かめさんの百名山日記

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2016.11.20
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今日2016年10月30日は、日本百名山第80座目として立山三山(雄山(3003m)、大汝山(3015m)、富士ノ折立(2999m))にアタックです。



実は、10月29日にソロナイトで、富山県側の称名滝から、トローリーバスやロープウェイ、ケーブルカー等の文明の利器を一切に使わずに登ろうと計画、埼玉から約400kmを下道を走って登山口に10月28日の午後に到着しました。またもや雨男全開、雨風が強く吹き荒れています。この称名滝までの道路は、管理道路で午前7時~午後5時30分までしか通る事が出来ないのは知っていました。駐車場に到着した時は、数台の車が停まっていましたが、観光客でしょうか、午後4時過ぎには、林道管理の車1台のみ。コンビニのお弁当をつつきながら、周囲の様子がなんかおかしいと思ったら、この駐車場は、なんと「夜間駐車禁止!!」





すなわち日中わずか10時間30分で立山ピストンをしないといけない事になります。自分の登山計画では、コースタイムは19時間、とても10時間30分でピストン出来る距離ではありません。長距離のドライブで疲れているのに加えて、この事態にテンションも最低、風雨も増々強くなって来ます。もう放心状態。でも80座目という記念すべき山行、なんとか頂を踏みたいという気持ちがふつふつと沸いて来ます。もう1度気を取り直して地図とにらめっこ。
「そうだ妥協して文明の利器を使ってでも登ろう!!」でも、帰りの事を考えると立山駅からでは辛い、正反対の長野県側の扇沢駅からトローリーバスやロープウェイ、ケーブルカー等利用して、室堂平まで行く事を考えました。称名滝から扇沢駅までは、立山連峰の巨大な山体をぐるりと日本海まわり迂回して約70km、約3時間です。思いついたら直ぐに実行、称名滝を遠くから眺め、途中、悪城ノ壁を見学して、サルに見送られて、一路、長野県大町を目指します。扇沢駅近くの市営無料駐車場には午後8時ぐらいに到着しました。






相変わらず雨は降り続き、駐車している車もまばらです。コンビニで買った弁当やビールで腹ごしらえ、やる事も無いので、明日の天気回復を祈りながら直ぐに就寝。29日午前5時頃に起床するも、雨は小降りになったものの、相変わらずガスッていて、周囲の山々の眺望はありません。午前7時30分始発のトロリーバスが走り始める1時間ぐらい前から、ポツポツと登山者が扇沢駅に向かい始めています。午後は回復の見込みの天気予報ですが、折角、一万円近くもかけて室堂を往復するのであれば、やはりこの天気は、出発する気がしません。今日は止めて明日に期待しようと、もう1日、この駐車場で留まる事を決めました。





ただやる事も無いので、FBで山トモと情報交換したりして暇潰しするも、時間を持て余してしまいます。山トモから、温泉に行ってみては?との提案をもらって、それは妙案と一旦、扇沢から大町に下山する事にし、以前、鹿島槍ヶ岳に登った帰りに立ち寄った日帰りの湯「薬師の湯」700円でまったり。この頃、信濃大町界隈は、しょっちゅう来ているので、遠くに旅している感覚はゼロです。



また扇沢に戻りますが、ようやく天気も回復して周囲の山々も望めるようになりました。明日の好天が期待できます。10月末になると山の夕暮れも早く、午後5時過ぎには薄暗くなって来ます。早々と夕飯の定番のちゃんぽん麺のスープでカット野菜とソーセージを煮込んで、それをツマミにビールで一杯、〆に麺を投入して腹ごしらえ。午後7時には就寝。30日午前4時半に起床、朝食と出発の準備です。2日も待ったので、ここは午前7時30分の始発に一番乗りを目指し午前6時15分駐車場を出発、券売所に向かいます。



午前6時50分に開く券売所は、雨上がりで気温は7℃ほどと結構寒いですが、すでに3人の登山者が並んでいました。午前6時50分、室堂までの通し往復キップをJAFの割引で9050円でゲット。いやぁ、それにしても高い!!まずは午前7時30分発のトロリーバスで黒部ダムへ向かいます。ブルーの照明でライトアップされた50m区間は、破砕帯と呼ばれる毎分63トンもの湧き水での最難関工事区間。話には聞いていたものの当時の技術で、このトンネルを掘削した工事関係者の根性が凄いと思いました。約16分で黒部ダムに到着。




ここから次のケーブルカーに乗る為、黒部ダムのアーチを15分ほど歩きます。巨大な構造物と、ダム底まで186mと国内一位の目の眩むような高さ、そして見上げるとダムを囲む周囲の霧氷で白く輝く山々、素晴らしい美しさです。次のケーブルカーの発車時間まで間が無いので、のんびりはしていられせません。先を急ぎます。

















午前8時10分発のケーブルカーに乗車、最高斜度41度、ほとんど垂直じゃんというような急斜面、このケーブルカーもよく敷設できたものだとビックリ。わずか5分で黒部平に到着です。





黒部平は、霧氷で真っ白の世界。ここからは、ロープウェイに乗り換えて、だいかんぽうに向かいます。1本も支柱が無いロープウェイ、これも凄い建設技術だと思います。ロープウェイの中間地点を越えて、雲海がぱっ~と晴れると、周囲には立山連峰や北アルプスの山々が青空の中にそびえ立ち、息を飲む美しさです。高額な運賃を支払っても価値があるなぁなんて思いました。









だいかんぽうからは、最後のトロリーバスに乗車、このトンネルの頭上には、立山の雄山が天を突いてそびえているとのアナウンスがあります。早くその雄姿を見てみたいと気が逸ります。


約10分の乗車で、室堂平に到着です。ここで登山届を提出して、午前9時、クライムオンです。目標の立山三山が、ハッキリと目視できます。最初の目標は、一ノ越山荘です。









 緩やかな登山道は、極めて整備されていて、登山道と言うよりは、ハイキングコースです。午前9時53分、一ノ越山荘に到着。天気は極めて良いのですが、風が強くて寒いので、ウィンドブレーカー代りにレインウェアを着こんで、最初の頂である雄山をめざします。ここからは、けっこう急登のガレ場に表情が変わります。急登でキツイですが、眺望もどんどん良くなって来ます。午前10時51分、雄山(標高3003m)に無事に登頂です。









突風で体がもってかれるぐらいで、氷点下以下の風で体感気温がどんどん下がって来ます。けっこう薄着の登山者が多く、口々に「寒~」と。次に目指すは、立山連峰の最高峰の大汝山(標高3015m)です。多くの登山者が雄山までで引き返している為、稜線部には、人影はありません。途中、稜線部から下を見下ろすと、黒部湖のブルーの湖面が周囲の山々を映し込んでいます。午前11時30分、大汝山(標高3015m)に登頂成功です。





この山頂からは広大な室堂平とミクリガ池一帯が見下ろせます。少し右に目を移すと2012年に日本初の氷河と認定された御前沢の残雪が目視できました。氷点下で風が強い為、長居は無用と最後の頂の富士ノ折立を目指します。映画「春を背負って」の舞台となった大汝山休憩所は既に冬季閉鎖されておりヒッソリ。流石に映画になるだけある素晴らしい眺望です。



さらに五竜、唐松、白馬を望みながら稜線部を15分ほどで富士ノ折立(標高2999m)に午前11時40分、登頂成功です。これで念願の日本百名山80座を6年4ケ月でクリアです。この富士ノ折立から北方向、剱岳方面の稜線は極めて美しく広大なもので、次回は、剱岳へ縦走をしてみたいなぁと思いました。南には槍ヶ岳の穂先も目視できました。









今日は、称名滝を紹介してくれた山トモが室堂まで午後2時過ぎに来てくれるとの事で、室堂に急いで下山開始です。





雄山から一ノ越までの下りは、高度感があり登りとは異なる目線で、見下ろす一ノ越山荘方面の眺望が素晴らしいものでした。





後2時予定通り室堂で山トモと合流、ミクリガ池、ミクリガ池温泉方面を散策、雲ひとつ無い立山三山、そして池の鏡面に映り込む立山三山の息を飲む美しさ。日本百名山80座の中で、3指に入る眺望と言えるでしょう。



クリガ池温泉の反対側の谷は、ゴウゴウと蒸気が上がり、活火山である事を誇示していました。のんびりとミクリガ池温泉にも浸かりたいところですが、さいたままでの帰路を考えると、ゆっくりしている時間はありません。山トモとは、またの再会を約束して、ミクリガ池温泉で別れ、一人下山を開始です。



トロリーバス、ロープウェイ、ケーブルカー、トローリーバスと乗り継いで、無事、午後16時20分、扇沢駅に到着、さいたまに午後9時25分に無事帰宅しました。全走行距離は、863km、あの称名滝の悪天候からの長い3日間でしたが、この日を待った甲斐がありました。







【コースタイム】(ピストン・休憩含む)

・登り:2時間40分
・下り:2時間

【歩行距離】計測せず
【歩  数】計測せず






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Last updated  2016.11.20 22:53:40
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