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2009年02月20日
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カテゴリ: 映画
「点の記」とは、三角点設定の記録である。
一等三角点の記、二等三角点の記、三等三角点の記の3種類がある。
                               (試写会チラシより)

誰かが行かねば、道はできない。

日本地図完成のために命を賭けた男達の記録。

「八甲田山」「火宅の人」など数多くの作品で日本人の心と
自然を撮り続けてきた、キャメラマン・木村大作の初監督作品です。

【あらすじ】
陸軍参謀本部陸地測量部の測量手、柴崎芳太郎(浅野忠信)は、日本地図最後の空白地点を埋めるため「陸軍の威信にかけて、剣岳の初登頂と測量をはたせ」という命令を受ける。
前任者である古田盛作(役所広司)のアドバイス、新妻・葉津よ(宮崎あおい)の励ましを受けて富山に向かった柴崎は、案内人の宇治長治郎(香川照之)と合流、調査のために山に入ったが、謎めいた行者(夏八木勲)の言葉(「雪を背負って登り、雪を背負って降りよ」)以外、登頂の手掛かりすら掴めずに下山する。
 そして翌明治40年、測量本番の登山。柴崎・宇治に、測夫の生田信(松田龍平)らを加えた総勢7人で、池平山・雄山などの周辺の山々に三角点を設置し、いよいよ挑むは剣岳。
 一方、創立間もない日本山岳会の小島烏水(仲村トオル)らが、最新の登山用具を揃え、剣岳登頂を目指していた。              (試写会配布チラシより)


img1.jpg



●壮大な自然の映像美に圧倒!


何と言っても、圧巻なのは映像の美しさ。
まるで、記録映画を見ているかのような自然の姿に感動します。
そして、自然は単に美しいだけでなく、時には猛威を奮うのです。


一方、クマや雷鳥などの野生の動物たちや、標高3000メートルに生息する、アリの様な形をしたユキムシの姿。
どんなに過酷な環境でも、生き続ける命の逞しさを感じました。


●200日以上に渡る長期ロケ

主演の浅野忠信さん、香川照之さんの出演に際し、200日以上の
拘束を条件に交渉を行ったと、木村監督はおっしゃってました。

実際に、監督やスタッフ、役者さん達が剣岳・立山連峰に片道8時間以上をかけて登り、
そこで天幕(テント)を張っての生活を行いながら撮影されたそうです。

柴崎の妻を演じた宮崎あおいさんも、大河ドラマの撮影にも関わらず
この映画のために時間を割いて、出演されたとおっしゃってました。


●CGなしのリアリティの追求


映画の中で、役者さんが崖から滑落したり、あるいは岩から宙づりに
なるシーンがあるのですが、これもスタントを使って撮影しており、
CGは一切なしだったそうです。

自身が演じたそうです。

また、雪崩のシーンも、ダイナマイトを使って雪氷を破壊して撮影を敢行。
使用した4台のカメラのうち、3台が流されたとおっしゃってました。


●過酷を極めたロケ


当時の登山の様子を忠実に再現した衣装を、実際に役者さん達が
着て演じたそうで、足袋に草鞋を履いて雪中に立つのがかなり


また、リアリティの追求のために、当時の背負子などの様子も再現し、
幾ら中身を抜いたとはいえ、香川さんの演じる宇治の荷物は、
20キロあったそうで、その荷物を背負いながらの雪山での演技は
相当厳しかったはずです。


●心に響く言葉の数々

映画の中で、とても印象深かった言葉が

「大切なのは、何を成したかということではなく、何のために成したかということである

という台詞。
結果が全てという風潮の中で、この言葉が残りました。

今回の舞台は、日本地図を作るという目的だけのためにひたすら山を目指し、測量に命をかける男達のドラマなのですが、
自然の力に行く手を阻まれ、苦しみながらも
最後にはその自然の力に助けられながら目的を達成する姿は
人間が自然に生かされているんだなぁとつくづく感じました。


木村監督も
「人間も自然の一部である」 とおっしゃっていたとおり、自然の姿を描きながら
同時に、人間のドラマを描いている作品でもあるのです。

また、映画の中で、何度も行く手を阻まれてきた剣岳登頂の直前に
「山には危険がつきものだ。無理してでも登りましょう」
という台詞があったのですが、この台詞に関しても
あの水泳の北島康介選手が、世界水泳の時のインタビューで
「無理をしないと金メダルなんか取れない」 と言ったことをヒントにして
産まれた台詞だと、木村監督はおっしゃってました。

確かに、私たちの人生も、
チャンレンジする心を失っては
成長や発展はないのですよね!!


今回の映画、作品そのものも素晴らしかったのですが
その後の、木村監督のティーチインのおかげで
より深く、この作品のことを知ることができて、大満足!!
素晴らしい試写会でした。

img2.jpg

試写会の後、会場の出口では、木村監督が一人一人と握手をしてくださいました。
そして、サインもしてくださいました。

img3.jpg

この映画、一人でも多くの方に見ていただきたい、そんな作品です!!





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最終更新日  2009年02月20日 12時44分48秒


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