INFINITY

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―「声」― ~第二部~





























 遠くで誰かの声が聞こえてくる



























 今度は、複数で何人かの声だ・・・
































 私を呼び戻さんとしているように・・・



























 何度も・・・
























 何度も・・・





































 私はどこか真っ白い空間の上に立たされていた・・・













































 声は私の後ろから聞こえてくる・・・



























 私の目の前には・・・

































 漆黒に染まった巨大な扉がある・・・
































 何か深い意味を記した文字がその石版に刻まれている・・


























 その扉のすぐ側に誰かがいた































 見覚えがある小さな影・・・
























 あれは・・・



























 ''鋼の,,・・・・・・・・・?


































 鋼のはその扉を開けようとしているように見えた・・・

























 なぜか体が動いて




























 私は鋼のを止めようとした


































 しかしその扉は私の前からどんどん遠ざかっていく







































 「行くな・・・・鋼の・・・・!」



































 声が後ろからだんだんと近づいてくる






















 扉はもう点に近い大きさだ
























 「鋼の・・・・」





























 ゴォォン・・・・・







































 扉の閉まる音と共に、私は現実世界へ引き戻された








































「大佐・・・!大佐!!目を開けてください!大佐!!」
ホークアイ中尉の呼びかけが病室に響く。
「大佐!!こんなところでくたばっちまっててどうするんですか!?」 これはハボックだ。

 ロイ・マスタングは、静かにまぶたをゆっくりと開けた。
「た・・・大佐!!」
 中尉が彼に抱きついた。
 その場の全員が、彼女のとった行動に驚いていた。彼女がこんな行動を見せるなんて滅多にないのだから。
「大佐・・・・・・・良かった・・・。」「中尉・・・・・・・・・・
ありがとう・・・。」大佐は静かに告げる。
「心配しましたぞ~~!!!マスタング准将!!」
アームストロング中佐も抱きつこうとしたが、ハボック、ファルマン、ブレダ、フュリーの4人に止められた。
 大佐(彼らの間では既にこの呼び方ですっかり定着している)はあの後近くの病院に運ばれ、緊急手術を受けた。手術は成功だったが、彼の意識は3日間さまよいつづけた。
 ハボック達は騒ぎがおさまった後、彼のもとへ駆けつけた。全員が彼のことを心配していたのだ。
 ''こんなに私のことをここまで心配してくれるとはな・・・。本当に感謝するぞ・・・、みんな・・。,,







 気が付くと片方の目の視界がないことに気づく。あの時アーチャーが撃った銃弾は彼のかた目へ撃たれたのだった。それはあの人造人間が眼帯をあてていた目と同じ左目だった・・・。







 ホークアイ中尉は彼のためにしばらく休暇を取ることにしたようだ。
 他の5人は既に仕事についているらしい。
 大総統がいなくなった後の政治は、議会に任せることになった。人民の権利を尊重した新たな政治だ。
 これによって彼の夢は、結果的に絶たれてしまったわけだが・・・、彼はそんなことなど気にしていなかった。
「その場には10歳ぐらいの少年が残されていたそうです。ウィンリィちゃんの話では、彼は・・・・、アルフォンス君と・・・。」
「・・・・・・・・・・鋼のは、自分よりも、弟のことを一番気にしていた。自分よりもまず弟を元にと、よく言っていた。
 おそらく鋼のは、自分が犠牲になるのを最初から覚悟して、自らを代価に彼を練成したのだろう。・・・・鋼のらしいな・・・。」






 ロイはエドのことを気にしていた。






























 4年間・・・































 鋼の・・・、エドワードとはいろいろあった。
































 彼とかかわっていくうちに私は・・・



























 私にとって・・・
































 かけがえのない存在になっていったのかもしれない・・・

































 ヒューズと同じような・・・













































 私は以前人体練成を試みようとしていた・・・




























 あの時はヒューズのおかげで踏みとどまることができた・・・


























 彼はあの時の私だった・・・





























 ヒューズがいなければ私も彼のようになっていただろう・・・
































 私はそこに共感を覚えたのかもしれない・・・






































 ヒューズが死んだ時もこんな感じだった・・・



























 胸に大きな穴が空いたような・・・

































 そんな感じだ・・・









































 だが私は・・・


































 鋼のはまだどこかいるのではないかと・・・




























 そんな気がしてならない・・・


























 今にもあの病室のドアから飛び出して、嫌味をたっぷりと込めた悪口をあびせようと、私の前にやって来るんじゃないかと・・・






























 そんな気がしてならない・・・







































 鋼のはもうこの世界にはいない・・・




































 だがいつかきっと帰ってくる・・・




























 そう思う・・・



































 ハボック



























 ファルマン





























 ブレダ

































 フュリー







































 アームストロング少佐



















 そして・・・
































 ホークアイ中尉・・・





























 いつかアイツが言っていたな・・・






























「おまえさんを理解して、支えてくれる人間を、1人でも多くつくとけよ・・・。」

























 ヒューズ・・・


























 私にはこんなにも私のことを慕い




























 支えてくれ































 信頼してくれる仲間が・・・
































 私にはできたぞ・・・





























































 さて・・・、私はこれからどうしたものか・・・































 大総統への夢は絶たれてしまった・・・

































 今の私にはどうすればいいかわからない・・・






























 この失った目は何かの代価となったのだろうか・・・?






























 もうその等価は得てしまったのだろうか・・・いや

























 これから得ていくものだと信じたい・・・



























 鋼のは弟のために自分を代価にした・・・



































 それと同じように・・・
































 私も、私の仲間たちのために代価となりたい・・・































 今は何ができるかわからないが・・・
























 それもいつかきっと見つかるはずだ・・・



































 大佐はふと、中尉がリンゴをむきながら悲しげにうつむいている姿に気がつく。
「何故そんな顔をする。」
 彼は静かに訊ねる。
「私がいけなかったのです大佐の作戦は完璧でた。
…私が遅れさえしなかったら大佐が撃たれる事も有りませんでした…」
 彼女はあの時のことを、自分の責任だと思っているようだ。
 ''私が彼女を巻き込んだというのに・・・、なぜそこまで自分を責めるんだ・・・。
 君が悪いんじゃない・・・。
 君はよくやってくれた。
 こんな私のために、ずっとつくしてくれた・・・。
 全てがうまくいくわけにはいかない・・・そう・・・,,
「完全などありえない・・・。この世は不完全だ・・・。」
 中尉を励ますように大佐は言う。
''だからこそ私たちは足りないものを求め代価を払い、
何かを求めようとする。そしてその希望と願いが世界をいっそう輝かす・・・。だからこそ・・・,,
「だからこそ美しい。」
大佐は静かに彼女の髪を撫でた。



 一瞬沈黙が訪れたが、
その静けさを嫌がるように、中尉は彼の口に大きめに切ったリンゴを運ぶ。
 彼女の頬には少しだけ赤みがかかったように見えた。
 中尉の反応がよくわからなかったのか、大佐はキョトンしながらをしてリンゴをほおばる。
 ブラックハヤテ号が静かにあくびをする。








































 窓から差し込む朝の陽射しは





































 マスタング大佐を静かに照らす・・・


































 そう、まるで・・・













































 彼の未来を暗示しているかのように・・・

















































             ―END―



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第一部に引き続き、鋼好きな私の為に従兄弟がくれたステキ小説でした!
私的には「やっとエドが出てきたーvVv」と喜んだ回でした。
またくれるって言ってたから…楽しみ♪
もらえたらまたココに置かせてもらいましょうv
長編お疲れ様v軍部の皆様大好きです!

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