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しばらくの間、更新が出来ず失礼いたしました。 そもそも競馬場というところに行けない日々が続いていたところにもってきて、ちょっと日程の余裕が出来たところで、先週は香港・ハッピーバレー競馬場に取材に行ってきました。今年(っつーか今シーズン)第1回の香港訪問。ネタ拾いもさることながら、レースも馬券も楽しむことが出来ました。 そのハッピーバレーでのあんなことやこんなこと、週末以降にご紹介していきたいと思っています。 で、今日は本当に久々に、日本の競馬場・中山に行きました。JRAはすでに秋シーズンに入って3週目。2週続けて中山に来られず少々出遅れ気味の私も、午前中は検量室の周りで色んな方にご挨拶したり話を聞いたり。 そうこうしている間に午前のレースが終了。すると、なにやら辺りに人が大勢集まり始め、慌ただしい雰囲気に包まれました。「いったい何が始まるの?」と様子を窺っていると… 何と!明らかに新郎新婦といったいでたちのお二人が、馬車に乗って登場!これからこのお二人の、本当に本物の結婚式が、この競馬場で始まろうとしているのでした。 お二人がウィナーズサークルに到着するところを、出迎える参列者の皆さんおよそ70名。更に、当日中山で騎乗していたジョッキーの殆どが、検量などの仕事を早めに片づけて、この結婚式に参列しておりました。うらやまし~。 結婚式は、小林淳一騎手の名調子?で進行。後藤浩輝神父の立ち会いのにより、誓いの言葉、指輪の交換と進み、蹄鉄をあしらったプレートへの署名で、めでたくお二人はここ中山競馬場で、一生の契りを果たされたのです。 参列者の方々の祝福は勿論のこと、ウィナーズサークルの外にも新郎新婦のお友達と思われる方々が集まり、一緒に祝福されていました。横断幕を掲げて祝福 そして式の最後には、集まったジョッキーたちがバージンロードにステッキでアーチをつくって、そこをくぐる新郎新婦を祝福。これには、集まった一般ファンの方々からも「すごい!」「うらやましい」と次々に声が上がっておりました。 元々、新郎が毎週競馬を楽しむファンだったところに、新婦もその影響で競馬に興味を持ち始めたとのこと。今回の競馬場での結婚式、一般公募していたところに積極的に興味を持ったのは、新婦だったそうです。 「こんなに多くのジョッキーに祝っていただけるなんて、想像もしていなかったので、本当に嬉しかったです。本当に素晴らしい結婚式が出来たと思います。」とは新郎の言葉。そのジョッキーの皆さんの協力もあり、お二人にとって一生の記憶に残る結婚式になったのではないでしょうか。 こうした競馬場での結婚式、過去には高知競馬場や大井競馬場でも行われたことがあるとのこと。JRAでも、関西ではすでに行われていたようです。私はこうしたイベントを始めて目の当たりにしましたが、今日のウェディングセレモニーの雰囲気、本当に明るく、また本当に暖かいものでした。 元々、単なる競走やギャンブルだけではなく、社交の場としても古くから歴史を重ねてきたのが競馬場という場所。勿論馬のレースがメインには違いありませんけど、こうしたセレモニーも含めて、凡そ「人が集まる」何かがある場所として競馬場が利用されるようになれば、競馬場がこれまでとはまた違った賑わいを見せるようにもなるのではないでしょうか。
2006年09月23日
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凱旋門賞、本当に残念なチャンスを逸しました。 結果から見れば、ディープインパクトの勝つ確からしさというものは、やはりそれなりにはあったというのが私の感想。簡単に言えば、サイコロで1~5が出れば勝てる勝負で、たまたま6が出た、みたいな。ディープの勝つ確率がそこまで高かったのかどうかは、今となってはわかりませんが、そんな勝負のアヤみたいなものにしか支配されていないと見えるぐらい、人事(ならびに馬事?)は尽くした結果に見えました。 夕方のJRの駅の売店には、早くも「なぜディープは飛ばなかったのか」みたいな宣伝文句が踊っていて、この1週間はゆうべの敗戦について喧しく議論されるのかも知れません。でも私としては、昨日のレースに十分興奮することが出来ましたし、悔しさも味わうことが出来た。レースとしては「勝利という事実」以外のものは全て得ることが出来て、十分満足という気持ちでおります。敗因よりも、次はどんな馬が行くのか、どんなパフォーマンスを発揮してくれるのかという、日本競馬の未来に、思いを馳せたいですね。 その凱旋門賞ですが、土曜日の夜にご紹介した香港で公式に売られていた馬券の上でも大波乱。勝ったレイルリンクの単勝は14.85倍。プライドとの馬連は92.45倍。そして3連単は8頭立てなのに何と!684.1倍でした。 昨日はもう一つ、世界の短距離戦線でも堂々たる王者が誕生しました。中山で行われたスプリンターズS、テイクオーバーターゲットが直線独走の圧倒的な勝利。最後の1戦、香港スプリントを残して、グローバルスプリントチャレンジのシリーズチャンピオンに輝きました。 すでに報道などでご存じと思いますが、馬主兼調教師のジョセフ・ジャニアック氏は、首都キャンベラにほど近いクインビヤンという小さな町で、タクシードライバーを生業とする傍ら、「趣味で」(本人の言葉。ハッキリ英語で「hobby」と言ってました)調教師をしていたそうです。その彼が、ヒザに故障がある馬として、日本円で約11万円という捨て値で引き取ったのが、テイクオーバーターゲット。ジャニアック氏は、廃棄されても仕方がないようなその故障馬に愛情を注ぎ、磨い鍛えた。馬もそれに応えて、クインビアンのような小さな競馬場から身を起こし、このような栄光を掴むまでの馬となったのです。 日本で言えば、コスモバルクが地方競馬からはばたくのと同じような感じ。でもスケールは、向こうの方が数段上ですね。日本とオーストラリアの仕組みの違い(あちらは競馬場の格の枠を越えて自由に馬が出走できる)もあるでしょうが、日本でも地方競馬から、こういうスケールの大きい活躍馬が出て欲しいものですね。 ちなみにジャニアック氏は、テイクオーバーターゲットが活躍したので、プロフェッショナルとして調教師を生業とすることにしたとのこと。単なるシンデレラストーリーじゃなくて、本当にシンデレラになっちゃったみたいです。 そんなテイクオーバーターゲットとその陣営が、次に目指すのが12月10日に行われる香港スプリント。ここに勝てば、さらにグローバルスプリントチャレンジのボーナス賞金として100万ドルが手に入ります。ジャニアック氏は記者会見で「馬を走らせるのは、お金が目的ではない。回復振りや馬の状態を見て考える。今日と同じ状態で出走出来れば、香港でもいいレースになると思う」と語っておりました。テイクオーバーターゲットが大一番に向かうその時まで、香港の地で再び彼と出会うまで、今日中山のパドックで見た彼の勇姿を心の中にしっかり留めておきたいと思います。 香港から連覇を期してやってきたサイレントウィットネスは、テイクオーバーターゲットと道中併走の形から4着。レース振りには陣営も手応えを感じたようで、予定通りトライアルから香港スプリントに向かうとのこと。こんどはホームの地でテイクオーバーターゲットに雪辱を果たすか、注目の一戦となりました。 ちなみに、香港では前日段階で全く人気がなかったテイクオーバーターゲット。最終的に単勝オッズは5.8倍でした。最後はさすがに「冷静に」馬券を買ったファンが多かったみたいですね。
2006年10月02日
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