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2003年03月07日
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やっぱ 長い文を書いてしまいました。


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財布に65円しか入ってなかったので、お金をおろしに行きました。近所の銀行に出勤前に立ち寄り、何度もおろしに来るのが面倒なので10万ぐらいおろそうなどと企んでおりました。

ウチの近所の銀行は、それはそれは小さな銀行で、ATMが一個しかないという体たらくぶりです。ホントに小さな銀行なのですが、朝の忙しい時間ということもありATMコーナーは長蛇の列。といっても並んでたのは8人ぐらいですが。

例え並んでる人数が8人であっても、待つのはイライラするものです。なんというか、早く順番が来ないものかとヤキモキしながら待っておりました。


けれども、全然先に進まないんです。

いやね、一個しかないATMに爺さんが悪戦苦闘してるの。ダラダラと嫌な汗をかきながら、恐る恐るボタン操作をする爺さん。どうやら金を下したいようなのですけれども、なかなか下せないご様子。何度も頑張って操作するのですが無情にもATMは

モウイチド ハジメカラ ヤリナオシテ クダサイ



僕らのようなフレッシュな世代は、いくら機械音痴だといっても難なくATMでお金を下すことができると思います。それは僕らが機械に囲まれて育ったから。でも、お年寄りは違います。それこそ、竹槍を持ってB-29から逃げ回っていたような世代です。彼らは機械のきの字も知らずに時間だけが経過して行ったのです。そんな人にATMで金を下せだなんて無茶な要求です。

普通、こういった朝の忙しい時間帯に、唯一のATMで悪戦苦闘している老人というのはウザイものです。普通の若者のなら「早くしろよクソジジイ」と思うでしょう、今時の切れる17歳なら「早く金を下したいから殺った」などと犯行後に供述するでしょう。理系の方なら「あのお年寄りが、ATM消化における律速になっている」などと考察するでしょう。けれども僕は違います。

機械音痴の老人はカワイイ

そう思います。お年寄りといえば、それはそれは多くの人生経験を経た人たちです。言うなれば僕らの大先輩。今でこそシワクチャのヨボヨボですが、若い時代はさぞかしエネルギッシュで躍動感溢れる人だったに違いない。

そんな、多くの経験を年輪のように重ねた、偉大なるご老人が、たかだかATMごときでオロオロオロオロ。機械に命令されてオタオタオタオタ。なんか機械の前で困ってる老人がすごくカワイイんです。機械の前で困り果てて小さくなってる老人がかわいくて仕方がない。その光景を見るだけで自分は優しい気持ちになれる、そんな気がするんです。

以前にも、空港の出発ロビーで飛行機を待ってたときにこんな光景を見ました。なんか、航空会社のゴールデン会員みたいな上流階級の人が特別に使える待合室みたいなのがあるんですよ。そこは会員カードをカードリーダーに通して入室するようになってるんですよ。

そこに、ゴールデン会員の会員証を手にした恰幅の良い老人がやってきました。老人はこの待合室に入場するのは始めての様子で、恐る恐る近づいてまいりました。始めはカードも通さずにドアを開けようとしました。しかし開くはずもありません。

「カードをお通ししてご入場下さい」

大きな赤い文字でドアに書かれています。老人は、カードを通さねばならないのか!と気づいた様子。しかし、いかんせん何処にカードを通すのか分からないのです。必死でドアの隙間にカードを差し込んだりしています。ドアについている小窓にカードをかざしたりしています。ホントはドアの右にあるカードリーダーを通さねばいけないのに。

結局、老人は恥ずかしそうに頬を赤らめながら、背中を丸めてどこかに行ってしまいました。どうやら入室は諦めたようです。僕はその光景の一部始終をウドンを食べながら見ていたのですが、なんてカワイイ老人なんだろうと思いました。

ここで、入室方法が分からずに係員を呼びつけて大暴れするような老人はかわいくないのです。あくまでも、機械の扱いが分からずにオロオロし、恥ずかしそうにしている姿がカワイイのです。その上でスゴスゴと引き下がってしまうとさらに高ポイントです。



けれども、いつまでも老人を置き去りにしてしまってはいけないと思うのです。自動化で便利化するのは結構ですが、一部の人を置き去りにしてしまっては何の意味もない。もっと若い人が老人を助け、一緒にIT社会を乗り越えていくことが大切なのではないでしょうか。僕だって微笑んでいるばかりではなく、もっと助けてあげれば良いと思うのです。

ですから、今日の僕は違いましたよ。いつもはカワイイなぁと微笑んでるだけですが、今日は助けに行きましたもの

「おじいちゃん、お金が下したいの?手伝いましょうか?」

って、爺さんに近づいていって満面の笑みで、ものすごく爽やかな笑顔で言いましたよ。ホントに助けてあげたい、使い方とか教えてあげたいって思いました。

きっと、爺さんも、いつもは「最近の若い奴らはけしからん!」などと入れ歯を飛ばしそうな勢いで怒ってるのでしょうが、涼風のように爽やかな僕の笑顔と親切に考えを改めたに違いありません。最近の若者も捨てたもんじゃないって



わしの金じゃ!わしの金じゃ!

と連呼しながら、バックを抱えて逃げるように帰って行きました。お金も下さずに。なんか、金を盗まれると思ったみたいです。親切に近づいてきて金を盗みそうな若者に見られたようです。ホントに親切心で近づいたのに・・・世知辛い世の中になったもんだ。

こういう老人はかわいくない






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最終更新日  2003年03月07日 17時40分56秒
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