INFINITY

INFINITY

メビウス


白い息を吐いて手を擦り合わせる。
真っ暗な空の中街頭が所々に有るので
雪の色に反射してとてもよく映えて綺麗であった。
家に向かう足取りはゆっくりゆっくり、重く、時折止まり
そしてゆっくりゆっくりすすむ。
リヒの待つ温かい家まで。
だから、足取りがゆっくりゆっくり。
石畳に靴底が当たって誰もいない街道に乾いた音が響く。
考えながら、問いながら。

また同じことを繰り返している?

真っ直ぐ立っているいるつもりだった。
間違いの無い道の上を進んでいるつもりだった。
綺麗な一本道を、ただ汚れなく一点に向かって。
でも、いつの間にか逆さまになって、曲がって、逸れて
修正が利かなくなって、堕ちて行くんだ。
繰り返す、学ぶ事を知らない愚かな脳は今日も間違う。
これは輪なのだ。
逃れる事の出来ない、ゴールも出口も何もない道。
戻る事も進む事は所詮は同じ事。
これはメビウスなのだ。
限が無い。永遠。運命。
これは罪なのだ。
囚われたのは自分か、それとも…。
捕らえてしまったのか。
巻き込んだ、関係のない彼を。
これはオレに課せられた罰なのに。
背負うのは1人の筈だったのに。
取り込んでしまった。飲み込んでしまった。

見慣れた花屋の看板の上にはカーテン越しに明かりの見える窓があった。
忙しく見え隠れする人影は夕食の支度をしているのであろう。
何も知らないで。
優しい彼は唯信じて。従って。尽くして。
こんな咎人の為に。

足掻いても無駄。
だって依存してしまったから。
彼の事を、では無くても。重ねてしまっているとしても。
まさに盲目。
いつか錆びて動けなくなる迄全てを磨り減らして逝くしかない。

破滅を待つしか道は無いのだ。












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冬の夕刻過ぎにリヒの家へ向かい雪道を歩くエド。
弟とは別の彼に面影を求めてしまっているとしても、これは愛。

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