ゆかいなカメライフ

2011年06月26日
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母の遺品整理(というかただの大掃除)はまだまだ終わりそうにないものすごい量なので


葬儀後に葬儀社とこれ以降の手続きなどについて打ち合わせをしたが
位牌を作ることについての話し合いになった時に
篆刻ができる父が「自分で作れる」と言い出した。
打ち合わせをしていた待合室の壁にかけてあった彫字の額を
業者に見せたら
「いや~位牌を自作するというのは
 私も今まで聞いたことはないんですが

と太鼓判をもらえてしまった・・・。

しかも葬儀社の方の話では
家族が位牌を自作できるのならば
お坊さんを呼んで供養するよりも
位牌に魂が入ることになるので
49日法要をする必要すらなくなるとのことで
ドケチな父は大喜び・・・(汗)
まぁ、こういうことはいろいろしきたりはあれど
気持ちの問題が一番なので
「オール型破り」のこの両親にはちょうど良いスタイルなのかもしれない。

「ついでに仏像も作る」

しかも
「死にそうなヤツがいたら紹介するから
 そっちは位牌の仕事こっちに回してくれよ」
と悪魔のような取引までふっかける始末xxx
もうやめてよ~~そういうことするの!!、、、、(恥)


さすがに墓地は決めないわけにはいかない。
今日は母が曽祖母から引き継いでいる多磨霊園の下見に行って来た。
嫁入り前に曾祖母の養女になっていた母がひっそりと持っていた墓所で
その存在は私も知ってはいたものの
母本人ですらほとんど墓参をすることなく
管理費だけを納めていたという未開の墓所である。

本人は隅田川のほとりの寺に入りたいなどと言ってはいたが
宗派も違うしなんの縁もないお寺にはどうにも入りようがない・・・。
せっかく受け継いでいる多磨霊園は都営でお金もかからないんだし
まわりには著名人がワンサカいるだろうし
ミーハーな母にはピッタリなんじゃないかと
とりあえず場所の確認くらいはしなければということで
家族で下見に行くことになった。

事務所で名義変更手続きをするが
担当者の方に
この区画はいくらお金を出したとしても
二度と手に入らない場所ですよ!!
絶対に手放さないで大切にしてくださいねと
強く念を押されキョトンとしてしまうが
その意味が場所の確認に行ってみて初めてわかった・・・。

母の墓地の区画の正面に来ると
やたらどでかいまるで石のビルのような墓が見えてきた。
東郷平八郎、山本五十六両元帥が並んで鎮座していて
恐れ多くてもう倒れそうになる・・・(冷汗)
軍人大好き&超軍国主義の父は大喜び。。。
地図を見ると母の墓所はその特区の裏手に当たる場所なのだが
わかりにくくウロウロしてしまう。
やっとたどり着きそれを思しき古い墓石を確かめるが
江戸時代からの墓石らしく
劣化が激しくて読み取れない文字も・・・。
まったくほったらかしにしていた母も母だが
曾祖母が亡くなってから40年も放置していて
本当に申し訳なく、墓石に向かって平謝りだった・・・。

石に詳しい父は墓石の素材について
これは今はもう手に入らない良い素材の石のはずだといい
この石を生かして彫りなおしできないかと
またまたドケチ精神を発揮する発言をしていた。

そんなことを言っても
おそらく石材店に行けば
新しいものを作ったほうが儲かるんだから
絶対に新しい石にしろと勧められるに違いないと
私は思ってしまったが
とりあえず場所の確認はできたので
昼食を取りがてら石材店をどうするかを話そうと
来た道を戻ることにした。

そうは言っても
初めて来た場所で石材店などにアテがあるはずもなく
2~3軒まわらないと決められないかもしれないと覚悟していたが
霊園から一番近い石材店のウインドウに「アンパンマン」の石像が並んでいたので
他にも見てみようかと思ってウロついたものの
結局「アンパンマンのところに行ってみよう」という結論になった。

お店に入り
なぜアンパンマンの石像を並べてあるのかとたずねると
店主さんがとにかくアンパンマン好きで自分の墓もアンパンマンにしたいと言っているんですよととても笑顔がチャーミングな奥さんと思しき方が説明してくれた。

その一言ですでに決まりかなと思えたが
店主さんはやはり常識的にはそれだけ古い墓石なら
通常はもうお弔いをして新しいものに取り替えたほうがいいですよと
やっぱりそう言うだろうなという答えが最初は返ってきた。

それでも父が
「いや、でもこの石はたぶんいい石のはずだし、
 なぜか側面がツルツルでなにも彫ってないので
 ここを正面に回転させて彫りなおせばできると思うんですよ。」
とねばったので、
では一度場所を確認しましょうと
店主さんを連れて墓石のところに戻ることになった。

私と妹はお店で奥さんと話しながら待っていたが
本当に感じの良い方でこのお店にもう決まりかなとこの時点で思えた。

そしてしばらくして店主さんと父が戻ってくると
なんと父が言ったとおりで
墓石の素材は小松石という今では非常に希少性の高い墓石の王様と言われる石で
天皇家の墓石も小松石が使われているほどの
激レアな素材だったらしく
父が指摘したとおり
なぜか側面にまったく何も彫られてない場所があったので
回転させれば使えると店主さんも納得されたようなのだった・・・。


「ホ~ラ、お父さんの言ったとおりだろ~~!」

と自慢タラタラの満足気な父・・・。
店主さんも
「いや~、ビックリしましたよ~
 なんであの側面に何も字が入ってないのか
 まったくわかりません・・・。
 後で使えるように空けておいたとしか思えない・・・」
と通常は彫りなおすことはめったにしないはずなのに
店主さんも快く対応してくださることになった。

型破りな母の墓は
やはり型破りな先祖がそうしろと言っているのかと
そう思わせる恐るべきシンクロが起こっていた。
アンパンマンの石像に釣られて入ったお店で良かったと父も納得。
やっぱりあなどれない・・・アンパンマン!!!

こうして
母のアンパンマンパワーにひきずられて(?)
オール型破りな母の「型破り墓地」の手配は
あっという間に終了した。
帰りの電車の中で
多磨霊園に埋葬されている著名人のリストを照らし合わせてみたら
母の場所と同じ区画には大岡昌平、
隣の区画には有島武郎
私が崇拝する新渡戸稲造も眠っていることが判明した・・・!
母の「追っかけ攻撃」の最初の餌食になるのかこの方々である・・・。

冷汗が出るほど恐れ多い墓所に
人間として何の功績もない私はとても入れる資格はない・・・。
嫁に出て良かったかもしれない。
墓地の中で著名人を次から次へと追っかけまわる母を
永遠に羽交い絞めしつづけるのは
至難の業である・・・。
ちょっと離れたところに眠っている
ゾルゲ(ソ連軍のスバイ)の手助けが必要かもしれない・・・(汗)






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Last updated  2011年06月28日 17時13分31秒
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