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2007.02.26
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カテゴリ: 日本映画
憂國
The Rite of Love and Death
Les Rites de l'Amour et de la Mort
Ritus der Liebe und des Todes
監督:三島由紀夫
出演:三島由紀夫、鶴岡淑子
(ca.27min22sec)

1.jpg

寸評:何はともあれネガが残っていて見られて良かった。こういう映画は世界でも唯一なのではないだろうか。

2.jpg

物語:昭和十一年二月、兵をひきいて重臣たちを殺し、いはゆる二・二六事件を起こした青年将校たちは、ただ一人だけ盟友を誘はなかった。彼はまだ新婚で、その妻と愛し合っていたからである。彼、武山信二中尉は、そのため、皮肉な境遇に置かれた。近衛輜重兵(シチョウヘイ)大隊勤務の将校として、帝都の守備に任じ、やがて事態の変化と共に、反乱軍の烙印を押されたかつての親友たちと、殺し合はねばならぬ運命にあった。もっとも不幸な皇軍相撃の時が迫っていた。それは生一本な中尉の、到底耐へがたい事態であった。勅令が下れば、親友たちは叛乱軍の汚名を着、中尉は彼らを討たねばならぬ。忠ならんとすれば友を殺し、友を助けんとすれば逆臣となる。軍人として中尉は腹を切る他はない。中尉は妻麗子と最後の交情を交わす。二人ははじめて、今までつつしんでいたもっとも眞率な情熱に身を委せ、お互いの肉体のすみずみにまで、念入りに別れを告げる。中尉の切腹。麗子は夫の切腹を新婚の白無垢の姿で見届け、自らも短刀で自害し夫の亡骸の上に身を重ねる。

3.jpg



4.jpg

感想:特典映像を見ていたら、この映画は30分の短編ではあるけれど、隠密裡に大蔵映画(ピンク映画制作会社)の設備のないスタジオでたった2日間で撮られたらしい。予算としても麗子の白無垢の衣装など1着のみで血で汚してしまえば撮り直しはできない。そういう限られた条件に加え、三島自身色々な映画に出演はしているけれど役者としては素人だし、もちろん監督としても素人。その意味で色々映画的面での不備はあるけれども、三島の情念がそのまま映画に乗り移ったような作品で、こういうものは映画史上他に類を見ないのではないだろうか。

5.jpg




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Last updated  2007.03.06 23:33:38
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Re:『憂國』三島由紀夫監督(日本1966)(02/26)  
こんばんは。
ラッコさんも不思議な経験をなさっていたんですね。
今回の私は、きっとほんとの貧血なのですが、
偶然とか夢とか、不思議を経験してきているだけに、
ユングや河合さんが、「そういうのあるよ」
と言ってくれて安心していました。

PS 三島さんが映画を撮っていたとは、驚きです!
   小学生で三島さんに凝っていたこともです(笑)
   わたしは、まだ「難しいのかな?」なんて思って
   手にとっていないんですよ。
   そろそろ読んでみたいです。  (2007.07.19 23:40:54)

オコ*ジョーさん  
racquo  さん
このDVDは作品としては実質27分22秒で、
それを2枚組にして5千円のボックスセットにしたものですが、
レンタル禁止商品なので買いました。

三島は前夜11月24日からホテルでライフワークの
四部作『豊饒の海』の最終稿に「完」を書き込み、
翌日の割腹まで計画(?)通りの時間を過ごしたのだと思いますが、
ちょうどその間ボクは後にも先にもない不調状態だったわけです。
非偶然の何かを感じないわけにはいきません。

>小学生で三島さんに凝っていたこともです(笑)

はい、自分で考えても「笑」と思います。
上記『豊饒の海』第1部の『春の雪』と『仮面の告白』で三島にはまりました。
(2007.07.20 01:28:30)

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