INFINITY

INFINITY

演奏会


全てを背負い込んで、皆の全てを背負って。
とても目立つ容姿で、美しい立ち居振る舞い、
誰もが振り向く彼なのに、人の前に出れるような人なのに、
いつだって彼は後ろ向き。
自分の世界しか見えなくて、その中で一生懸命自己表現を
しているつもりで、時に焦り、時に空回り。
一人で何でも操れるとでも思っているのだろうか。
彼は何をそんなに一生懸命後ろ向きで生きている?
全てを見せない彼はその全てを背負って今日も必死に
自らの世界に向かって動き回る。
掻き回している様にも見える。
ごちゃごちゃな脳内を整理しようとして逆効果。
もがいている様にも見える。
何もかも振り払ってそこから脱したくって足掻いてる。
ほら、中心がそんなめちゃめちゃな指揮したら全てが
狂ってしまう。回ってしまう。壊れてしまう。
君は気が触れたみたいに激しく暴れて。
美しくない。
そんな不協和音。
聴きたくない、見たくない、消えて欲しい。

ぼくの事見てくれたら、口ぱくで応援してあげるのに。
でも其れは無責任な好奇心。
我が身ではないと思えばこその行動。
音にはしない。手も出さない。
其れはあなたのせい。
だってぼくの声なんて、聴いてくれないでしょう?

貴方の演奏会に付き合わされるの、疲れちゃった。

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