瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内シーカヤック日記

December 31, 2006
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カテゴリ: カヤック
大晦日の朝。 静かな浜に張ったテントの中で目を覚ます。 さすがに冬だ。 6時を過ぎたというのに、まだ外は暗い。
テントの中は約7℃。 幸いにも、今朝はそれほど冷え込んでいないようだ。

テントから這い出し、朝用に分けておいた薪を焚き火台にセットして火を入れる。

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朝食用に、昨日の鮭鍋の残りに野菜を加え、うどんを入れてあたためる。
ズズーッ、つるつる。 ごくごく、ゴクリ。 うーん、旨い。 いい味が出ているし、なんといっても味噌で体が温まる。

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朝食を食べ終えると、再びお湯を沸かしてコーヒーを入れる。
今日は大晦日。 明日はもう2007年だ!

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シュラフを畳み、テントを片付け、着替えて、シーカヤックにパッキング。
今日は、北寄りの風。 昨日よりは少し風と波があるようだ。 暖かかった昨日は素手で漕いで来たが、今日は手袋を着用することにした。


ここを難なく漕ぎ抜け、来たときと同じ、ちょうど1時間で出発した浜に戻った。

***

片付けていると、いつも浜を散歩しているおじいさんが傍に腰掛けて、話し掛けてきた。

『おー、帰ってきたんか』 『おはようございます、今帰ってきました。 昨日は生野島に渡って、キャンプしとったんですよ』
『今日は天気が良くてよかったのう。 この前までは、風が強うて荒れとったが』 『ええ、昨日今日はええ天気で良かったですよ』

おじいさんから、この浜は昔、松が立ち並ぶ美しい海水浴場だったこと。 子供の頃は、その松の上から海に飛び込んで遊んでいた事などを伺う。

また、蛸捕りばかりしていて、親から『勉強せんで蛸ばっかり捕ってからに!』と怒られていたそうだ。
『そりゃそうですよ。 勉強するより、蛸捕る方が楽しいですよねえ』 『ほうよ』

『蛸はどうやって捕りよったんですか?』 『カギで引っ掛けるんよ。 銛でついてもええが、そしたら穴に逃げ込む事もあるけえ、カギで引っ掛けるんが一番じゃ』

『この海水浴場をあたらしゅう整備してからは、潮の流れが変わって、魚も蛸もそしてワカメも全部おらんようになってしもうた』

***


『ワシは昔、ここで海水浴客相手の宿をやりよったんじゃ。 その頃は人が多かったけえ、板前さんや仲居さんも雇ってのう。 あのころはえかったよ』 『そうですか、今は海の家だけですか?』 『そうそう』

『それにここは海水浴だけじゃない、花見も多かったのう。 昔は立派な桜の木があったんじゃ』

『ほんまにここはええところですよねえ』 『夏には泳ぎに来んさいよ。 うちはすぐそこじゃけ』 『ありがとうございます』

***

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いつもお世話になっているこの浜。 おじいさんに伺った話しで、数十年前の美しい浜の姿が目に浮かぶようだ。


今年の旅するシーカヤックは、これにてお開き!





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Last updated  December 31, 2006 06:22:48 PM
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