日々のあぶく?

日々のあぶく?

April 29, 2007
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「告!栗橋北中学校・三年A組卒業生の選ばれ死君たち」

「郵便」と告げながらも、それが届くのは真夜中だったり、行動を監視しているような状況下だった。

タイプカプセルに賛同しつつも、当日は入院中で(タイムカプセルを埋める立会いには)不参加だった石原綾香は現在駆け出しのカメラマンとなっており、独自に卒業生に会う企画を考えていた。
取材対象をタイムカプセルを埋めたメンバーに限定し、それぞれに再会していく。
メンバーは当時学級委員長だった湯浅孝介、副委員長の冨永ユミ、
株のプロの鶴巻賢太郎、ボーイッシュな三輪美和、
医者のどら息子・佐々倉文雄、転校生の石原綾香、
不登校児の不破勇と、同じく不登校児の大河原修作、付き合いで担任の武田先生の9人。

「ホール」という言葉に過剰反応を見せるメンバー。
タイムカプセルを埋める日前後に何かあったのか?
取材中、本人に会えなかったのは、メンバーの一人でありながら、不登校児だったため、在学中から誰も姿を観たことのない不破勇、
同じく不登校児だった大河原修作の二人。

過去と現在が織り交ざり展開する物語。
そして、迎えるタイプカプセル掘り出しの日―


だいたい予想は付く展開なのだけど、防空壕探険とか、謎の一人とかひっそりと忍び寄る影のような恐怖は効果的。
あとがきで作者が祖母から聞いたという先祖の墓を掘り起こした時に砂のように崩れ去った遺体の話のほうが
現実にあった出来事らしいだけに一層緊張感が高まっていたような。


~ネタバレメモ~

手紙の犯人は大河原の両親。

という武田先生の言葉を信じ、引きこもりに。
誰かが彼の下を訪ねてくれれば息子は外に出るだろうという過剰な愛情から、湯浅監禁まで発展。
真相に気付いた綾香によって彼は助け出され、また、修作も外に出るように。

綾香入院中、メンバー(孝介、ユミ、美和、佐々倉、鶴巻)により行なわれた卒業記念の夜の防空壕(ホール)探険。
そこで彼らは6人目の声を聞き、慌てて外に出、入口をふさぐ。

6人目は探険の話を聞き、追いかけてきた不破勇だった。
彼女はその後、用務員さんに助けられており、その後、そのことをネタに小説を書いていた(編集担当は冨永ユミ)





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Last updated  April 29, 2007 02:22:01 PM


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