三三七拍子♪

三三七拍子♪

2022.11.07
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娘にも今日のすごさを伝えてみると、へぇ…と無感動な返事。

いやいや、双六の上がりがちょっと見え始めている私と違って、
あんたは今から人生本番のはずでしょうが。
サイコロが見当たらないような人生を歩んでるんじゃないわよ。
皆さん、こんばんは、娘に右へ倣えをされているルッチニコフです。

でもね、行き当たりばったりの権化の私は、これまでの天赦日とか何たらの日が来ても、
たいした行動は取ってなかったんですよね。
心のどこかで疑ってるんでしょうね、こういう都合の良い話を。

そういう純真からほど遠い人間には奇跡は起きない仕組みだと思ってるもんで、
なおさら無心で事に当たることが苦手な気の毒な人種だと自負しとります、はい。

昔、ウマシカが付くぐらい純真だった私が何でこう疑り深くなったのか?
誰のせいでもありません。
心の奥底に芽をちゃんと持っていたから、時期が来て芽吹いただけです。
つまり、両極端なんでしょうなぁ…。
良い心と悪い心。
天使と悪魔。

ま、みんなおんなじね。
子供は世間を知らない分、汚れてないだけ。
親から社会から自分から、色んなものに染められ汚され大きくなりますな。
それが大事。
汚れた所からどう汚れを落としていくか。
なかなか人生は楽しいですね。

ディーエスとかエリートとか、困ったのがいるけど、
自分の大事な人生をそういう汚れのせいにしてはいけませんね。
でも、あれこれを見てるとつい目つきが悪くなり疑り深くなります。

去年の事でした。
昼近くまで畑で頑張っていたら、あたりの人達は皆帰宅していたんです。
残っていたのは私だけ。

で、遠くからヘリの音が近づいていました。
私はもう少し作業が残っていたので続けていたのですが、
ふと、ヘリの音がずっと同じ位置から動いていない事に気がついたのです。

見上げると、そのヘリが私を見降ろすかのように真上でホバリングしているのです。
こんな畑のおばちゃんに自衛隊機がいったい何の用?と、ずっと見上げていると、
対抗するようにヘリもじっと私を見降ろす様子。

周りには誰もいないし、何かされても完全犯罪だな……とか思いつつ、
やんのかコラァと戦う気満々で見上げていましたが、
あかんあかん、上空の若い奴と戦っても勝ち目は無いわ、と気がついて作業に戻ると、
ヘリは10秒ほどして自衛隊舎の方角へ去っていきました。

あれはどういうつもりだったのでしょう?
まっすぐ私の方に来て、私の真上でホバリングし、また同じコースを帰っていったのです。

おばちゃんが昼ご飯も食べずに畑で頑張ってるわ、と感動しているとも思えないし、
畑が広いので、こんなピクミンみたいなおばちゃんはさらに小さく見えて同情してたのか、
飯の後でよほど暇で、腹ごなしに私を見ながら、俺ならこういう野菜を植えたいと会話してたとか。

まさか私って、自衛隊の中で有名なおばちゃんなのでは……!
​ないないない!!ぜっっっったい、ないっ!!!​

よく分かりませんが、真っ先に頭に浮かんだのはこいつらは敵という意識でした。
あかんねぇ!
何かされた分けでもないのに、悪く取るのは良ぅないねぇ。
いつの間に、こんなに戦う姿勢を取るようになったんだか…。

これから先の人生では、毒にも薬にもならない空気のようなおばちゃんを目指します。
いつでもヘラヘラ笑って、笑った目の奥でじっとり世間を見て……、いやいや、
いいとこしか目につかない目を持ち、
少しの食事をよ~く噛んでゆっくり楽しみ、
できるだけ口角を上げていつも機嫌が良く、
社会の一角を松明みたいに灯す。

そういうおばちゃんに、私はなりたい……のか…?





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最終更新日  2022.11.07 20:22:28
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