パソコン修理屋のぼやき

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ケンリア

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January 17, 2007
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カテゴリ: カテゴリ未分類
突然ですが異国のお客さんもいます。

(事実を元にしていますがフィクションだと思ってください。)

「パソコンナオシテモラエマスカ?」
「はい!?」

彼から電話がかかってきたのはまだ暑い夏のことでした。
外国人のお客さんだとやっぱりちょっとビビッてしまった俺は1000円払って友達に一緒に出張してもらえないかと頼み1000円プラス昼飯で交渉成立させて出張修理にいきました。

彼のパソコンはボロボロの油ベタベタの自作パソコンで本来光学ドライブがささる部分になぜか発泡スチロールがぶっさしてありました。
油でベタベタなのは住み込みで働いている飲食店の厨房がドア一枚向こうにあるからです。

電源を入れてみるとWindowsが起動して1分ほどで突然電源が落ちて再起動しました。

「コレ ナオルカ? イツナオルカ? イクラカカルノカ?」


「どこが悪いかはもう少し調べないとわからない。 ただ直すより買い換えたほうがいいかもしれないよ」と答えると

「オカネ ガナイ・・・」 と彼は悲しそうに答えました。

彼とのチグハグな話し合いのすえ5000円で直せるようなら修理する。ということに決まりました。 
我が社は引き取り修理のさいでも出張費プラス基本技術料として3000円頂いているのですが
3000円の中の2000円は100円玉でした。
本当に重い重い3000円でした。

彼は 「オナガイシマス オナガイシマス」 と油まみれのパソコンを載せた僕の車を見送ってくれました。


作業場に戻った我々はさっそくほかのパソコンを放置しそのパソコンの切り分けに取り掛かりました。
1分ほどで再起動がかかるそのパソコンのデスクトップには小学生ほどの女の子がお寺のようなところで楽しそうにしている写真が貼ってありました。

「きっと妹なんだよ・・・」



「俺の1000円いいからさ・・・ できるだけ直してあげてよ・・・」

「あぁ・・・」

とにかく再起動がかかる理由を探さなければなりません。

ほぼ同一のタイミングで再起動がかかる・・・

「コンデンサか?」



「おそらくこれだな・・・」

すぐに交換用のコンデンサを注文しました。
これなら修理実費は安く出来そうです。 あとは技術料の問題でしょう。

できればマザーボードをまるごと交換できれば確実なのだけど・・・

古い自作機なのでマザーボード自体を探すことは可能です。
オークションを見てみるとたまたま同じマザーを乗せた中古の自作機が終了まであと12時間でした。
すでに値もついており物が古いだけにこれを逃すとしばらくは手に入りそうにない状況です。
しかし修理費最高額の5000円を3倍近く上回る終値が予想できました。 大赤字です。

ほかのパソコンの修理をしながらどうしたものかと考えていました。

すると夕飯時になり彼女が帰ってきました。
俺は彼女に今日のお客さんの話をしました。
すると彼女はポロポロ泣きながらと言いました。

俺はすぐにオークションで入札し敵に競り勝ちパソコンを買いました。

部品が届くまでの間、ほかのパソコンを直している時に ふと ハードディスクではないだろうか?
と思い立ち少し考えてみました。
そこでツールを使い同じくらいの容量のハードディスクに全データをコピーして入れ替えて動作させてみました。

結果は変わらずでした。
つまりハードディスクではなかったということです。 よかった。

またほかのパソコンの修理にとりかかりゴチャゴチャしているとCPUが油まみれでおかしくなっているんじゃないだろうか?
と思い立ち掃除をしてみました。
CPUファンからケース内のファンケースの中、外、アルコールと洗剤を使って綺麗にしました。
そして手持ちのCPUをつけて起動させてみました。

でも結果は変わらずでした。
つまりCPUが腐っていたわけではなかったのです。 よかった。

またほかのパソコンの修理にとりかかりゴチャゴチャしていると
ふと セーフモードで起動させていないな・・・ と思いつきました。

コンデンサ異常で再起動がかかるならセーフモードでも同じだろうとやってみました。

「・・・・・・・・・・・ あれ? 落ちないぞ・・・・???」

とんだ誤診をしたようです! コンデンサではなくウイルスの類でした。
いつもならまっさきに疑うところをなんで今回は一番後回しにしたのでしょう?
純朴な彼がウイルスに感染など考えもしなかったからです。
いえいえ 彼だって男です。 考えなかった俺が間抜けなのです。

ウイルス検索をかけると出るわ出るわ・・・
ウイルスとスパイウェアであわせて4000個近く出ました。
このパソコンは油まみれでウイルスまみれでした。 あれぇ? うーむ。

これだけ感染しているとさすがにリカバリを薦めたくなります。
仮にすべて駆除してもシステムはツギハギだらけのような状態になってしまいますし
おそらく駆除後にさまざまなエラーがたくさん出るのが関の山だからです。
しかし今回はリカバリ不可能です。
それはWindowsが日本のものではないからです。
もちろんお客さんもOSのCDを持っていないことは確認済み。
さすがに漢字の国のOSは用意できません。
気合でウイルス駆除するしかないのです。

ウイルスを駆除したあと定番のエラーがたくさん出るようになりました。
これが異国のパソコンなのでまったく内容がわからずエラーなのか?警告なのか?もわかりませんでした。
1つづつ手書きでメモして翻訳しながら原因を突き止めていきました。
実に24時間ノンストップで働き続けました。

そしてついにパソコンは正常稼動していると言っていいレベルに直りました。
すぐにお客さんに電話していつでもお返しできます!と伝えるともう今すぐ持ってきてくれ!
といった感じでとても喜んでくれました。

友達にも電話して直ったので一緒に返しに行こうと誘い二人で返しにいきました。

パソコンを部屋に届けると彼はDVDのケースを持ちながらうれしそうに言いました。

「ホントニナオッタノ? ヤットコレミラレルヨ! イヤーテンチョニカリタヨ コレミラレルヨ!」

なんのこっちゃ?と思い彼の手を見ると「実録女子高生」と書いたDVDがありました。

直ったパソコンを起動すると突然の再起動が直ったことにひどく喜んでくれました。

そして

「コドモ ハキエナカッタカー コドモ ハケセナカッタカー」 と言い出しました。

「え 妹さんじゃないんですか?」と友達がびっくりして聞くと

「イモウト? イナイ イナイヨ ケシテモケシテモ コドモノシャシンガウツルンダヨ キモチワルイ!」 と怒りました。

たぶんもう大丈夫ですよ。と伝えると彼はすばやくデスクトップを裸の女の人に変えました。

「マエハ スコシタツト コドモニカワッタンダヨ キモチワルイ!」 とまた怒りながら教えてくれました。

少し待って大丈夫かどうか確認する気がすっかりうせている俺はお会計の話をしました。

「イクラデスカ?」 の問いに最高額の「5000円」を要求して帰りました。

そして友達にそっと1000円を渡して、車の中で涙が出るほど大爆笑しました。

家につくと届けられたコンデンサとパソコンの不在票が入っていました・・・・


こんな去年の思い出大笑い





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Last updated  January 18, 2007 12:00:29 AM
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