瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内シーカヤック日記

March 28, 2005
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カテゴリ: カヤック
西表島の遭難事故があってから、会社で私がシーカヤッカーであることを知っているいろいろな人に『事故があったみたいだねー』と声を掛けられる機会が増えた。会社の社内報に、尺取り虫方式での瀬戸内横断を紹介した記事が掲載された事もあり、知っている人も多いのだ。

今回の事故は、ガイドの人が日本でも指折りの経験を有している人である事、またお客さんが母親と小さな娘さんという事もあり、心理的なインパクトが強く、想像するだけでも心が痛み、また私自身も自分自身の安全確保について考えさせられる事が多くありました。

なぜあのような状況で出艇したのか? と非難するのは簡単ですが、そのような状況でも出た/出ると言う判断をせざるを得なかったという事は、ガイドとお客さんとの間にそれなりのやりとりがあったはずだと思います。

私自身はソロで漕ぐ事が多いのですが、ソロツーリングとグループツーリングのリスクレベルについても、(自己弁護ではありませんが)判断が難しいと思っています。

ソロの場合、自分が出たくない波や風、海況だと思えば、勝手にやめることができますが、グループツーリングの場合はなかなかそうは行きませんよね。自分としてはいやでも、仕方なく着いて行くとか、ここでやめたくても我慢するとか、結構あると思います。

またソロの危険性として、イザというときにレスキューしてもらえないと言うことも言われていますが、そこそこのカヤッカーが沈してしまうような荒れた状況では、自分が沈しないようにするのが精一杯で、人のレスキューをする余裕がないことは、周りのカヤックがバタバタと沈していくのを見ているだけしかできなかった津軽海峡横断の時の酷い潮目に囲まれた時の経験で知っています。

結局、安全に関しては正解は無い訳で、リスクを越えてしまったことを自覚した時にはもう遅いということでしょう。
ある記事で読んだ(記憶が正しければ)新谷さんのコメントとして、植村直己の遭難から我々が知る事ができるのは、『あの植村直己でさえ判断を誤る事があるのだということだけだ』というのを読んだことがありますが、今回の件も、正にその通りだと思います。

計算した訳ではありませんが、交通事故よりシーカヤックの事故率が高いとは思えませんし、考えても正解が無い永遠のテーマではありますが、今回のような様々な人々の、まさに命からがら体験を自分のものとして反芻し、海のリスクについて考え、様々な状況を想定して可能な限り備え、少しでも安全に海を楽しむことが大切だと思いました。





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Last updated  March 29, 2005 08:09:50 PM
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