瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内シーカヤック日記

May 15, 2005
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カテゴリ: 休日
木曜の夜から出掛けたシーカヤック山陰ツーリングの疲れもあり、今日は休養日。

本屋に行き、偶然目にとまった2冊を購入。
『無人島に生きる十六人』と『まぐろ土佐船』。

まずは、無人島に生きる...を読んでみた。
これが、予想に反して最高に面白い! 掘り出し物だった!!!

当時、東京高等商船専門学校の実習生だった須川邦彦さんが、実際の体験者であり、当時の教官だった中川倉吉という人から聞いて感激した話をまとめたもの。

明治31年。龍睡丸という帆船の船長だった中川さんたちが南洋の海で遭難し、なんとか無人島に避難してから、全員無事に帰国を果たすまでの経過がつづられている。

まさしく、世界をまたに掛けた船乗りたち。
沈没や遭難など、さまざまな海難を経験してきた、広い心を持ち、どんな状況になってもどっしりと構えてグループ全員を明るく保ち、モチベーションをキープさせることのできる、頼れる老練の男達。

最高/最強のプロ集団だ!

また当時の船旅は、帆船ということもあり、一ヶ月という単位が、ごくあたりまえに費やされていることも羨ましく思った。 そう、旅とは、週末の土日や3連休なんかでするものではない。 一ヶ月、数ヶ月、年単位での旅が、昔は当たり前だったのだ。 なんとも羨ましいではないか!

聞き書きでもあり、少しはデフォルメされてきれいにまとめられているにせよ(あるいは、すべて真実であるにせよ)、船長をリーダーに一致団結し、単に生きるだけでなく、たっぷりある時間を利用して知識を増やし、貴重な経験を自分たちの血肉とし、しかも楽しんで生活していたことに感銘を受けた。

以下、引用。
『島生活は、きょうからはじまるのだ。はじめがいちばんたいせつだから、しっかり約束しておきたい。 一つ、島で手に入るもので、くらして行く。 二つ、できない相談をいわないこと。 三つ、規律ただしい生活をすること。 四つ、愉快な生活を心がけること。』

『島でかめや魚をたべて、ただ生きていたというだけでは、アザラシと、たいしたちがいはありません。島にいるあいだ、おたがいに、日本人として、りっぱに生きて、他日お国のためになるように、うんと勉強しましょう』

沖を通る船を見張る順番を決める席で、
『年寄りのいうことをきくものだ。今夜は、おいらがいいのだ。そのわけは、船長が知ってござる。...』みんなをさとすようにいうのであった。小笠原のいうとおりだ。夜の見はりは、よほど考えなければならない。つい、いろいろのことを考え出して、気がよわくなってしまう心配がある。

ものごとは、まったく考え方一つだ、はてしもない海と、高い空にとりかこまれた、けし粒のような小島の生活も、心のもちかたで、愉快にもなり、また心細くもなるものだ。

*様々な偶然の重なりによって、無事帰国してからも、無人島での勉強で手紙が書けるようになった漁夫や水夫が両親や兄弟を驚かせたこと。青年達が、船舶職員試験に合格したことなど、後日談にも泣かされた。

最近読んだ本の中でも、本当に最高の一冊でした。 海を旅する人であれば、ためになり、また共感できることが多いと思います。 お勧めの一冊です、ぜひ!!






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Last updated  May 15, 2005 08:12:59 PM
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