あるところに、盲目の時計職人がいました。 彼はやがて結婚し、一人息子が産まれました。 しかし、その息子は戦争に出掛け、それっきり帰らぬ人となりました。 息子の死後、彼は仕事に打ち込み、駅に掲げる立派な時計を作り上げたのです。 時計のお披露目には、大統領もやってきました。 そして、いよいよ時計の除幕式となり、披露された時計は、なんと針が逆に戻るものでした。 もし戦争へ旅立つ息子を引き止める事が出来たら、時間さえ戻れば戦争で死んでいった若者達の命を救う事が出来るかもしれないのに…。 その時計職人はその後、1人姿を消したのです。 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生(原題:THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON)』はこのような話が冒頭にあり、本編が始まるのです。