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さて今日は、なかなか先に進めない父の闘病記の続きです。
まだまだ暑い日は続いていますが、モノ想う秋・・・
のせいかどうか、事あるごとに父が思い出されて
ちょっぴり切ない秋となっております
それでは早速ですが 前回の続き
から参ります
消化器内科での主治医より父の病名についての宣告を受けた翌日のお昼頃
新しい主治医となる免疫血液内科のN医師より職場に連絡があり
父の治療は緊急を要するものなので、なるべく早急に会いたいと言われたので
この日の夕方早めに仕事を切り上げ新しい主治医とお目にかかる事に・・・
夕方ナースステーションでN医師と並んで座り
「成人T細胞白血病・リンパ腫」についての説明を受けますが
N先生割と口下手で、病気についての説明もいまいち要領を得ず…
と言うのも、N先生は多分とても優しい方で
私が極力ショックを受けないようにと、言葉を選んで説明していてくれたからだと思われます。
このN先生とは後々いろいろ意見の食い違いなどから衝突する事も度々でしたが、
これに関しては決してN先生が悪いのではなく、
私とN先生との立場の違い、医者と患者家族と言う関係から端を発するもので
私がどうあっても父は助からない病気だと言う事を
頭の中では理解するものの父とはまだまだ離れたくないという感情が
どうあっても病院側の説明ややり方を受け入れられなかったという事で
これも全ては、HTLV-1と言うウイルスの存在が大きく報道されず、
またこのウイルスキャリアで白血病を発症すると治療法がなく
あっという間に死んでしまうと言うのに、
それを広く国民に知らしめなかった厚生労働省の責任
父は病気を発症していながら
ウイルスキャリアである事を知らなかった為にその病名を特定できず
父の闘病は最初から対等な闘いではなく、
かなりなハンディキャップを父に背負わせての闘いを強いた国の責任だと、
私は今も強く思っています
このブログで何度も同じことを書いていますが・・・
私の父はHTLV-1のキャリアであるとの自覚があれば、
きっと今も元気で私と楽しい時間を過ごしていたはずです!
いやはや、またまた話が愚痴っぽくなってしまいましたが
お話を元に戻しますね
結局N先生のお話は
今後の父の治療は
高齢ですでにかなり病気が進行していて弱っているので通常の抗がん治療では病気を倒す前に、抗がん治療によって父が死に兼ねないという事で、まずはごく軽めの 「CHOP療法」
で、まずは果てしない下痢を止めて、口から食事を摂れるようになる事を目指します。
と言う説明でした。この説明で、私は改めて驚いたのですが
「えっ!?父の下痢は抗がん治療が効かないと治らないのですか?」
N医師「そうです。お父さんの下痢はこの病気の症状ですので、この治療法がうまく行かなければ止めてあげる事はできません!」
この説明を受けて私は泣けてきそうになりました。
既に父が下痢の症状を呈してから2カ月半…何人かの医者が感染症や腸閉そくなどと軽い診察を繰り返し、中には神経の病気では?とか、挙句には高齢だからなどと訳のわからん説明をして、適当にやり過ごしていた医者たち・・・
ほんとうは父の下痢は、化学療法を施して奏功しなければ止めてあげる事の出来ない深刻な病気だったと言うのに、どの医者も父の中に潜んでいる病気には気付かず素通りして、そこから流れ出る簡単な2次災害の下痢だけをピックアップして診て簡単に片づけていたのです
N医師には父の体調を考慮して、一刻も早く治療に取り掛かりたいと言われ
既に治療の基盤づくりとして、父の体内の菌を殺すために抗生物質を先行投与しており、ある程度菌を殺す事が出来た段階で、抗がん治療に入ると言う事でした。
父は免疫を司るT細胞が病気発症により既に機能しておらず、その為に既にいろんな菌に感染していて、更に抗がん治療後は白血球も激減するので、多分父の免疫力はマイナス状態のようになるらしく、体内に菌を持ったまま治療に入る事はとても危険で、成人T細胞白血病リンパ腫に於いては、体内に残るわずかな菌が命取りになりかねないので、治療に入る前に出来るだけ父の体内の掃除をしておこうという事でした。
で、当初の予定ではこの週明けには抗がん治療に入りたいと言う事でしたが
そんなに大量ではないけど、父の下血が収まらず、結局下血も収まって、父の第1回目のCHOP療法での抗がん治療が行われたのは更に1週間後の9月14日の月曜日でした。
これはその時の点滴の一部
1日目の点滴の総量はたぶんこの3倍くらいあったと思います。
他に飲み薬もあったとも思いますが・・くわしい処方は解りません
この時は私も病院側の説明等の対応に関して無知な状態でしたので
薬の種類や副作用、また何日間での抗がん治療なのかと言う事などの詳しい説明を何も受けていませんでした。それに治療の開始日も、病院側は何の説明もなく始まりました。
多分父本人にはしていたのかもしれないけど、病院側は父をせん妄症と診断しているのですから、本来ならあらゆる治療・検査の同意は私に取らなくてはいけなかったと思うのですが・・・これもいちいち患者家族に説明して承諾を得ていたのでは治療も進まないし、たくさんの患者を抱えるお医者さん自体にも時間がなく仕方のない事だったのかもしれません。
それでも・・・
やっとのことで
父の闘いのゴングを鳴らす事が出来ました
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