瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内シーカヤック日記

May 2, 2006
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カテゴリ: カヤック
キャンプツーリング二日目。 朝起きると、昨日とは打って変わって曇り空。
連泊という事で時間に余裕が有るため、朝食を食べた後もしばらく、テントの中で本を読んだり、天気予報を確認したり、i-Podで音楽や落語を聴いたり、久し振りにごろごろと、のんびりとした時間を過ごす。

***

9時に浜から漕ぎ出した。 目指すは大三島。
3年前の、第一次瀬戸内横断隊に参加したとき、時化の瀬戸内を蒲刈から漕ぎ出し、あまりの風と波の強さに岡村島に一時避難。 風待ちして再び漕ぎ出し、大三島の学校跡の宿泊施設にたどり着いた思い出のルートである。

1956
↑ 小大下島は、石灰石でできており、こんな白い岩が至る所で見られる

行動食と安全装備だけの身軽なフネで岡村島の南岸から、小大下、大下島と進み、大下島の灯台を越えると目の前に大三島が見えてきた。 ここまで約1時間。 大三島と大下島との間にある肥島を反時計回りに一周し、小さな浜で一休み。
この頃から、北寄りの風が強くなり始めた。

大下島と小下島との間の瀬戸(大下瀬戸)では、その地形のためか北東の風がビュービューと凄い勢いで吹き抜けている。

やはりシーカヤックは、たっぷりの荷物を積んで旅する道具なんだと思う。

***

昼前に浜に戻り、着替えてスーパーに買い出しに行く。
今日もビールを仕入れ、浜に戻る途中、昨日のおじさんとすれ違う。 『こんにちは』 すると、『おー!』と応えてくださった。

昼ご飯を食べ終えた頃、ようやく空が晴れてきた。 こうなると暑い。 今日も 『書斎』 に向かう事にする。

1964
↑ 勝手に命名した、岡村島の『書斎』 本を読むには最高の環境です

坂を登っていると、前におばさんとおばあさんの二人連れが歩いていた。

『こんにちわ』 『だれかと思うた、こんにちわ』
『下の浜でキャンプさせてもらっています』 『そう、あのフネで来たんね?』 『そうなんです、蒲刈から漕いで来ました。この島は静かで好きなんで、年に何回か来させてもらっています』

『採っているのはツワブキですか?』 『そう、岡村の子はついついねえ。 食べるのはどうでもいいけど、採るのが楽しい』

***


梅安の話しはもちろん面白いのだが、秀逸だったのは 池波志乃 の後書き、『小噺仕立て料理帖』

噺家の娘という志乃さん。 文章を初めて読ませていただいたのだが、知性と艶っぽさがほど良く配分され、上手い噺のように引き込まれていく。 こんな女(ひと)と、『料亭_井筒の離れ』で、差しつ差されつ飲ってみたいものだ。

***

夕食前には、急な坂を15分ほど登って、岡村島で最も高い場所にある『ナガタニ展望台』に向かう。 絶景。
1968

坂を下り、再び浜に戻ると、家族連れが浜で遊んでいた。 赤ちゃんをつれたお母さんと、小学校低学年くらいの女の子、そしてその女の子の友達のようだ。 バケツに砂を入れ、クルマに運んでいたので、何に使うんですか? と聞いてみると、子供の砂遊び用だとのこと。 なるほど。

1969


『こんにちは!』と声を掛けると、『きょうは、ここに、とまるんですかー?』と聞かれたので、『そう、昨日から泊まっているよ、 このフネで蒲刈から漕いで来たんだ 蒲刈は知っている?』 すると彼女は、『うん』と頷いた。

お母さんのところに帰っていき、『今日はここに泊まるんだってー』という声が聞こえてきた。
久し振りに賑やかな浜。

そんな浜で夕食を食べ、今日も焚き火と酒。 連泊はゆっくりできていいなあ。





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Last updated  May 4, 2006 04:51:49 AM
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