瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内シーカヤック日記

April 24, 2007
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4月24日。 今日で、沖縄入りしてから4日目となる。 まずは、朝日を見るため伊計島までドライブ。

1


浜に戻り、天気予報を確認すると、今は晴れているものの、残念ながら昼からは雨だそうだ。
せっかくなので今日の午前中は、浜比嘉島の集落を散歩してみる事にした。

*** 

キャンプ地から歩いて10分。 最寄りの集落に到着。 好い感じの通りが残されている。

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小さな漁港をグルリと廻り、岸壁付近を泳いでいる『ミノカサゴ』を発見! さすが、南国の島。

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その後は、小島の岩屋にある『アマミチューのお墓』に参拝する。

***

再び集落に戻り、風の吹くまま気の向くまま、ぷらりぷらりと歩いていると、偶然、きれいな庭のある家を見つけた。


『おはようございます。 良いんですか?』 『いいよ、いいよ。 入りなさい』

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『この家はね、もう120年ちかくになる』 『そうですか! それにしてもきれいな庭ですね。 この花は、おばあが育ててるんですか?』 『そうよ』

***

しばらく話しをしていると、おばあが一言。 『こっちに上がりなさい。 お茶を入れてあげるから』 『ありがとうございます。 じゃあ、遠慮なく上がらせて頂きます!』

4

縁側に腰掛け、庭を眺める。 風通しが良く心地良い縁側からは、きれいに掃除された庭、手入れされた花壇の眺めが楽しめる。

『ここは、良い眺めですね。 いつもここで庭を眺めているんですか? 良いですねえ』
『うん、そうよ。 今、お茶を入れるから待ってね』 『ありがとうございます』

***

『はい、お茶。 手がわるいから自分で注いでね。 それと、このお菓子も食べなさい』 『はい、いただきます!』

おばあとの、楽しい一時の始まりである。

***



昔の浜比嘉島の事、戦争で亡くなられたと言うご主人と結婚された(おもいもかけない)経緯、婦人会の行事である弁論大会での思い出話、60歳を超えてハワイに行ったときの話し、浜比嘉の神様の事などなど、興味深い話しが続く。

『これは、いままであまり人には話した事がないんだけど、。。。。』 『え、そんなことがあるんですか!』 『そうよ。 それでね、。。。で。。。さあ』 『それはすごいですねえ』

この話しは、ちょっとここには書く事ができない。

***

ふとおばあが庭を見て一言、『この鳥がね、餌を欲しいっていつも来るよ』


4

『この鳥はね、このお菓子しか食べないよ。 だから、いつもこのお菓子を買っておくさ』 『私の手からも餌を食べるよ』
『そしてね、オスが餌を見つけると、いつもメスを呼びに戻るんだよ。 そして、メスが餌を食べるのを見守って一緒に帰って行くよ。 鳥とはいっても、偉いもんさ』

『人間に生まれたからには、人をかわいがりなさい。 真心をみせなさい』
『あんたも、嫁さんをかわいがってあげんといけんよ。 かわいがってあげたら、相手はそれに応えるものさ』

6

ここには、時々女子学生やOL達が訪ねて来ると言う。 その時には、おばあがそんな話しをしてあげると、彼女達は感心して、そして感謝して帰って行くと言う。

***

実は、今日4月24日は、私たちにとって特別な記念日である。 偶然、そんな日に”おばあ”に出会い、『嫁さんを可愛がってあげなさい』との言葉をもらったことは、私にとって、とても感慨深いものであった。

『それにしても、あんたは珍しいひとね。 庭を見ていきんさい、家に上がりんさい言うても、遠慮して帰る人が多いよ。 それに、こんなにいろいろな話しを熱心に聞いてくれるし。 あんたにゃ良い事があるよ』

『いやいやとんでもないです。 こちらこそ本当に、いろいろな話しを聞かせてもらってとても楽しかったですよ』

気が付くと、1時間以上話しを聞かせていただいていた。

『今日は雨が降るかねえ』 『昼から降るって言ってましたよ。 雷も鳴るかもしれないって』 『じゃあ、今日は花に水をあげんでもええね』 『そうですね。 じゃあ、帰ります。 今日は本当にありがとうございました』

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おばあに手を振って、浜に戻る。 おばあも、縁側から手を振って見送ってくれた。

***

夕方、雨を避けてレンタカーのシートをフラットにし、シートに体を伸ばして、おばあの『あんたも、嫁さんをかわいがってあげんといけんよ。 かわいがってあげたら、相手はそれに応えるものさ』という一言を思い出しながら、いつもより長い、これまでの感謝の気持ちを込めた妻へのメールをケータイで打つ。

3時過ぎ。 本文を打ち終わり、メールを送信しようとしたが、”なぜだか”ふと思い直して、午後4時になるまで送信を待つ事にした。
では、ビールでも飲もうかと、クーラーボックスから缶ビールを取り出したものの、これまた”なぜだか”、今日はメールを送信してから飲むことにしようと思い直して、なによりも大好きな缶ビールを、クーラーボックスにそっと戻した。

***

午後4時。 メールを送信し、じゃあそろそろビールでも飲もうかとラジオのスイッチを入れると、ニュースから聞こえてきた言葉は、『糸満に到着したホクレア号が。。。』

あ! ホクレアが沖縄に来たんだ。 これはたいへんなことになったぞ!





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Last updated  May 9, 2007 08:13:32 PM
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