「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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花と実と魔女と
06イタリア3
2007・1・10
イタリア☆地下鉄に乗ってコロッセアム観光
ローマ観光の第一日目は、自由観光。
昨日のホテルから地下鉄に乗って、
コロッセアム地域に行くことにしました。
一台しかない自動販売機で何とかチケットを買い
(買うだけでもなんだか難しかった・・・
他の観光客も手間取ってましたよ)
パリとは大分雰囲気が違う殺風景なホーム・・・
地下鉄を撮影していると乗れないので、
トンネル内の壁面のライトだけが向こうに見えます。
ところが、初ローマ地下鉄体験もホンノ数駅乗っただけ!
乗り換え線が何故か運休で、あえなく挫折。
じつは身振り手振り+簡単英語(笑)で訊ねて、
やっと乗り換え駅が分かったというのに・・
途中からタクシーを使って、
超有名な観光スポット、コロッセアムに到着。
昨日の天気とはうって変わってご覧のような観光日和。
そしてこの円形競技場は、
バスから眺めるよりず~っと大きいのです。
南仏や、イタリアの古都で見た地方の競技場とは
比べ物にならないスケール・・・
さすがローマ!
実は今回が、家人と三度目のローマ訪問だったのですが
一度も内部を見学したことが無く、
こんどこそ!と気合いを入れて入場ゲートを探します(笑)
近づくほどに大きさと観光客の多さに圧倒されて・・・
でもどうにか列の最後尾を見つけて、徐々に前進。
この画像でコロッセアムの大きさが
分かっていただけるかもしれません。
そして入場者の列・・・
古い建造物なので入場制限をしているのかもしれませんが、
セキュリティの所まででも30~40分並びました。
そしてチケット売り場はその又向こうで、
入り口までは、更に1時間ぐらいかかりそう・・・
ということが分かった段階で、このコロッセアム観光
今回も、またまた、あえ無く挫折することに。
実はこの日はベルニーニの彫刻がある
ボルゲーゼ美術館に行きたかったので前日、
予約を取ろうと思ったら、かなり遅い時間しか空きが無く
予定変更でコロッセオ観光などとあいなったのでした・・・
それを入れると、貴重な「ローマの休日」はことごとく
予定通りに行かない半日となってしまったわけです。
それでも思うのです・・・
地下鉄が思うように乗れなかったり、
長蛇の列で観光が思うに任せなかったり、
美術館の予約がとれなくても、
そんなこんな一つ一つが貴重な旅の思い出。
歩くスピードで体感したローマの空気感は
昨日のことのように、はっきりと記憶に刻まれています。
先頭のガイドさんに遅れまいとして歩くのと、
地図をみながら、人に聞きながら目的地を目指すのとでは、
見聞きする情報量と反比例するかのように、
心に残る記憶の濃さが違うのですね。
ツアーのよさもあり、
個人行動のよさもあり・・・
それぞれですけれど、ね。
2007・1・10
ローマは一日にして成らず☆フォロ・ロマーノ観光
1月12日の日記で書いたように、
コロッセアム観光の長蛇の列に
あえなく挫折した私は(笑)
予定を繰り上げて近くにある“真実の口”
(ローマの休日のワンシーンで有名)に行くことにし、
その途中フォロ・ロマーノに向かいました。
写真はコンスタンティヌスの凱旋門。
コロッセアムからもよく見え、
315年に建造されたとは思えないくらい立派に現存しています。
コンスタンティヌス帝が
マクセンティウス帝に勝利した事を記念し
この戦いは後にキリスト教公認に繋がる
重要な意味を持つものでした。
フォロとは公共広場のこと。
二つの丘に挟まれた窪地に広がるフォロ・ロマーノは
古代ローマの政治と経済、文化の中心でした。
そこに歴代の執政官や皇帝が神殿を築き
元老院や裁判所を置き、凱旋パレードを繰り返したのです。
写真はドミティアヌス帝が
父(ウェスパシアウス)と兄(ティトゥス)の
70年にエルサレムを占領したことを記念して
81年に建立した「ティトゥスの凱旋門」
現存するローマ最古の凱旋門。
ユダヤ人はイスラエルが建国されるまで
この凱旋門を決して通らなかったといいます。
アーチにはテイトウスが鷲に乗って昇天する様子が描かれ
皇帝の神格化を象徴しています。
紀元前6世紀から4世紀に
西ゴート族の侵入をゆるすまで
その時代の皇帝らが建てた神殿が
こうして今もその姿を残しています。
画面右「ロムルスの神殿」
クーポラのあるドームは青銅の扉があるのですが、
4世紀建造のときからあるもので、
重厚な雰囲気をかもし出し、
その後、6世紀には公認された
教会の玄関として組み込まれたといいます。
「アントニヌスとファウスティーナの神殿」
141年アントニヌス帝が
亡き妻ファウスティーナの為に建てた神殿。
聖ロレンツォがココで死刑を宣告されたことから
11世紀に聖ロレンツォを奉る教会となります。
神格化された皇帝が神殿を建立、自らが奉られ
その後キリスト教の聖人を奉る教会となる・・
時代の変遷をここでも見ることができます。
*・゜゜・*:.。. この続きは、また明日 : ゜゜・*:.。..。:
2007・1・10
すべての道はローマに通ず・・・聖なる道へ☆フォロ・ロマーノ観光
昨日に続いて昨年9月に旅した
イタリアの遺跡 「フォロ・ロマーノ」
今しばらく、
古代ローマ遺跡探訪にお付き合いくださいませ。
さて画面、真ん中の道は
凱旋した皇帝が行進した“聖なる道”
いまは世界から集まる沢山の観光客が歩いています。
9月といえど、さえぎるものがない遺跡で
時折降り注ぐ紫外線がかなりきつく感じられました。
少し高台から撮った一枚。
窪地に広がる遺跡だということがお分かりいただけると思います。
画面中央から右側の
柱の台座だけが並んでいる所は
「ユリウスのバリシカ」で
カエサルが紀元前54年建造をはじめ
アウグストウスが完成させた公会堂遺跡。
画面左の八本の円柱はサトゥルヌスの神殿の一部。
サトゥルヌスは
奴隷制の無い平和な時代を築いた伝説の神で
当時の奴隷階級から崇められていた神。
中央奥の小高いエリアが「パラティーノの丘」
ローマ建国の聖地です。
建国神話に登場する双子神ロムルスとレムルスが
紀元前8世紀半ばにこの丘に街を建設したとされています。
歴代皇帝はこの丘に宮殿を構え
その宮殿のことをパラティーノと言い
英語のパレスの語源となっています。
フォロ・ロマーノの南側に位置する丘に
特権階級の人々の暮らすエリアとし繁栄、
いわば古代の超高級住宅街なんですね。
画面中央にあるのがセヴェルスの凱旋門。
建造は203年。三つのアーチを持ち高さ21メートル。
この場所が聖なる道のスタート地点となり、
コロッセアムから一番遠い所になります。
雲があって、ややしのぎやすい日でしたけれど、
9月中旬のローマはまだまだ暑く、
陽射しをさえぎるもののない遺跡めぐりは
ほんの1~2時間でも結構くたびれます。
紀元4世紀に西ゴート族の侵入によって
一気に荒廃したフォロ・ロマーノ。
ただの牧草地、
あるいはルネッサンス期には
埋もれた大理石の石切り場となった
数奇な歴史も19世紀に漸く解明され
現在も遺跡発掘が続けられているということです。
フォロ・ロマーノ・・・三度目のローマ訪問で
初めて歩いてみることができ(バスからは必ず説明を受けますが)
ローマ人たちの数奇な歴史と運命の一端をじかに感じることができ
良かったな~と今にしてしみじみ思い返しています。
そしてこうしてブログに書くことによって、
少しは歴史の勉強もすることができ、
訪れた町の理解が深まるような気がします。
お付き合いいただく、皆様にも感謝しています。
2007・1・20
ローマの休日☆オードリーと真実の口
またまた、昨年9月に行ったローマのお話・・・
コロッセアムからフォロロマーノを徒歩観光して
ローマの休日で有名になった
「真実の口」へ向かうことに・・・
その途中、ちょっとお茶しようということで
(乾燥しているので
時折のどを潤すことが必要なんです)
写真のお店に立ち寄りました。
近くで働くビジネスマンが
ランチを買い出しにきていて
中には、お店の外にある簡単な椅子にかけて
軽くサンドイッチなど召し上がっている方もいます。
壁に書いてあるように
「スナック バール」とでもいうのでしょうか。
わたしも、小さな細長いお店の一角で、
水の他にこんなのをチョコットつまみました。
暑かったし、少し歩き疲れていたので、
特別!味しかったですよ。
その後、何人かの方に道を聞いて、
何とかたどり着いた、一見ジミめのこの教会が
映画「ローマの休日」でおなじみの、
6世紀に建立された
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会。
アーチの中をよ~くご覧になると
人が並んでいるのが見えますか?
このときは、真実の口の前に、
西欧人(米国人?)が20人ぐらい並んでいました。
嘘つきは手が抜けなくなる
との伝説で有名な円盤は
1632年教会の外壁から発見された
古代ローマの井戸の蓋。
さあ、この円盤に手を入れる勇気がある方は
一歩前へお進みください、どなたですか~??(笑)
それにしても古代ローマ人て、
なんと芸術的なのでしょうね~!!
真実の口は外に面した壁にあるのですが
こちらは、本来の教会内部。
質素でとても純粋な感じがします。
ここにも、おなじみのキャンドルが・・・
内部の一角には売店もあり、
わたしも小さな
「真実の口」をお土産に買ってきました。
ここは、これまで訪れたことがなかったのですが、
こうして映画の舞台になった場所に
実際に行ってみるのもいいですね。
オードリーヘップバーンの「ローマの休日」が
実際の話のような気さえしてきます。
2007・1・21
ローマの休日☆真実の口広場と新婚さんいらっしゃい
昨日ご紹介したサンタ・マリア・イン・コスメディン教会で
ローマの休日で有名な「真実の口」にしっかり手をいれ
正直者の再確認(笑)をしてから教会の外に出ると
丁度向かい側に広場がありました。
チョット休もうと、広い道を渡っていくことに。
こちらは、その名も「真実の口広場」
帝政期には家畜市があったとされており、
写真はバロック期の彫像。
そして、画面中央に見えるのが
川と海をつかさどる古代神ボルトゥヌスに捧げられた
フェルトゥーナ・ヴィリーレ神殿。
紀元前一世紀に建てられたものだそうです。
テヴェレ川を通じての航海と通商の無事を祈願されたといいます。
直ぐ傍に、ヘラクレスの円形神殿。
イタリアは、ちょっと休憩する広場も
歴史的な建造物があるんですね。
観光客が集まるでもないフツウの公園!?なのに、
ガイドブックで見ると古く由緒ある建造物というのが
いまさらながら驚きです。
これでは地下鉄工事や道路工事が進まないわけですね~。
そして、偶然にも新婚さんが(モデルではなく本物らしい)
記念撮影に車でのりつけ、カメラマンの注文のポーズを決めて☆
ん~なかなか雰囲気ありますね。
この広場が「真実の口広場」ということからも
結婚記念写真にはぴったりの場所かも。
一昨年オランダにいったときは風車の前で新婚さんが記念撮影、
昨年9月のローマでは偶然にこちらのカップルに出会って・・・
西欧では、公園など自然光のもと記念撮影するのが一般的なのかしら?
日本では、公共の場所での
ウエデイングドレスあまり見かけませんよね?
幸せそうな二人との巡り合わせに、
とってもハッピーな気持ちになれました。
2007・1・22
ローマの下町でランチ☆蛸とポテト
公園で新婚さんの記念撮影とであった後、
ランチタイムともなったので、地図を片手に
テヴェレ川に架かるパラティーノ橋を徒歩で渡り
トラステヴェレ周辺に行ってみることに・・・
持ち歩いたガイドブックには
ここトラステヴェレ地区は庶民の地区とあり、
では何か、美味しいものでも・・・と
鼻をピクピクさせながら路地を少し歩くと
ありました、ありました!何軒かのレストラン。
庶民的なお店にテーブルを出して
お昼休みのビジネスマンがなにやら美味しそうに
召し上がっているではありませんか!(^.^)
お客様の多い、このお店に狙いを定め・・・
Ciao!こんにちは~
ランチタイムのピークを過ぎたくらいの時間だったので
テーブルも空きだして、タイムリー。
さっそくメニューを・・・
とっと、と・・・イタリア語オンリー (~_~;)
次なる手段は、チョットお行儀悪いのだけれど、
お店の人にそっと隣の席のお皿を目で合図。
言葉が通じなくとも、たいてい、分かってもらえます。
そうして
多くのお客様が召し上がっている
蛸の炒め物とスパゲティをオーダー。
きました、きました!
きっとこのお店の看板メニュー、
蛸とジャガイモのオリーブオイル炒め。
コレが、想像以上に美味しかったです。
もし機会があったら、又ココに行きたいぐらい・・・
ボンゴレも勿論、おいしいー☆
イタリアンパセリも顔を覗かせていますね。
食後はエスプレッソ、ついつい口をつけてしまい、
飲みかけの写真で失礼します。
とても美味しいランチに感激して、
何かデザートと思い、
何とかオーダーしてみたら
アイスクリームにエスプレッソを
かけたものを、運んできてくれました。
これも勿論、
イタリア~ンなお味で美味しかったですよ。
ご覧のように、とても良いお天気になり
そのあたりの小路をウロウロ♪
テヴェレ川のほとりを散歩。
遠くにサンピエトロ寺院をみながら
ローマの下町を楽しみました。
2007・1・23
再びローマの休日 ☆ スペイン広場
昨日の日記でUPした、
ローマ下町でのランチの後、
トラム(路面電車)で
スペイン広場方面を目指しましたが
これも道半ばで終点となってしまい、
その後はいつものように、タクシー。
写真はタクシーを降りて
スペン広場に向かう途中のコロンナ広場。
ゲルマンとの戦いに勝利した記念に190年ごろ建てたもの。
42mの高さにそびえる
円柱(コロンナ)が異国情緒をかもし出しています。
こちらがかの有名なスペイン広場。
因みに137段あるそうです。
オードリーヘップバーンが
アイスクリームを食べるシーンはあまりにも有名。
あのシーンを思い出すたび、王女がイタリアの空の下、
自由を謳歌している雰囲気が髣髴とします。
この「小船の噴水」はベルニーニ父子が作ったもので
スペイン階段の下にあって、
周りは観光客でごった返しています。
スペイン広場の界隈は、
銀座のように(もっと込み入ってます)
観光客と買い物客でごった返していますが
そのあたりを歩き回っていたら
写真のようにとても繊細なハンカチを売っているお店を発見。
北イタリア(南仏との境)で作られたものだそう・・・
わたしは友人達へのお土産としました。
こんなショップも!(^.^)
花屋さんの露天。
けれど、無人でした~。
花泥棒はいないのかしら?
チョット歩きつかれたので
わき道を入ったところでしばし休憩。
モダンなお店でした。
このお兄さんにジェラードを注文。
お待ちかねジェラードの画像・・(^.^)
いつもながら食べかけで失礼します。
コーンかカップで買うのは
日本と同じですね~
果てさてお味ではイタリアと日本、
どちらに軍配が上がるでしょうか?
私は正直、同じかな?
それだけ世界は狭くなったということでしょうか・・・・
2007・1・26
美の迷宮 ☆ ヴァチカン美術館その一
イタリア旅行、
いよいよ最終日(2006.9.16)になりました。
帰国前日に訪れたバチカン美術館。
朝早くないとなかなか入館出来ないために
8時過ぎには美術館に到着。
でも、着いたときには既に長蛇の列・・・
世界の美術品が納められているここローマの
ヴァチカン美術館ならではの人気のほどを知る思いです。
並ぶこと1時間弱、
現地ガイドさん曰く、入場制限があるので
朝一番の入場をどこで区切るか分からないので、
いつもとてもスリリングだとか・・・
2グループ目になったら、それこそ30分ぐらい
その後の観光(ランチの予約も)に狂いが生じるというわけです。
漸くたどり着いた、ここが入場口、
何とか一回目で入場出来ました。
先ずはパイナップル型の大きな石の彫刻
(実は巨大松かさ)が印象的なピーニャの中庭。
こちらは同じく中庭中央にあるブロンズアート。
直径4メートルの《球のある球体》
そして奥の方に、写真のようなパネルが並んでいるのが見えますか?
実は、特に人気のあるシスティーナ礼拝堂などの内部では
ガイドさんが説明をすることが許されていないので
このように、屋外や広い廊下などに
作品のパネルが置かれてあります。
世界各国から集まる観光客が
それぞれのガイドさんから説明をうけて、
事前講習をうけてから鑑賞するようにシステム化されています。
いざ、内部へ・・・
明日はラファエロの間へご案内します。
(実は要所要所は、撮影禁止なのですが・・・裏技初公開・笑)
2007・1・27
美の迷宮 ☆ ヴァチカン美術館その二
昨日の日記に続いて、ローマ・ヴァチカン美術館探訪記!
なぜ探訪記かといいますと、何せ広い!そして迷路のような館内。
まさしく、めくるめく 美の迷宮です。
ルーブル美術館等とは異なり、
案内地図を見ても迷ってしまうのでは?という
広さと“複雑さ”を感じます。
(え!そんなこと無いわと“地図が読める女性”たちに笑われそう・・)
さて、一枚目の写真は彫刻がズラ~リの回廊。
おそらく此処はキアラモンティ美術館。
古代ローマの皇帝の胸像等が見所。
このような大理石の彫刻が所狭しと並んでいて
それぞれ時の法王のコレクションとして
収蔵された名作揃いなのですから
一点一点鑑賞していったら、
何日も、あるいは何ヶ月もかかるでしょうね。
こちらはタペストリーのギャラリー。
高い天井から大きなタペストリーが次々と絵物語を展開しています。
ガイドブックによると、此処だけでもスピード鑑賞10分と
大雑把な数字が載っていますが、はたして・・・
ガイドさんに遅れてはならじと着いて行くだけでも
結構時間が過ぎていきます。
なにせ、タペストリーに圧倒される間にも
天井を見上げると、ご覧のような天井画が!!
絢爛豪華と申しましょうか・・・
豊かな彩色が施された天井画のフレームは黄金色です。
こちらは地図のギャラリー。
写真の地図はローマです(^.^)
精細で大判の地図が何枚も連なっています。
ヴァチカンの力及ぶところ、
歴代ローマ法王の富と権力が制した国々の地図?・・・と
うがった見方をすると、これまた圧巻です。
ヴァチカンの美の回廊を迷わないように
ツアーの仲間に遅れないように歩くだけでも必死でしたが
数々の名品を見ながら到着したのは・・・
「ラファエロの間」
ユリウス二世は1508年自室の壁画制作を依頼、
コンスタンティヌスの間ヘリオドロスの間、
署名の間、火災の間の四室に
ラファエロとその弟子達の描いたフレスコ画があります。
写真はラファエロのフレスコ画最高峰といわれる「アテネの学堂」
完璧な遠近法の背景に
古代ギリシャの偉人・哲学者達が議論する場面が描かれ
中央上段右はアリストテレス、中央左はダ・ヴィンチをモデルしたプラトン。
その下、机に向かって書き物をしているのは
ミケランジェロがモデルのヘラクレイトス。
写真にはありませんが小さめに
ラファエロ自身も描きこまれていて、
古代ギリシャ哲学とルネッサンス芸術とを
重ね合わせて表現してあるのも見所。
*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。..。:*・゜゜・*:.。..。:**・゜゜・*
実はこの絵のように重要なポイントは撮影禁止。
そこを何とか撮りたいと手探りでバッグの中からパチリ。
デジカメのISO感度を上げ室内でもフラッシュ無しで
手振れを防いだ一枚が撮れます。
最近PRされている「手振れ防止付カメラ」
ノンフラッシュで此処まで鮮明に撮れるとは
さすがに思いませんでした。
小型デジカメ恐るべし!(笑)
美術館で使ったカメラ裏技・・・
実はISO感度UPと
ファインダーを覗かない手探りシャッター使い、
たったそれだけでございました。m(_ _"m)ペコリ
ところで、美術館の要所要所が、
何故撮影禁止なのかを聞いてみたところ、
近年カメラの性能が驚異的にUPし、
商業用に版権を得ないまま
使われることが多いから・・・だそうです。
とくに、特定の国の名前を挙げて説明してくれました。
というわけで、
わたしもチョットいけないことをしてしまいましたが、
商業用ではないのと、
それほど精巧には写せてないので大目に見てね。
ごめんなさい・・・
2007・1・28
圧倒される・・・感動の美の迷宮 ☆ ヴァチカン美術館 その三
いよいよ、システィーナ礼拝堂。
ローマ法王を選出し
煙のサインを出す部屋でもあります。
左側に鮮やかな空色の背景に描かれているのが
(実際の色彩はもうすこし明るいのですが・・・)
有名なミケランジェロの祭壇画「最後の審判」
そして写真だと分かりにくいのですが、
右側に格天井のように描かれているのも
ミケランジェロが1502年皇帝ユリウス二世に命じられ
描いた天井画です。
1994年から日伊共同で行われた大修復により
ルネッサンス期の美しい色彩が蘇って
完成時と同じ感動を味わうことが出来ます。
旧約聖書の創世記を描いた天井画は、
天地創造から人類再生まで
9つの場面で構成されています。
天井画の中で最も感動的なの画面中央の
神の人差し指が
アダムの指に触れ命を吹き込まれたところ、
「人間誕生」の瞬間!
このスタイル、見覚えがありませんか?
そう、映画E.T.のあのスタイルはここから発想したのかしら?
映画ベン・ハーでも使われていましたね・・・
その直ぐ右が「イヴの創造」
その又右が「エデンの園からの追放」
左側が「太陽と月の創造」
そしてこちらがミケランジェロの最高傑作
「最後の審判」
中央最上段で右手を上げているのがイエスキリスト。
この祭壇画には哀れな人間の抜け殻と化した形で
ミケランジェロの自画像も描きこまれています。
自画像が描かれているのは、
キリストの右下の男性の左足下なのですが
特撮(笑)画像では分かりにくいですね。
掲載画像よりは明るい空色を背景に、
人類最後の審判のときをダイナミックに、
かつ繊細に描かれています。
作品の大きさもさることながら、
天空にある神の国との係わりを
実感させるスケールの大きさに
ただただ圧倒され感動を禁じえないのは、
世界の名作所以でしょうか・・・
聞くところによると世界の名だたる画家たちも
この祭壇画と天井画を観て
改めて勉強しなおすというような
エピソードに事欠かないそうです。
二度目の見学でしたが
今改めて思い出すにつけ
三度目の機会が許されるなら、
じ~~っと納得するまで時間をかけ
ミケランジェロの世界を堪能したいと思います。
2007・1・30
圧倒される・・・ ☆ ヴァチカン市国のサンピエトロ寺院
昨年九月に行ったローマ、
ヴァチカン市国のサンピエトロ寺院。
ご覧のようにこちらも、人・ひと・ヒト。
でも美術館のようにひしめき合うという感じは少ないです。
折りしも雨模様・・・
わたしは傘をホテルに置いてきたので
傘売りのお兄さん(イタリア人ではない・・・)から
やむなく折りたたみ傘を一本購入。
傘売りお兄さん、
晴の日は別なものが商品なんでしょうけれど
この日は確実に売れ、商売繁盛してました。
彼にとって、まさに恵みの雨でしょうね。
ズラ~っと並ぶ列柱回廊は直径200mの楕円形の
サン・ピエトロ広場を囲むように生前と並んでいます。
柱の総数は284本だそうです。
こちらが「天国の門」
ミレニアムの年、開かれたという扉です。
サン・ピエトロ寺院の内部。
奥の方の自然光が入っているところの天井が
クーポラ(ドーム型)になっています。
クーポラの下、
ベルニーニ作の「天蓋のある主祭壇」
ローマ教皇のお立ちになる祭壇だけあって、
周りの雰囲気と一線を画します。
足先に触るとご利益があるという
サン・ピエトロ(聖ペテロ)の像。
皆に触られて、
すべすべスリムな足先とお見受けしました。(笑)
この聖人の殉教の地に奉られた
サン・ピエトロ寺院ですが
世界から集まる信者さんたちの足ツボマッサージ?で
聖人の心労やお疲れも
少しは癒されているのでは?とお察しします。
そしてこちらがミケランジェロが
25歳で完成した「ピエタ像」
弱冠25歳にしてこの彫刻ですもの・・・
後年、システィーナ礼拝堂の天井画「天地創造」と
壁画「最後の審判」を製作する天才は
若くしてこれだけの才を
発揮していたということになります。
もともと彫刻家ミケランジェロ、
法王の要請といえども
特別な技術を要する専門外のフレスコ画を
何年もかけ、時代を超えた名作として完成させる
天賦の才とそのエネルギーにはただただ敬服。
見れば見るほど、知れば知るほど・・・
2007・1・31
ローマ ☆ サンタンジェロ城とローマ風ピッザ
感動のサン・ピエトロ寺院(ヴァチカン市国)を後に
この日はランチが付いていたので小雨の中レストランまでバス移動。
そのとき“懐かしいサンタンジェロ城”の傍を通りました。
なぜ“懐かしいサンタンジェロ城”かと申しますと
数年前にローマを旅した最後の日
フライトまでの数時間を、ホテルから近いという理由から
何の予備知識も無く訪れたのでした。
そのとき撮った画像が二枚目と三枚目の写真です。
素晴らしい秋空でした。(このときも九月)
この橋の欄干の彫刻は小説「天使と悪魔」で最近話題になっている
ベルニーニの彫刻です。
その時は、お城の内部も見学しましたが
殺風景といえ無くもない、質実な造りですが
それがかえってリアルな感じなのです。
テラスからの眺望はそれはもう最高でした~
話戻って、昨年九月のローマでのランチ。
イタリアのパンはどこでもこんな感じです。
(フランスパンとは違って、もっと素朴な感じかな~)
こちらは、サラダ。
我が家は、まるでウサギさんのように、
生や温野菜盛りだくさん(それだけって話も)の食事なので
少しでもサラダが付いているとそれだけで嬉しいデス。
あまりサラダが付くことは無いのです、ツアー食では・・・
ですから自由行動の食事はいきおい野菜を求めてしまうのですが(笑)
そしてこれがツアーのランチ「ローマ風ピッザ」
クリスピーピッザというところでしょうか。
トッピングはチーズだけでなんとも殺風景ですが、
ま、こんなもんでしょう・・・
お味は良かったですよ。
あ、ここもカプチーノは勿論美味しかったです。
レストランの店内のショーケースにあったのは
あの、ポルチーニ。
イタリアのマツタケともいわれる、
秋のイタリア料理には無くてはならない食材です。
乾燥したものをわたしも使いますが
お味に濃くがでるのですよね。
フレッシュは前回のローマ旅行で炒めたのを食べ、
感激したことを思い出しました。
2007・2・21
ローマ ☆ トレビの泉
久しぶりになりますが
昨年9月に訪れたローマ旅日記。
そろそろ最終行程になってきました。
もう数日お付き合いくださいますか?
写真は、ランチの後、グループの皆様と分かれて
自由行動をとった時のお茶タイムの店内。
時は昼下がり・・・
ローマの魔法使い?と
魔女さま達もお茶してました~(*´艸`)
21世紀の魔界のあれこれなど、
語り合っている様子でした(爆)
さて、私達はといえば
オレンジジュースなどで喉をうるおし、
これから向かうトレビの泉の方向などを
地図を広げて探索・・・
小雨降る中、たどり着いたココ、
そうです!かの有名なトレビの泉。
世界中からやってくる観光客で
年中ごった返しています。
そして、年中無休でお仕事中の
“スリ”も集まってきているモヨウ・・・
用心には用心を重ねて・・・
もっと泉の傍まで行ってみましょう。
18世紀ニコラ・サルヴィにより完成した
バロック様式のダイナミックな噴水、
水源は15世紀半ばに蘇った
紀元前のアグリッパ水道というから
スケールと歴史に驚きですよね。
中央に立つ、
海神ポセイドンの左右の壁のレリーフには
豊穣(左)と健康(右)の寓意像が飾られ
足元ではトリトンが海馬の手綱を引いています。
夜になるとライトアップされ、
幻想的な雰囲気が見られるようですが、
スリのメッカだけに、チョット腰が引けます・・・
ライトアップといえば、
先日地球温暖化に対するメッセージとして
ローマの遺跡(コロッセアムなど)を照らす照明を
少しの間消し、
省エネへの啓蒙を発信したというニュースがありました。
逆に言うと、
それだけローマの遺跡を照らすライトアップは
とてもすてきな見せ方だったな~と改めて思い出しました。
2007・2・21
ローマの老舗 ☆カフェ・グレコ
トレビの泉からスペイン広場の方にテクテク歩いて戻り
あちこちウインドゥショッピングしていたら、
チョット疲れたので、ここらでコーヒータイム。
入ったのは、コンドッティ通り周辺の
由緒正しき「カフェ・グレコ」
写真は入り口のレジ&ショップ。
創業は1760年、ゲーテやバイロン、ワグナーら
ヨーロッパ各国の芸術家が集い語り明かした歴史のあるカフェ。
スタッフの制服も、レトロチックですね。
お店はご覧のようにうなぎの寝床状態(笑)
壁にピッチリソファと机が並んでいます。
そして、満席!!
店内には芸術家ゆかりの作品が飾られ
アンテイークな空間となっています。
そこがまた、たまらない魅力。
上の写真の中の絵、店内のこのあたりを描いているのですよ!
お分かりいただけるでしょうか・・・
世界各国から観光客が訪れ、
このお店自体、一つの観光スポットとなっています。
わたし達が頼んだのは、
カプチーノとオレンジジュース。
お値段は忘れましたけど、
べらぼうに高いということは無かったと思います。
(カプチーノが6ユーロだったかしら・・)
実は、わたしが旅する直前にイタリア旅行した
お花の教室のOさんがお土産にこのお店のコーヒーを
下さったので、ローマでは是非行きたいと思っていたのです。
聞いていた通りに雰囲気のある
記憶に残るステキなカフェ体験となりました。
もちろん、コーヒーも味わい深くて美味しかったですよ。
2007・2・21
ローマ・最後の晩餐(笑) ☆ 魚料理
いよいよ、
昨年9月に行ったイタリア旅行も最終日となりました。
何処か美味しいお店にでも・・・と思ったのですが
さすがに歩きつかれ、
ウロウロして見つけた「お寿司やさん」か、
数軒となりの「海鮮イタリア料理店」か?と迷った末、
窓越しにみた、
美味しそうにスパゲティを召し上がっている姿に
触発され、店内へ・・・
通りから見るより、店内は長細く大きかったですが
入店した頃はまだお客様は少しだけ・・・
そして写真は ローマ最後の夜の食事、
ボーイさんのお勧めで、
南イタリアの料理・アクアパッツァ。
魚の水煮ですが、ご覧のようにトマト味で
メインの魚・スズキがムール貝や海老の中に隠れています。
かなりのボリュームがあり、
魚の味が濃厚で、
疲れた胃にはちょっと重かった・・・(~_~;)
そしてもう一品、
窓越しに見かけた(だろうと思う)
スカンピ(手長海老)のスパゲティ。
こちらも具だくさんでしたね。
運ばれた大きな2皿を眺めて、
アクアパッツァを止めて、
他のお客様の多くが注文している
ピッザにすればよかったと、プチ反省(笑)
どうもピッザの有名店らしい・・・。
食べ終わった頃には広い店内、お客様でいっぱいでした。
食後、満腹なはずなのに・・・
そこは別腹(笑)
昼間アイスを食べたあのお店に、又入ってみたくなりました。
なんと言っても今夜が旅の最後だもの・・・
こんなステキなお店ですから誘惑に勝てませんよね。
正面にはボトルがいっぱい!
なるほど、このお店、夜はお酒を出すお店だったのね。
でも、スィーツのショウケースの脇のテーブルでは
ソフトドリンク類もOKだそうで・・・
眺めるだけでも幸せになるでしょう?(^.^)
こちらは、私達のデザートとなった、
チョコレートがけプリンとフルーツ。
勿論とっても美味しかったですよ~。
こうして、8泊10日間イタリア旅行、最後の夜も
ローマの美味しい!を堪能させていただいたのです。
いよいよ、美しい国日本!めざして帰国フライト。
西欧の彼方に日は沈み・・・
夜明けの陽光が
日いずる国(^.^)の方角から立ち昇ってきます。
長い間にわたって(何せ、昨年の9月から・・・笑)
大好きなイタリアの旅お付き合いいただき
ありがとうございました。
こうして、今、改めて写真を見ながら
思い出に浸ることができるのも、
こうしてブログをやっているから・・・
皆様の暖かいコメントに支えられればこそ!です。
ありがとうございました。m(_ _"m)ペコリ
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