INFINITY

INFINITY

シナリオ


どうしてこんなに晴れ渡っているのだろう。オレの心は重く暗い
雨雲が今も巣食っているのに。雲も無い、太陽は、見たくない。
オレが奪ったアイツの光り、オレのせいで失わざるを得なかった光り。

「エドワードさん」

聞き慣れた呼び方。思わず振り向き目を合わせると
呼んだ当人が驚いた顔でこちらを見詰めていた。
何だ、アルフォンスじゃないのか。
分かっていた事なのにこの落胆は何なんだろう。

「あの、一応貴方に渡した方が良いかと思いまして」

そうアルフォンスの仲間は彼の私物をオレに差し向けてきた。
彼が使っていたペンケースにマグカップ、毛布に研究書。
設計図。

オレが呆然とそれを眺めて居る様を確認して彼の仲間は早足に去って行った。
出来れば見たくなかった。
出来れば他人の手に触れられたくなかった。
出来れば最初にオレの手に渡って欲しかった。
我侭発動、理不尽な憤りを心の中に巡らしても、いくら見詰めても
彼の何かがわからない。涙は枯れたみたいに目が乾いていた。
その方が好都合、設計図などの彼の遺品を汚さずに済むのだから。
遺品、ね。

これは彼がオレに宛てた遺書。最後の望み。
きっと解かっていたんだろう?この結末を。
それで受け止めたんだろう?
これは最悪のシナリオ?想定外のドラマ?
それともハッピーエンドに近いダークエンド?これはオレの思い上がり。
続きは、オレかアイツの道程で綴られる。

まだ、終止符は打たない。

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どうあっても彼の死を受け止めがたいようなエド。

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