私設黒ネコ同盟横浜・港北支部
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選抜開幕まで20日程度となりました。いつもお邪魔している高校野球サイトも盛り上がってきています。勿論本ページでは出来る限り試合についてレポートしていきたいと考えています。さて、ある高校野球関連の本を読んでいたのですがその中で珍しい名前の学校を見かけました。その名も「ジ・オリオン高校」。何でも三重にあった学校だそうで、一時は夏の県代表にもなろうかという強豪でした。ところが、そんな学校が突然廃校となってしまったのです。そういえばこの学校、以前前出の高校野球サイトでも聞いたことがあったような。確かに廃校になったと言っていた。しかしそれを書いた方は「何故廃校になったかはここで書くには不適当だと思うので書きません」と書いておられました。じゃあこの学校に何があったのか。調べてみました。するとなんともトホホなことで廃校になってしまったのです。ジ・オリオン高校は戦後のベビーブームによる高校生の急増に合わせて1963年4月、現在の久居市戸木町に開校。野球部も同年創設。この年は初年度だけあって三重の雄・海星に0-14と惨敗したものの66年春に三重大会で準優勝、中部大会(現在の東海大会)にも出場し注目を集めます(初戦で愛知・国府に敗れる)。夏には初戦で6-1と勝利すると勢いに乗って準決勝進出。翌67年は2勝でベスト16、そして68年には準々決勝まで全て二桁得点で圧勝、準決勝では海星を7-4で破って4年前のリベンジ。決勝で翌年の選抜を制した三重に1-7と完敗したもののいよいよ次の年は・・・と期待を抱かせる戦いぶりでした。しかし・・・。経営状態は開校当初から火の車。建設資金は1億5千万円(現在の貨幣価値にするとおよそ15億円)を見込みながら実際には倍の3億もかかってしまったのがその原因でした。さらに生徒数増加のピークが過ぎたことで経営は更に悪化。他校に生徒を持っていかれたのもあるのでしょう。なんとか手形融資でもっていたものの負債は増える一方。月6分という高利の融資を受けるなどズサンな資金繰りがそれを加速させました。そんな中当時の理事長は価値のない学校債権を乱発。架空の山林担保で200万円を騙し取ったのをはじめ40人以上から総額3億円もの詐欺を働き69年4月26日に詐欺容疑で逮捕されました。これで全てが終わりました。そして同年7月17日、津地裁は学校法人ジ・オリオン学園に対し破産宣告。これにより同校は廃校。野球部も夏の県大会は2日後に迫っていましたが言うまでも無く出場辞退。オリオンが三重の一等星として甲子園で輝くことはありませんでした。開幕3日前に出場辞退した昨夏の明徳義塾は記憶に新しいですが生徒に落ち度があったわけではなく学校の経営者が捕まって廃校になって辞退なんて空前絶後の事件です。この時の選手達の思いたるや想像に及ぶところではありません。こんな形で消えていった学校があったのです。なお同時期、三重には城南高校という学校もありました。やはりベビーブームの折63年に亀山市に開校。しかし生徒数が減少し経営悪化、70年に廃校となりました。野球部は66年から4年間県大会に参加しましたがこちらは1勝も出来ずに姿を消しました。なお相手校の中には明野、久居農林といった強豪もありました。関係ないですが三重の海星と長崎の海星は兄弟校ではないそうです。ご参考まで。
Mar 2, 2006
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