蝶々結び

明けない夜





かえりたい

と、つぶやいて

立ち止まった暗い夜道


外灯の灯りだけでは

何も見えない


しゃがみ込むことも出来ずに

足を進めることも出来ずに

立ち尽くす体は冷え切っていった


無意識につぶやいた名前は

覚えてるような

忘れているような

呼んでも応えてくれない寂しさ



どこにも行けない

かえれない




「どこへ?」



どこへかえろうか

どこへ向かおうか








僕のかえる場所なんて

僕を待つ人なんて

もう覚えていないよ




明けない夜は無いのだろうけど

立ち尽くしたまま動けない、こんな情けない僕に

いったいどんな朝がやってくるというんだろう













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