三三七拍子♪

三三七拍子♪

2022.04.15
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名前はルッチャ。
私のニックネームはこの子の名前を文字って付けた。
前はモモという雌もいたのだけど、低体温症になって助けられなかった。

先にモモを迎えて、2か月ほど後でルッチャを伴侶として連れてきたが、
文鳥は飼う時期が違うと、同じ種類でも敵と認識するらしく、
モモがルッチャに慣れることは決してなかった。

うっかり2羽だけにして部屋を出たら、ルッチャが羽をむしられていた。
モモを見ると殺す気満々の顔。
ルッチャはタオルの中でヘタり込んで、ビビっていた。
そういう性質だというのをこの時初めて知った。

モモが☆になった後、ルッチャは私と娘にベタベタで、
特に娘の前では今でも砂糖みたいに甘えまくりだ。
娘が留守の時は仕方なく…と言った感じで私に甘えに来る。

それで、去年のある日───。
部屋で私と娘が話していた時、そこにいたルッチャに
「こっち、おいで」と私が手を出すと、ルッチャが「いや」と言ったのだ。

「聞いた!?」咄嗟に言う私に、娘が
「聞いた!いやって言うた!」
本当に二人の前で、ルッチャが「いや」って言ったのだ。

何で私の言う事を聞かない……いや、そういう事じゃなくて、
鳥が喋っちゃったよ。
咄嗟のことで、目の前で聞こえたのか脳内に響いたのか分からない。
霊の声などは脳内に響くけど、まさかこんな小動物まで…。

あれから味をしめて、返事をさせようと色々聴いてみるけど、
今のところ、ルッチャが喋ったのはあの一回だけだ。
でも、鳥も霊体なのがよく分かった。

こういうのは多分、遺伝だろうと思う。
亡くなった母は、間接的に秀吉が出てくる体験や、
口には出さない色んなモノを見てきたらしい。
亡くなった後も、遺品整理する私のところに来た。
その時、捨てて欲しくないものをゴミ袋に入れたら怒鳴られた。

いやぁ、生きている時には怒鳴ったとこなんて見たこともなかったのに。
あの時、親子でも考え方はこうも違うんだなと知ったのだ。
母は物を大事にする人だったので、つまらない物でも大事に取っておく。
私は、どうせ「物」だと思って、気が失せたら捨てる。
たとえ苦労して手に入れたものでも、平気で捨ててしまう。

その何年もかかって手に入れた母の大事な物を
ゴミ袋に捨てたとたん、私の左上あたりから見ていた母が
「何で捨てるのよ!」と怒鳴ったのだ。
お葬式でも気を張って泣かなかった私は、
この怒鳴り声で初めてぴーと泣いた。
ぴー…て、どんな泣き方や…。


というような小さい出来事がわりとある。
私の人生で、これといった事は何も成していないが、
こういう、人に信じてもらいにくい話ならわりとあるので、
前と同じぐらい溜まったら第二弾として本にして残そうと思う。
以前、不思議体験を集めて書籍化したことがあったのだ。
私が居なくなってから、孫が読んでくれたら面白いかなと。

その生き方とか信条とか性質とか、何もマネできなくて申し訳ないけど、
不思議な部分だけは同じやね、おかーちゃん。





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最終更新日  2022.04.15 03:46:44
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