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2024.01.06
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「山の奥、森閑として晝尚ほ暗い密林の中に、一條の河が流れてゐる、清澄の水は凄味を帯びてゆるやかに流れてゐる、今此の時河の上流から、女の腐死体が、而かも丈なす黒い髪を乱しつゝ、浮きつ沈みつ流れて来たと仮定したならば、吾々は如何に善処すべきか、皆さんの意見を聞きたい。」



宮沢賢治の農学校教師時代、花巻高等女学校校長の高日義海氏の自宅に月に数回芸術好きの教師たちが集まりました。
白藤慈秀、郡視学(現在なら教育委員長?)の羽田正や藤原嘉藤治などがいました。
そこでの突然のヤバい発言です。



誰も口を開かない中、白藤教諭は「率直に常識的の判断から駐在所に駆けつけて事情を訴へる」と言いました。

賢治は「駐在所は遠いですよ」といって笑顔で否定しました。
白藤は自分の答えの浅薄さを嗤われたような気がして軽率に答えてしまったと恥ずかしく思いました。



しばらくして藤原嘉藤治が、

「僕は此の戦慄すべき恐ろしさと、凄い淋しさとの交錯する心境を、そのまゝ音楽に表現したい」

と答えました。
賢治は会心の笑みを洩らし、一同も藤原嘉藤治を讃えたそうです。



宮沢賢治と、白藤慈秀の凸凹コンビ的な微妙な関係、藤原嘉藤治との親しい関係がよくわかるエピソードです。

出典 白藤慈秀著1939年「宮澤賢治の生活諸相」草野心平編「宮沢賢治研究」より

#AIイラスト






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最終更新日  2024.01.06 05:26:36
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Re:花巻農学校の同僚白藤慈秀教諭の証言から、宮沢賢治のヤバい発言を再現(01/06)  
aki さん
この様な書込大変失礼致します。日本も当事国となる台湾有事を前に 日本の国防を妨げる国内の反日の危険性が共有される事を願い書込ませて頂きます。

今や報道は無法国の代弁者となり、日本の国益は悪に印象操作し妨害、反日帰化の多い野党や中韓の悪事は報じない自由で日本人の知る権利を阻む異常な状態です。

世論誘導が生んだ民主党政権、中韓を利す為の超円高誘導で日本企業や経済は衰退する中、技術を韓国に渡さぬJAXAを恫喝し予算削減、3万もの機密漏洩など数知れぬ韓国への利益誘導の為に働きました。

メディアに踊らされあの反日政権を生み、当時の売国法や“身を切る改革”に未だ後遺症を残している事、今も隣国上げや文化破壊等、

日本弱体と利益誘導に励む勢力に二度と国を売らぬ様、各党の方向性を見極め、改憲始め国の成長と強化が重要で、しかし必要なのは、
日本人として誇りを取り戻し、世界一長く続く自国を守る意識だと多くの方に伝わる事を願います。 (2024.01.22 18:18:02)

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