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ほんのひととき、おいしい朝食を頂いて、
みんなほっとした気分だった・・・。
だが、何一つ捜査が進展したわけではなかった。
事故なのか、事件なのか、自殺なのか・・・・
もしかしたらこのまま何もわからない可能性もある。
ヨンジュンたちにはどうすることもできなかった。
職員室で顔を突き合わせていても何の解決策など
出てくるはずもなかった・・・・。
重く澱んだ空気に耐え切れず、ウォンが
校庭に出て行った。

愛馬に乗って学園内を颯爽と走る・・・・。
顔に当たる空気が新鮮で気持ちよい・・・。
ウォンは手綱を引いて馬を止めた。
「かっちさん!・・・」
そう呼びかけながら馬から降り、そばに歩いていく・・・。
「あ、ウォン先生・・・おはようございます。」
かっちさんは、売店の仕事をしている
気配りのできるやさしい女性だ・・・・。
ヨソクと仲良しである・・・。
「馬に乗って走ると気持ちがいいんでしょうねぇ~。
こんな時は、そうでもしないとやってられませんね・・・。」
そういって、かっちさんはにっこり笑った・・・。

「かっちさん、一緒に馬に乗りませんか・・・?
スカッとしますよ・・・。さぁ、ここを掴んでぐいっと・・・」
そういいながら、かっちさんを馬の上に押し上げたかと思うと、
すばやくウォンも馬に乗っていた・・・。
「さあ、手綱を握って・・・・・。」
ウォンの声が耳元で聞こえる・・・。
背中にウォンのぬくもりが伝わってくる・・・・。
かっちさんは半分クラクラめまいを感じながらも、
手綱をしっかり握り締めている・・・・。
だが、まだよく今の状況をつかめていない・・・。
夢心地なのである・・・・。
あこがれのウォンと一緒に馬に乗っているのである。
身体全体が緊張で固まっていたかっちさんも
しばらくすると馬のテンポにも慣れてきて
「あぁ、気持ちがいいですね~。」
とつぶやいていた・・・・。
「そうでしょう?気持ちがいいんです。」
と、ウォンは満足げに答えるのだった。
とってもチャーミングなかっちさんに
ちょっとときめいた一瞬だった・・・。
売店の前近くにきて、ウォンは手綱を引いた。
先に降りかっちさんに手を差し出して、
「さぁ、つかまって降りて・・・」
「ありがとうございます~。」
はずかしがりながらも、うれしそうにかっちさんは
ウォンの手をぎゅっと握って馬からおりたのだった。
「あの~、お礼にお抹茶でもいかがですか?」
とかっちさんが言う・・・。
「ありがとう。是非いただきます・・・。」

「僕もお抹茶飲みたいな~」
そういいながらヨソクが近づいてきた・・・・。
「ウォン先生、だめじゃないですか・・・。
かっちさんは僕の仲良しなんですよ・・・。
ちょっかいかけないでください!
まぁ、そういってもかっちさんもいっつも先生のこと
素敵だわぁ~って言ってるんですけどね・・・。」
ヨソクは大声で楽しそうに笑った・・・・。

ウォンは少し顔を赤くして照れ笑いをするのだった・・・。
かっちさんを見ると、真っ赤になりながらお湯を沸かしている。
ヨソクはまた、笑った。
そして3人で並んでお抹茶を頂きながら、
ため息をつくのであった・・・・。
やはり学園のことがとっても心配な3人だった・・・。
「いったいどうなるのかな・・・」
ヨソクが心配そうにつぶやいた・・・。
「俺たちが心配しても実際どうにもならんよ。
ただ、記者会見で暴露したドンヒョクは辛い立場だよな。
はやく事件が解決するといいんだけど・・・。」

険しい顔をして話をしていたウォンだったが、
表情をがらりと変えて、
「かっちさん、お抹茶おかわりください・・・。
また良かったら一緒に馬に乗りましょう。」
さりげなく誘っている。
さすが、プレイボーイの評判高いウォンである。
女性の扱い方が実にスマートである。
かっちさんは、
「あ、はい・・・・」と返事をするのがやっとだった。
何を隠そういまだ夢心地で自然と顔がにんまりしてくる。
耳元で聞こえたウォンの声と
背中に感じたウォンのぬくもりに
酔いしれているのだった。
そんなかっちさんを見て、ヨソクはまた笑った・・・。
「かっちさん、大丈夫?・・・・はははは!
だめだこりゃ~!
ウォン先生、もう完全にかっちさん恋する乙女になってますよ。」
その声ではっとわれに返ったかっちさんは、
「まぁ・・・。ヨソクったら!
ウォン先生が本当にそう思ったらどうするのよ。
はずかしい・・・・。」
そう言って売店の奥の方に入っていってしまった。
そして奥でほっぺたに手をあてて、
いつもの普通の顔に戻るように努力しているのだった。
束の間のときめきを感じた二人だった・・・。
日刊スポーツ・・・・・^^; April 20, 2010 コメント(20)
帰国の公知です~(>_<)。。。 April 18, 2010 コメント(14)