INFINITY

INFINITY

良い夫婦




「だから何度起こしたら貴方はベッドから出るんですか!」
「んぁぁ~、悪い」
「悪いと思うのなら姿勢正すか寝癖直すかして下さい」

せっかくの良い天気…とまではいかなかったけど
涼しい位にして良い感じに空は晴れているし
冬に向けて新しいコートも買って、今日のお出かけで
着てみようかな、何て浮ついていたのはぼくだけだったらしい。
前々から約束していた「2人で買い物」を楽しみにしていたぼくは
早くから手帳に書き込んでいたし予定表にも丸をつけておいた。
エドワードさんと、「デート」、何て、云えないかも知れないけど、
ぼくはかなりはしゃいでて…。
なのにエドワードさんは今もこのぼくを前にして
愛しいべッドといちゃついてくれてます。見せ付けてくれちゃって。

「目覚まし、掛けたん筈なんだけどなぁ」
「どうせ自分でけしちゃったんでしょう?無意識の内に」
「そうだなぁ」

納得してないで着替えなり朝食なりして欲しい。
朝のエドワードさんはまだ寝ぼけてて口も上手く回らなくて
可愛いなとか、けだるい様が色っぽいなとか
声低くてカッコ良いなとか、とか、とか...思わない!
だらしなくって人のこと考えてくれない駄目子さんだ。

「なぁ」

片手で尚も頭をかきながらもう片方の手で手招きされる。
深く溜め息をわざとらしく吐いて見せ、それでも従ってしまうぼく。

「何ですか」

ちゅ

て、耳元で、音がした。

「寝坊してごめんな、今日、でぇとの約束だもんな」

憶えてくれやがってました(言葉変だ)。
そんなキスで、許すとでも思っているのでしょうか。

「デートじゃないです、ただの買出しです」
「怒ってんの?」

ぼくの意地っ張り。すごく楽しみにしてたじゃないか。
それに怒ってるの当たり前じゃないですか。
そりゃぼくいつもより朝頑張って早く起きてましたよ。
貴方が朝強くないのも知ってるし、でも、でも。。。

「じゃぁさ」

俯きつつ心の中でぶつぶつ云っていたぼくに苦笑いして
エドワードさんは真っ赤になっているぼくの頬に口付けた。

「ここからデートしよう?」

ーーーーーーーーーーーハイ?

「ゎゎっ…え…エ…な」

そうやって甘い言葉をくれた後にエドワードさんはぼくを更に
引き寄せ、今度は深く口付ける。その舌の動きに翻弄されて
頭がくらくらする。息継ぎも苦しくて、息を荒げながら離れる。
その際に飲み込みきれなかった唾液が糸を張って口から零れる。
その光景が恥ずかしくて焦って拭った。
エドワードさんは何でも無いと云う様にこちらを静かに見詰めてて(多分朝だから)、
ニッコリと笑って寝巻きのボタンを外し始めた。
着替えるの………ではなさそう。だって手付きがいやらしい。
何だ、その笑顔は。

「デートって、何ですか」

きっと恥ずかしさと意地っ張りが混ざってぶっきらぼうな声になった。
なのに云われた方はニヤニヤとぼくに絡みつくだけ。
変な予感がする。

「オレの考えるデートの定義:好き同士がいちゃいちゃすること」
「…は?」
「な?」

その妙な迫力に圧されてぼくは目が外せず、
そのままベッドに押さえ込まれた。
さっきまで彼が寝ていた布団はまだ温かくて優しい良い匂いがした。

「違っ…デートって云うのは」
「デートって云うのは?」
「…えっと…えっと…」
「はいーデート開始ー」
「ぇ、ちょ、ま」
「待ったなし」
「エドワードさ…ん…」

11/22。天気・晴れ。
今度辞書でちゃんと「デート」を調べておこう、と思った。
マーケットでは「良い夫婦」セールで野菜が安かった。













***************************
久々に甘くなった気がします。でもやっぱワンパターンで微エロオチ(微妙

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: