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Vol. 11『75歳を超えると』


日時 :2月11日読売新聞

記者名:猪熊 律子
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ニュースタイトル:75歳を超えると,女性に多い要介護者
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ニュース内容:おばあさんの世紀
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21世紀前半は、長寿化によって、女性の高齢者が大幅に増えると予想されている。

65歳以上の女性が全人口に占める割合は、2000年は10%だったが、
2025年には17%、2050年には21%に達する。

これは現在の男女を合わせた高齢化率(19%)より高い。

女性は男性に比べて低年金者が多いので、老後の生活保障をどうするかが今後の課題だ。




75歳を超えると、男性より女性の方に要介護状態の人が多くなることが、
龍谷大学の池田省三教授の調査・分析で明らかになった。

80歳以上ではその差が1・5倍に広がる。
将来は、高齢女性が全人口の2割を越す「おばあさんの世紀」が到来すると予想されるだけに、女性に効果がある介護予防の実践が必要になりそうだ。

 調査・分析は、国民健康保険中央会が毎月公表している介護保険のデー(男女別・要介護度別の認定者数)と、住民基本台帳の人口構成のデータをもとにして行われた。

同じ年齢層で男女の要介護者の割合を比較した研究は、これが初めてだという。

それによると、75歳を超えると女性に軽度の要介護者が目立つようになる。
80歳以上では、重度も含めた要介護者の割合が40%と、男性(26%)の1・5倍にのぼった。最重度の要介護5では1・8倍だった。

この結果について、老年医学が専門の遠藤英俊・国立療養所中部病院第二内科医長は、「高齢になってかかりやすく、要介護状態につながりやすい病気が、男女によって違うという事情を反映しているのではないか」と推測する。

厚生労働省の「介護サービス世帯調査」(2000年)によると、要介護になった主な原因は、男性は「脳血管疾患(脳卒中など)」が52%を占めるのに対し、女性は「脳血管疾患」が25%で、「痴ほう」(17%)や「骨折・転倒」(15%)が目立つ。

男性は75歳までに脳卒中で要介護状態になり、比較的短期間で死亡するケースが少なくないが、そのリスクを乗り越えて長生きした人は、心身共に健康な場合が多い。

一方、女性は脳卒中が比較的少なく75歳まで生きる人が多いものの、それ以降に痴ほう症や骨折で要介護状態になるケースが目立つという。

遠藤医長は、「女性の要介護者を増やさないためには、痴ほう症や骨折予防が重要な研究課題となる」と指摘。

具体的には、骨折が予防できる着衣など福祉用具の開発や、転倒防止のための筋力トレーニング、回想法などによる痴ほうの進行緩和策研究を挙げる。

要介護の高齢者は男性93万人、女性は227万人の計320万人。
2025年には計530万人に増加、うち女性は376万人にのぼると見られる。
池田教授は、「介護サービスの供給体制や費用負担の問題が大きい。
効率的な介護を実現するためにも、性別に着目した研究が必要だ」と話している。


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