INFINITY

INFINITY

赤い星


見て取れる位に綺麗な模様になっている。暗いのに蒼さが掛かって
透き通るように空を広げる。ペガサス、カシオペア、ペルセウス…。
その中にひとつ。一際輝く星を見つけた。それは1つで小さくて
なのにとても目立って自信を主張している、真っ赤な星。
周りの星は黄や青だったりするのに、その1つだけが真っ赤に見えた。

「死ぬのかな」

綺麗だな、とかそういうのではなく。それが第一声、第一印象。
星は死ぬ前に真っ赤に燃えて消えるという。あの星は死ぬのだなと
ふっと感じた。心に小さな風が吹き抜けるような感覚を憶えた。
自分はもしかしたら泣きたいのかなと考えたが、一向にその波は来ないので
違うと勝手に自己解釈をし何かが引っ掛かるまま星空の中の
その一点を見詰める。

「死ぬのかな」

それが第二声。第一声とまるで変わらない音。でもさっきのはふとした疑問。
今度は確信を得た問い。きっとそうなのに、確かにそうなのに、答えなど返ってこないのに
なぜか確かめたくて、声にしたくて、見詰めいたくて、寂しくて。

良いよね、死ぬ前にあんなに輝けたら。誰かに気付いて貰えたら。
誰かに見取って貰えたら。誰かの中に残ったら。
今は想っていてあげる、赤い星よ。でも直ぐに君のことは忘れる。でも
また夜空に赤い星を見つけたら君を思い出す自信があるよ。
その時の切なさをこの胸に思い返すよ。今の様に。

動きたくなかった。ずっと見詰めていたかった。その最期を見るまで。
その夜の中にぼくが一体と成るまで。
流れ星になった君に、ぼくは願いを掛けたかも知れない。
夜空に消え往くゴミなのに。彼方へ向かう物なのに。
でも、そんな科学的根拠の無いものに賭けたく成る程ぼくはまだ
追い詰められていないし、願いたい事も見つからない。
そう、叶わないと知っている。届かないと知っている。消え往くものと知っている。
なら願って叶わないより、何もしないから何もならないまま終わる方が
辛くないじゃない。言い訳、だけど本当のコト。
逃げてやられるより、立ち尽くしてやられる方が良いじゃない。
でも、立ち向かうのが、一番なんだけど、それがとても難しい事。

深呼吸。

じゃぁお願い。
自分の存在を主張するに相応しい価の光りを。
たった一時の輝きでも良いから。
たった一人の人に気付いてもらえるだけの光りを。
最後に、最期に。
だからその光りを、ぼくにも分けて。

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私が体験した話。
綺麗な夜空に赤い星があって「死ぬのかな」って考えて
これってハイデたんじゃねェ!?と出来たお話。
後ろには嵐の「瞳の中のGalaxy」で。
流れ星ネタ好きです。信じるも信じないも。

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