まだ夢に意識を溶かしているエドが
のろのろとシーツの上で丸くなる。畳み掛けるようにエドの背中を叩いて
急かすリヒ。彼はやる気だ。

「まだ…」
「貴方にも手伝って貰うつもりなんですから」
「もうちょっと」
「往生際が悪い」
「一緒に寝ようよ」
「こーら!」

一気にフィニッシュ!というようにエドの肩を持ち上げそのまま起こしに掛けるリヒ。
が、形勢逆転。いきなり掴まれ自分もシーツの上に引き戻される。
相手の強引な引きに体制を崩し、思い掛けなくベッドイン。

「目、覚めた」
「ち、ちょうど良かった。…さぁ起きた起きた―」
「本当にこのままで済むと思ってる?」

ぐい、と彼の目が真ん前に近づいて来た。イタズラに口の端をあげながら
舌がリヒを舐めようとした。

「ターイム!」
「認めない!」
「仕事の前には先ず一服」
「一服ですって?」
「じゃ準備運動」
「お独りでどうぞ」
「まぁまぁ、軽くウォーミングアップ程度で」
「さっきまでの『眠たい』は、演技ですか?」
「いや、可愛い子が目の前に来たから、さ」

いけしゃあしゃあとこの男は。

えーっと、布団干して、昼御飯であの野菜達を使い切って、その後
部屋の掃除してゴミ出しして…えっと…えっと…えっと…
思考が回らない…。

寝起きの彼はまだどこか溶けたように寝ぼけて、色っぽくて。
勝敗は決まっていた。最初からリヒには不利な条件。
そしてエドには最高の罠と甘い作戦があって。

また、予定が狂った。
予定は未定。その通りだなとリヒは大きく溜め息を吐いた。




****************
また私の好きなエドリヒ的萌えシチュ朝ほのぼのですw
色々枝分かれに考えは広がるのですが行き着く先は一つなんです
よね・・・ベッドイン(苦笑
彼、食いしん坊ですもん、美味しいんですもん(何


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: