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2007年04月04日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「英国留学回想録」です。


「ソフィア・デラ=ロッサ博士の修論指導」。
(2001年7月下旬―8月上旬)

おおっ!(笑)

前回の「元祖カレー会」とは一転して
大真面目に来たなって感じでしょ。
なんてったって

「あ・な・た・の・声・が・聞・き・た・い・わ」


あのソフィア先生の指導ですよ。

覚えてますかあ?
みなみなさまがた??

さぞかしハードコアな
指導だったのだろうと
ご想像のことでしょう。(苦笑)

しかし。。。

ハードコアではなかったんですな。
イタリアン・テイストではあったけれども。(笑)

以前書いた通り、私は
「読まずに書く」という、

資料を読む傍ら、
その時点で頭の中にある
アイディアを使って
論文を書き始めるという
やり方でやっていた。


これも前に書いたけれども、
タイトル変更によって修士論文のための
時間を約1ヶ月失っていたことがあるが、
それと同時に考えていたのは、
できるだけ早く私の論文の
全体を通した主張を
指導教官に伝えたかったからだ。

要は論文の方向性が
根本的に間違っている
なんて事がないかどうか、
早めに確認したかったということ。

論文の方向性さえOKならば、
後は読んだ資料をそれに
付け加えていけばいいからね。

それに対して、
じわじわじわじわと
じっくり調べながら
密度の濃い文章を書いていって、
締め切り直前に初めて指導教官に見せて、
それで方向性が間違っていたりしたら、
どうしようもなくなる。

ということで、
私は8月15日を目標に、
論文の草稿が1章書きあがるたびに、
ソフィアにメールで送った。

最初に送ったのは7月20日くらいだったかなあ。
3-4日後に彼女から返事が来た。

「いいと思うわ。
じゃあ、私はこれから1週間バカンスに行くから。」

ああ、バカンスですか。
いいっすねえ。(苦笑)

彼女のバカンス中に次の章を出してみた。
これも数日後学校にもどった彼女から
返事が来た。

「これで構成はいいわ。
私はこれから実家に帰るから。
がんばってね。」

ああ、実家に帰るんですか。(苦笑)
そんなこんなで次々と送っていると、
第4章の返事が来た時、

「この章もいいわ。
ただし、『○○○』という本を1冊読んで、
書き加えなさい。
じゃあ、私はもう一度バカンスに行くから。」

またバカンス?(苦笑)
でも、初めて指導らしい指導があったので、
その『○○○』という本を図書館で借りて
読んでみた。

おおっ。。。。

その本の内容を論文に加えると
なんていうかなあ、
論文がぐっと引き締まる感じがする。

おそるべし、これぞソフィア先生の

「ワンフレーズ指導」

と、驚かされた。(笑)

そんな感じのやり取りが続いたのだが、
さすがに指導教官に1回も会いにいかないのは
問題かと思ってメモ帳を見ると8月10日頃かなあ
ソフィアの研究室を訪問した。

「かみぽこ。草稿は読んでるけど、
今の方向性で問題ない。」

とソフィアはいつものコメント。そして、

「最終的に提出する時は、
英語のプルーフリーディングを
しっかりやってもらってから
提出するように。」

とだけ言った。その指導時間、

5分間。。。(苦笑)

結局、予定の8月15日までに
結論までの全ての章の草稿を
ソフィアにチェックしてもらえた。
締め切りまで1ヶ月を残して、
論文の全体像を作ることができた。

少し気持ちに余裕が出てきた。

そんな時、いつものように
芸術会館のカフェで
コーヒーを飲んでいたら、
チェという香港系英国人の
学生が私に寄ってきた。

彼もソフィアが修論の指導教官だったのだが、
彼は焦っていた。

「ソフィア先生って、
旅行にばかりいって全然会えない。
指導を受けられない。
どうしたらいいんだ。。。。」

切々と訴えられたのだが、
このソフィアのイタリアンなスタイルは
人によっては問題なのかなとは思った。

私は、指導教官に手取り足取り
やってもらう必要はなく
自分で段取りを決めて進めることができるし、
子供の頃からそうだけれども、
人に細かいことを指図されると
やる気がなくなるタイプなので、
ソフィアみたいな放任主義が
ちょうど合っていたけどね。

まあ、それにしても指導を受けた時間が
この8月10日頃の5分間に加えて、
以前書いてきた
論文のタイトル決定の時と変更の時、
論文の構成の指導を受けたとき
合計でおそらく20分くらいというのは、
私でなければ気が狂っていたかもしれない。(苦笑)

現にチェはちょっと狂っていたから。
ははは。。。

まあ、この修士論文執筆の際の
指導教官から受けられる
指導時間の短さというのは
私が修士課程だった当時から
毎年学生の間で議論になるのだけど、
私の時代よりも今はもっと
指導教官と会う時間を
制限される規則になっているらしい。

これはどういうことかというと、
修士論文というのは、
論文というより
事実上「卒業試験」という扱いを
学部がしているってことだと思う。

あくまで試験なんだから
手取り足取りの細かい指導をするのは
どうかということだろうし、
ヨーイドンで書き始めたら、
後は自分の力でやるものだって
ことだろうね。

我々の時代はそのへん曖昧だったけれども、
ソフィアはそういう修士論文の本質を理解していて、
ああいう、あっさりした指導になったのだろう。

あるいは、私が出した草稿なんか
実は全く読んでなかったのかもしれないね。(苦笑)

それでは、また。





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最終更新日  2007年05月22日 06時52分28秒


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