北新地マニア 編集長のつぶやき

北新地マニア 編集長のつぶやき

2020.12.10
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こんばんは。
今日は非常に残念なお話をしなければなりません。
私が北新地を仕事場所として出歩き始めたのが15年前。
当時から色々な事でお世話になったお店が今月末で閉店。
そんな連絡が届きました。

そのお店は、北新地で約30年間、ラウンジを営んでおり
多い時は在籍の女の子は40名を超えるくらいのお店で
経営者のママさんは私と同年代の非常に頭の回転が早く
非常に面倒見がイイ。まさに「親分」みたいな感じで

非常に素晴らしい女性であり経営者です。

もちろん多数のお客様にも愛されており、超が付くほどの
有名な一流企業の経営者を「○○ちゃん」とか、あだ名で
呼び合う程の親しい関係の方が多く、ここでは書けないですが
ビックリするくらいの年商を残した時もあったそうです。

しかし、今年の2月に入ってから少しずつではありますが
売上が下がり始めて、春過ぎには休業要請や時短要請など
「抗えない政府や自治体の施策」と直面して、それからは
右肩下がりに売り上げは下がる一方の毎日。
女の子や男の子など従業員の給与は補償してあげたい。
そんな気持ちで全額は無理だとしても人並みの生活が出来る。

支払っていたそうです。

当然、家賃も毎月、発生するモノですし、金額も10万円とか
少額で済むような店ではありません。
政府から支給された家賃支援も「焼け石に水」で、あっ!と
言う間に、右から左に流れて行ったそうです。


デビューしたそうです。
それから約40年。飲めなかったお酒が飲めるようになり
引っ込み思案だった性格を変えて、北新地に通い続けて
バブル景気の恩恵も受けながら多くの預貯金を手元に残し、
今から30年前に小さなお店を北新地の中にOPENさせました。
それから2回の移転を経験して、今のお店が3つ目の場所。
広くてキレイな内装は、数百万円を掛けたそうです。

しかし、そんなお店を手放さざるを得なくなりました。
コロナの感染が拡大し始めた5~6月頃に彼女は言っていました。
「大丈夫!きっと収束して、お客様が戻って来てくれるから」
「私たちはお客様のためにお店を残し続けるしか出来ないから」
そう言っていた彼女ですが、今月末の閉店。
どれだけ悔しいでしょう。どれだけ悲しいでしょう。

そんな彼女が言っていました。
「ゴメン!店、辞めんねん!コロナに勝てんかったわぁ~」
そんな言葉を笑いながら語る彼女を見て、私は自然と
涙があふれて来ました。

出来る限りの事をして、ダメなら自分の実力が無かった。
そう考える事も出来るでしょう。
でも、今回のコロナ禍は、出来る事を全て奪ったのだから
やりたい事も、出来る事も、やらなければならない事も
全てを止めて、嵐(感染)が行き過ぎるのを待つしか方法が無い。
頭の真上を遅い速度で通っている嵐。
ふとした瞬間に自分が頭を上げた瞬間。その嵐に巻き込まれた。
そんな感覚なのでしょうか?

小一時間、
世間話も含めながら彼女と話をした私は彼女に伝えました。
「ママ、俺、携帯のメモリーは絶対に削除しないから」
「絶対に帰って来てな。俺も出来る限りだけど待っているから」
そう伝えて、その店を後にしましたが、店を出る時、
涙を流している私と、その私を見送る満面の笑顔のママ。
この正反対の構図が非常に印象的でした。

たぶん、ママの涙は、もう枯れて無くなっているんでしょう。
もしくは、泣いても何も変わらない。だから笑って前に進む。
そんな感じなのかもしれません。


私の携帯には、約3000人の方の連絡先が登録されています。
昔からの友人や同僚、元カノ(笑)なども含めてですが、
圧倒的なシェアを占めるのが取引先の方々の連絡先です。

高齢の方で事業を廃したか、後進に譲ったかで現役を退いた方も
連絡先に残っております。
唯一、連絡先から消去するのは、その方が天国へ行った時だけ。
それ以外は、絶対に誰の電話番号も削除しない。
これが昔からの私の譲れない考え(変なポリシー)です。

だから、
このママの電話番号も当然ですが削除なんか絶対しません。
そう。
何年後か分からないけど、ママから電話がある日を待つために。
その時に、私はママに、こう言うでしょう。。。


   【ママ。おかえりなさい】と。


ママ、今まで本当にありがとうございました。
また逢う日まで、お互いに元気で過ごしましょう!
そして、必ず、また北新地の街で会いましょうね!





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最終更新日  2020.12.10 00:50:05
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