いつか観たい映画です。
DVDの表紙からか、スピード感で見せそうなイメージでしたが、ドラマの内容も楽しめそうです。
これもスピルバーグなんですよね。
何でも作るな~と思う、この頃です。

(2008.03.01 12:17:48)

ラッコの映画生活

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2008.02.26
XML
カテゴリ: アメリカ映画
CATCH ME IF YOU CAN
Steven Spielberg
141min
(所有VHS)

catch0.jpg

アメリカの実在の有名詐欺師フランク・ウィリアム・アバグネイル ジュニアを描いた物語。自伝をもとにしているが内容はかなり翻案されている。16才のときに父が破産して両親が離婚して母は出ていく。フランクは有名市立学校から普通の高校に転校。そこでの乱暴で混雑な雰囲気に馴染めず、代理教員に成りすまして授業を行う。パンナム(パンアメリカン航空)の副操縦士に成りすまし、小切手を偽造して280万ドル以上を詐取。たまたま行った病院で若い看護婦を好きになり、今度は小児科医に成りすましその病院に医師として就職してしまう。こうして彼女に接近するが、彼女の父が検事と知って弁護士に成りすまして父親の事務所に検事として就職。そして彼女とも婚約。そんな彼を執拗に追っていくのが真面目一徹のFBI捜査官ハンラティ。彼女との婚約パーティーにハンラティがやってくるが・・・。

catch1.jpg

最初に出てくるフランクはごく平凡そうな青年。愛しも尊敬もする父親が母親と別れてしまったのはフランクにはショックだった。母が父を捨てた理由がお金だとフランクは思う。お金があればまた母を父のもとに呼び戻せると。この家族喪失感が彼の意識の根底にあった。しかし何度か父と会ううちに、実はこの父が夢を見ているだけの人生の落伍者だということがわかってくる。そしてこのフランクを追うハンラティは仕事で彼を追うのだけれど、段々にこの幼いともいえるフランクに愛情を持って更正させたいという父親の役を引き受けることになる。フランクも孤独で、クリスマスイブに電話をする相手はいつもハンラティだ。劣悪な環境のフランスの刑務所から本国送還ということでフランクを引き受けにくるハンラティの姿はまさに保護者の姿、父親の姿だ。フランクが持った能力(小切手偽造)を活かす形でFBI勤務をすることで減刑をとりつけたのもハンラティだろう。

catch2.jpg

途中でフランクが『ゴールドフィンガー』のジェームズ・ボンドを気取って秘密捜査官としてハンラティを騙すが、ここで実際の捜査官であるハンラティではなく詐欺師のフランクがボンドとして描かれているのが面白い。最初の高校代理教師からスタートして、誰彼にちやほやされるパンナムのパイロットに成りすましたこと、すべてはハンラティの真面目一徹の姿をくらべると、地に足のつかない、子供の心理だ。最後にはFBI勤務をするようになり、そしてその後は独立して金融保安会社を設立して成功する物語は、実は子供から大人へのフランクの成長を描いていると言える。あるべき父親(あるいは母親も)を欠いたことでフランクは人間的に成長できなかったのだ。そしてその役を果たすのがハンラティというわけだ。映画は「誰が本当の私でしょう」的なクイズ番組に出ている後年のフランクのシーンから始まる。そこでパネラーは「2番の方にお聞きします。あなたはどうしてそれほど賢いのに、それを最初から真っ当なことに使わなかったのですか?。」と質問する。それは正に彼が子供だったからなのだ。

catch3.jpg

この映画の下敷きとなった実在フランクの自伝自体が事実に全く忠実ではないらしいが、映画化にあたっても更に翻案された。その根底にはスピルバーグ自身の家族喪失体験が反映されていると言われる。何度も映画化の話がありながら結局スピルバーグが実現したのには、この映画にそれを託したのだろう。その意味でこの映画はスピルバーグの心理で見たフランクの物語だ。フランク、ハンラティ、両親を演じたディカプリオ、ハンクス、ウォーケン、バイは4人とも好演。最初は地味な画面から、フランクの活動が派手になっていくにつれてカラフルな明るい画面になっていくヤヌス・カミンスキーのカメラも良い。そして凝りに凝ったタイトルロールのアニメーションも美しく、センスが良かった。

catch4.jpg




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Last updated  2008.02.29 03:32:51
コメント(8) | コメントを書く


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いつのまに  
kan さん
幸裕がなんか最近稼いでるらしいわ。
問い詰めたら、アイツこんな事やってやがったぞ 笑

http://motto.zz.tc/tokatitukutite/rr1bfzc
(2008.02.29 09:04:20)

テラびしょびしょw  
お・な・に・ぃ さん
最初は見てただけだったけど、お願いされたからバイブでお手伝いしますたw
その代わりに+3マンしてくれたからおkww
http://own.18erosta.net/ (2008.02.29 21:30:27)

ウォーケンが良かった~  
もちろん、ディカプリオも良かったですが、
両親が、子どもを愛している感じが伝わって
きて、良かったです。
ナタリーさんも美しくって、親父はちょっと
変わっているけれど、息子思いで・・

なので、悪いことをしている?ディカプリオ君をも
応援する体勢で見てしまったような記憶があります。
なかなか楽しめる映画でした。ディカプリオも
素敵だったし、あの看護婦の女の子もなかなか
印象的で良かったです。
(2008.03.01 11:05:37)

これは  
はる*37  さん

Nobubuさん  
racquo  さん
>両親が、子どもを愛している感じが伝わってきて、良かったです。

フランクは父の破産による両親離婚でショックを受けるわけですが、
この父親のある種異常性が、両親離婚や、フランクのその後の
原因なのだと思います。はっきりとは描かれてはいないけれど、
父の妻への愛も、息子への愛も、実はかなり自己本意に思えます。
クリームに落ちた2匹のネズミの話をどう捉えるかですが、
あるがままに頑張る自分ではなく、この父親はコンプレックスから
スタートしたような、でも自己肯定的な頑張りなんですね。
だから息子にとって親の離婚や経済の破綻は、
家族喪失の悲しみであると同時にコンプレックスの始まりで、
だから父と同じにコンプレックスからのスタートとして、
実際の自分とは違うパイロットという花形職業に自分を置く。
そして真面目一徹の捜査官と関わり、彼が第二の父親、
本来父親としてあるべき父親となることで、
幻想ではない現実に目覚めるという過程だと思います。

(2008.03.02 15:33:31)

はる*37さん  
racquo  さん
>これもスピルバーグなんですよね。

これもスピルバーグ。と言っても自分は彼の作品、自分は
他に『刑事コロンボ/構想の死角』と『未知との遭遇』しか
見ていません。上のコメントにも書いたように、
なかなか深い人間心理を実は描いた作品なのではないかと思います。
はる*37さんの感想もお聞きしたいと思います。
特に、これも深くは描かれていないけれど、
父を捨てて別の男と出ていく妻(母)の心理をどう
はる*37さんがお感じになるか。
是非ご覧になって下さい。

(2008.03.02 15:34:23)

そこまで、読みきれなかったです~  
ディカプリオの素敵さに惑わされて、
彼の人格形成上の親父の影響まで、読みきれなかった~
さすがですね、racquoさん。
もう一度、近いうちにきちんと見てみなきゃ。
これは、DVD買っても良いかも・・・
(2008.03.03 11:20:43)

Nobubuさん  
racquo  さん
>彼の人格形成上の親父の影響まで、読みきれなかった~

深読みにし過ぎかも知れません。

クイズ番組での「どうして最初から・・・」という問いに始まり、
最後は、休暇明けに彼が逃げてしまって出勤してこないのでは
という不安が打ち消す彼の遅刻で終わる。
彼が社会にまっとうに身を置くようになる変化の物語。

父親はいつまでも出ていった妻のことや、
税務署の自分に対する敵意のことばかり語っていて、
前向きな再スタートはしていない。
ようするには2匹目のネズミのようでは実はない。
いちばん美しかった(と彼の言う)フランス女性を
(彼の言では)何百人もの米兵の中で自分が得たのも、
事業で成功したのも、それもこれも、
実は偶然上手くいったことなのかも知れない。

>これは、DVD買っても良いかも・・・

最初の素敵にアニメーション・タイトルロールだけで、
DVDの所有価値はあるかもです。

(2008.03.03 21:58:44)

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