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2026.04.19
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カテゴリ: 見た映画
高校生からヘア***雑誌になる前まで、宝島誌はよく読んだ雑誌だった。キャプテンレコードから
出たレコードやCDもそれなりに買っていた。コンサート会場に現れる宝島少女は何となく好きだった。
そんな青春時代を過ごした僕にとって、「東京ロッカーズ」のムーブメントはほぼ神話上の出来事だった。S-KEN、フリクション、リザード、ゼルダ…。それは僕にとってもはや神話上のバンドだった。
そんな出来事をテーマにした映画が創作された。それは出来云々ということを度外視にして必ず見に行かなければならない映画でもある。
そんな映画が「ストリートキングダム」という映画だ。

ストリートキングダムの映画はいきなり「解剖室」ことスターリンのハチャメチャなライブが引き起こしたトラブルで幕を開ける。
そのあとは主人公ユーイチが70年代安保の後のしらけムードの中、鬱屈しながら田舎の暮らしを写真で写しながら生活している場面に戻る。
そんなある日ユーイチはラジオから流れてきたセックス・ピストルズに衝撃を受け、東京へ行くことを決意する。そしてミニコミ誌を自主出版しているサチことゼルダの小嶋さちほと出会い、その紹介で今まさに生まれようとしている新しいロックシーンの現場を目撃することとなり、その新しい音楽に触発されながら写真を撮り始めることとなる。
そうして物語は始まる。

スターリンだとかフリクションだとかの音楽を前にこのようなことを言うと遠藤ミチロウにつばでも吐かれそうな気がするけれど、この映画が素晴らしいのは、夢、希望、友情を描いた青春群像だからだと思う。
映画はユーイチと蜥蜴ことリザードの中心人物モモとサチの三人の友情を軸に展開する。
S-TORAことS-KENのスタジオに集まった人々は新しい現時点の「東京」にふさわしい音楽を独自に追求していき、それは形になって今までにない新しい音楽をそれぞれ奏で始める。
そしてS-TORAのもとで集まった集団全員で全国ツアーをはじめ大きな反響を集める。
そして「東京ロッカーズ」というコンセプトがまとまり、それは新しい「東京」の音楽として大きな話題を引き起こす。
ユーイチはここに集まっている人々の中で唯一「まともな人」だからという理由でマネージメントの役割を皆に頼まれる。それからユーイチは東京ロッカーズの面々と大きなかかわりを持つようになる。

自分が作った音楽がそれを聞いた人々を変え、そしてそれを通じて世界を変えてしまう。そんな存在になるという夢。ところも時代も全く違うけれど、ハンブルグの小さなライブハウスで8時間ぶっ通しでライブを続けながら世界中のラジオで自分たちの音楽が流れる、そんなことを夢見ていたビートルズ。そんな今も昔も変わりがないバンドマンの夢。それをうまく描いたからこそ、この映画は素晴らしいものになったのだと思う。
今までにない新しい音楽、そしていわゆる今までの「ロックスター」とは違う「自分」の世界に対するアティチュード。それははじめは何とかうまくいく。
しかし音楽を広くいろいろな人々に伝えるには「音楽産業」の力なしでは難しい。特にこの時代では。そうするうちに自分の「夢」と音楽産業のお約束やロックスターのシステムに絡めとられ、次第に理想と現実との間に乖離が生まれる。
そんな夢と現実の板挟みの中苦悩し、破滅へと走って行ってしまう人もいる。そんな悲劇のヒーローを蜥蜴の中心人物のモモが演じる。
それでもユーイチはモモを見捨てない。挫折したモモを見守り続けるようにサチとユーイチは出会った頃の友情を保ち続ける。


その出会いによって大きな影響を受け自分でレコード会社を立ち上げるきっかけとなったヒロミこと江戸アケミとユーイチの出会い。

そしてこの映画が成功しているのはそれぞれの役を演じる俳優陣が生き生きとしてその役を演じているからだと思う。ユーイチ役の峯田和伸、モモ役の若葉竜也、サチ役の吉岡里帆。それぞれの役を愛情をもって生き生きと演じている。それぞれの役者さんが本当に自分が演じたい役を演じている。それがこの映画のケミストリーとして相乗効果を起こしていると思った。
また未知ヲ役を仲野太賀が演じているという意外なキャスティングも成功していると思う。未知ヲのステージでは破天荒だけれど、それ以外の日常では紳士という役をうまく演じていると思う。
中村獅童のヒロミ役も迫力があった。

そしてこの映画のエンディングはリザードの名曲「宣戦布告」の峯田と若葉によるカバーバージョン。このカバーもすごくよかった。


しかしこの映画は見ていて楽しくて感動できるような作品だった。
それは最初に書いたように、「夢、希望、友情」を描いた青春群像というオーソドックスな映画のフォーマットで作られた作品で、そして出演者が素晴らしい演技をしてくれたから。それに尽きるのだろうと思う。





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Last updated  2026.04.19 21:57:02
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trainspotting freak@ Re[1]:世界の終わりはそこで待っている(06/19) これはさんへ コメントありがとうござい…
これは@ Re:世界の終わりはそこで待っている(06/19) 世界が終わるといってる女の子を、「狂っ…
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