木村 真章(きむら・まさあき)のゴチャまぜ「コラム日記」

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2006.02.05
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カラオケボックスやボウリング場などの夜間営業施設について16歳未満の出入りを原則午後7時までとする大阪府の改正青少年健全育成条例が2月1日に施行された。

これらの遊戯施設では、16歳未満の出入りが午後7時までで、18歳未満の出入りが午後10時までとなった。
この条例に違反した場合、出入りを認めた施設経営者に30万円以下の罰金が科せられる。
ただし、保護者同伴ならゲームセンターを除いて午後10時までなら立ち入り自由となっている。
全国的に見ても最も厳しくて、市民生活の豊かさを無くす条例が大阪府で施行されてしまった。
問題は、電車が走っていないような深夜の時間帯にいつも徘徊する18歳未満の青少年が大阪に多いことである。
これらの徘徊する人間の行動が規制されることになるのなら、青少年健全育成条例の改正は意義があると思う。
しかし今回の条例改正では、健全な青少年の純粋な楽しみまで奪いかねない。

身の危険が無いとは言えないので、外出する際には注意を払う必要があるが。
ただ、深夜の徘徊以外でも青少年のあらゆるモラルの欠如(モラルハザード)の積み重ねが、条例改正に踏み切らざるを得ない原因となったとも考えられる。
例えば、喫煙や飲酒にしてもその原因の1つである。
喫煙や飲酒が、20歳未満は法律で禁止されているにもかかわらず、当たり前かのように横行している。
隠れてするのならともかく、まずいとも思わず制服を着て堂々とタバコを吸っている人間も見受けられる。
余談だが、未成年のタバコが禁止されているのは、特に成長盛りの身体と精神に悪く、未成年で吸い始めるほどニコチン依存になって、精神発達も阻害しやすいという医学的な理由があるからだ。
アルコールの場合でも、脳の発達の途中である10代からお酒を飲むということは、自ら脳細胞を壊して、脳の老化を自らすすめていることになるという医学的な理由だ。
医学的見地という意味では、フィギュアスケートの浅田真央選手が、年齢制限でオリンピックに出場できないのと根拠は同じだ。
ルール通り浅田真央選手は、オリンピックに出場しない。
未成年時に無理矢理誰かに喫煙させられた、お酒を飲まされた場合はともかくとして、未成年者の喫煙や飲酒の禁止という法律があっても、青少年は守ろうとはしない者が多い。
たとえルールを守れなかったとしても、良心の呵責(かしゃく)すらない。良心が痛まない。

万引きという犯罪行為を‘ゲーム感覚’でやっているバカもいるらしいし。
喫煙や飲酒を一例として、ルールを守らない人間が増加しているから、法で厳しく規制するしかなくなってしまう。
モラルを守ろうとする精神の欠如が、蔓延しているように思える。
今回の大阪府青少年健全育成条例にしろ、未成年の喫煙や飲酒にしろ、処分を受けるのは本人ではなく、遊戯施設の事業者側や保護者などの“大人”である。
ルールを破った本人には、注意や補導で終わりである。法的責任は、“大人”がとることになっている。

中学生でも、善悪の区別がつかないような難しい話ではないだろう。
親の躾(しつけ)や学校教育にも問題はあるだろう。
また、親や学校などが青少年の非行の原因を責任転嫁し合っている間に、行政が監視せざるを得なくなってしまったのではないか。
これは、親や教育者のモラルの欠如と言える。
非行に走らない善良な青少年にとったら、今回の大阪府青少年健全育成条例の改正は、とんだ“とばっちり”である。
またカラオケ店などの遊戯施設事業者にとっても、“とばっちり”である。
店舗は、売上げに大きく影響するし、どんなに注意を払っても、条例違反で罰金を科される危険をはらんでいる。
僕がカラオケ店でアルバイトをしていた頃は、未成年者に灰皿を頑(かたく)なに渡さなかった。未成年者にしつこく頼まれても。
これは、お店が営業停止処分になってはいけないという意識があったのと、何よりも未成年者に「ルールを守れ!」と言いたかったからだ。
僕は下記のことをポリシーとしている。
「ルールは破ることが面白いのではない!」
「ルールの範囲内で作戦を考えることが面白いのだ!」
“法律”や“モラル”や“ルール”というものが存在するのだから。
ルールを無視すれば、それこそ「勝てば何をやってもいい」という発想になってしまう。
あらゆるモラルの欠如の積み重ねによって、子どもにも大人にも日常生活の楽しさ、心の豊かさが無くなっていくことは、由由しい問題である。





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最終更新日  2006.02.07 20:46:54
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