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離婚が決まってから、子供達とこれまでよりよく話すようになった。
特に反抗期真っただ中のももと話が出来ることは大きかった。
ももは数年前から MMD (ミクミクダンス)っていう、初音ミクなどのキャラクターを 3D で音楽に合わせてダンスさせるという、ソフトでアニメーションの作成にハマっている。
何処でこの情報を見つけたのか? 4 年生位の時、「私も PC が欲しい」と言い出したので、最初に古い Vista の OS が入ったノート PC を与えたが直ぐに、「重くて使い物にならない」って言いだして、そこで何をしたいかを聞いて、私が当時使っていた Windows10 のノート PC を与えたところ、想像以上の動画を作って見せてきて、それには正直驚いた。
でも、ももはそれが凄いことだとは全然思ってなくて、ただ、ネットに落ちている他人が作ったものを組み合わせているだけと言う。
で、最近そのことについて色々話した。
「確かに他人が作ったものを組み合わせているだけかもしれないけど、出来上がった作品は唯一無二で、世の中には存在しないものを作り出しているんだよね?それはディレクターであって、立派なクリエーターだと俺は思うよ。その才能をお父さんはこれからも伸ばして欲しいな」
と言ったら、ももの表情は一変して明るく、照れくさそうに笑っていた。
「お父さんは頭の中にあるイメージを形にして見せれる人って凄いなって思うんだ。残念ながらお父さんにはその才能はない。でも、中高生の時、当時は PV が世の中に出始めた頃で、お父さんも音楽を聴いたら頭の中で明確なイメージの映像を作れることは出来たんだけど、当時はそれを形にする術を見つけられなくて、諦めたんだ。本当は映像を作る監督になりたかったって思いも有ったけど、誰にも言えなくてね … 」
そう言うと、ももは「そうなん?」と少し興味を示した。
「うん。今の時代、 PC は勿論、 YouTube もあるし、そんな環境は整っていて羨ましい位。でも、残念ながら、今のお父さんには昔出来たその能力的なものが、年取ったせいか?昔みたいに鮮明な映像では頭の中に現れないんだ。だから、今の時期にそういうことをしっかり身に着けて、将来的にはそういうことを仕事に出来るようになったら幸せじゃないのかな?」
と言ったら、あくまでもこれは趣味として楽しんでいるだけと言い張るもも。そんな大それたことじゃないと言う。
「じゃぁ~お父さんが例えばブログとかその作品を見てもらえるような環境を作ってあげるから、そこに作品への想いとかコメントを付けて試しに反響を見てみたら?もしかしたら、人生変わるかもよぉ~」
と言っても頑なに趣味の領域。私は普通の会社に就職して、趣味でやれたらいいと言う。
最近作ったももの作品を見せて貰ったけど、明らかに最初の頃よりレベルが段違いに UP していた。
音楽に合わせて踊るキャラクターやその衣装、背景、カメラアングル…どれを取っても 1 つの作品として立派にその音楽の世界観が表現されている。
正直、趣味の領域で終わったら勿体ない。
俺は結局、明確に本当にやりたかったことが今の仕事なのか?って後悔しても今更始まらないと思って、いつの頃か妥協してしまった。
だから、ももにはそういう後悔はさせたくないって思ったんだけど、娘は誰かに似て頑固だから…
でも、ももは…
「やっぱり、お父さんとは血の繋がった親子だよね!」
って言ってくれたことが、涙が出るほど嬉しかった。
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