株/投資/ヘッジファンド/きまぐれぽんた

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どうフジを買収するの?


呼ばれる手法を使って、3000億円の資金調達を検討していることが17日
分かった。LBOは80年代に米国で発達した手法で、3000億円にものぼる調達は
日本では過去最大級。ライブドアはこの資金を元に、フジ株の過半数の取得を
目指す見通し。ニッポン放送の経営権取得にめどをつけた同社は、フジサンケイ
グループの「本丸」掌握を狙う。関係者によると、ライブドアは買収先であるフジの
資産を担保にして、複数の外資系金融機関などからなる融資団から、借り入れや
債券・コマーシャルペーパー(CP)発行の形で資金を調達する。2月のニッポン
放送株取得時に約800億円を調達した「転換価額修正条項付き転換社債型
新株予約権付き社債(MSCB)」をしのぐ金額が必要なため、新たな金融手法を
活用する。

ライブドアはこれまでに、ニッポン放送株の議決権ベースでの過半数取得を
確実にし、同放送側の対抗手段である「新株予約権の発行」を巡る司法判断
でも有利な立場にある。このため、当初からの狙いだったフジ本体の買収を
加速させる条件が整ったとみた模様だ。

フジの発行済み株式数は254万8608株で、時価総額は約7000億円。外国人の
保有比率(議決権ベース)は15日時点で18.6%になるなど、市場で買い付け
られる余地(流動性)はまだあるとされる。ニッポン放送はフジ株約22.5%を
保有しているため、ライブドアはあと30%程度取得したい考えだ。巨額の資金
調達を成功させるためには、来週にも下される同放送の新株予約権発行を
巡る差し止め仮処分申請の高裁判断で、地裁判断が覆らない必要があると
見られる。LBOの実施には、買収先の経営権を掌握できる見通しが必要で、
覆った場合には、ライブドアのニッポン放送に対する支配力が弱まるためだ。
フジやニッポン放送側が新たな防衛策を講じる可能性も残っている。

LBOは80年代後半、米国でブームを巻き起こした企業買収法で、89年の
米投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)による、たばこ・食品
大手のRJRナビスコ買収が代表事例。日本では、03年の米系投資会社
リップルウッドによる通信大手の日本テレコムの買収がLBOを使った最大
事例。買収額は2600億円あまりだったが、リップルはこのうち約2000億円を、
国内外の銀行から調達したとされている。

あっ、ちなみに米玩具専門店大手トイザラスが16日、米コールバーグ・クラビス・
ロバーツ(KKR)など米投資会社3社の連合体への身売りを決めたと、米紙
ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が報じた。17日にも発表する見通しらしいよ。
同紙によると、KKRとベイン・キャピタル、ボルナード・リアルティ・トラストの3社が
57億ドル(約5900億円)でトイザラスを共同買収する。リストラや資産売却などを行い、
業績不振からの脱却を目指すと見られる。

トイザラスは米ウォルマート・ストアーズなど総合ディスカウント店との激しい価格
競争で収益が悪化し、昨年8月に玩具部門を分離して、他社に売却する再建策を
打ち出した。だが、KKRなど買収に関心を示した企業は「部分的な買収だと、店舗
運営が非効率になる」として、好調なベビー用品部門も含めて会社全体を身売り
するよう求めていたという。

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