正直言ってストーリーの大部分を占める、オランダ国内逃避中の会話は余り面白くない。英語版視聴なので私の理解が乏しいというのもあるのだろうが、イギリス人、オランダ人の自慢のようにしか聞こえないし、リアル感に乏しいからだ。だが、本作でやはり興味深いのはさほど多くはないが、登場する実機たちだ。 撮影はイギリス国内で行われているが、登場する航空機類はほとんどが実物、実写だ。冒頭に登場する爆撃機は双発のヴィッカーズ・ウエリントン爆撃機で、墜落シーンこそミニチュアだが、実機が離発着、飛行の姿を見せてくれる。機内のシーンはセットを用いているが、コックピットの構造など結構リアルだ。本作の主役であるこの6人乗り爆撃機 B for Bertieには、操縦士ジョン・グリン・ハガード中尉、副操縦士トム・アーンショー中尉、ナビゲーターフランク・シェリー大尉、無線オペレーターボブ・アシュレイ軍曹、前方銃手ジェフ・ヒックマン軍曹、後方銃手ジョージ・コーベット卿少尉が搭乗している。ドイツ、ステュッツガルトのメルセデスベンツ工場爆撃任務の帰路に対空放火で被弾するのだ。爆撃機の名称にはこのほか、T(T for Tommy)、Q(Q for Queenie)、M(M for Mother)などがある。 このほか、帰還後に新機種に乗り換えるのだが、そこに登場するのは4発のショート・スターリング爆撃機。これらの機体はMGのマーキング(第7飛行隊)が描かれ、実際に本物の第7飛行隊の隊員がエキストラで出演しているらしい。 陸上兵器ではドイツ軍装甲車役でイギリスのガイ装甲車が2台登場する。独特の甲高いエンジン音が面白い。 海上兵器ではE-boats(高速魚雷艇)が登場するだけだが、海上の救難ヴイの存在が興味深い。墜落など遭難した兵員を海上で収容するための施設のようだ。