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年始に仕事を休んで、実家へ帰った。 昔買ったレコードを、物置から出して持って来た。そのうちの一枚、ジョン・コルトレーンの『コルトレーン』。A面2曲目に入っている「コートにすみれを Violet for your furs」が好きだ。 仕事を終えて、聴いてみた。少し疲れた身体のすみずみまで音がしみ込んでくる感じがした。 YouTubeに、ビリー・ホリディが歌っているものがあった。これも良いと思う。 こんなことを書いているうちに、夜が明ける時間になった。
2010.01.10
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友人のお父様が、高級なブランデーを送ってくださった。自分でも好きな酒なので、大変嬉しかった。どれも独特の瓶で、職場の棚で見栄えが良いのも、特筆すべきところである。 その荷物の中に、オールド・ファッション・グラスが2個同梱されていた。梱包材を解いて見ると、岡本太郎がデザインしたグラスだった。底に顔がある、有名な物だ。 そのグラスには何を注ぐべきか?と考えた。こういう場合にPCでのweb検索は便利である。≪岡本太郎 グラス≫などの言葉を入力しながらあれこれ見てみると、キリンの「ロバートブラウン」の景品だったようだ。 ロバートブラウンを1本仕入れようか?と考えたが、もう一捻り欲しい…と思った。 同じキリンの商品の中で「軽井沢」というウィスキーがある。これはどうだろうか。HPには“「瓶詰モルトウイスキー」として日本で初めて商品化、発売された歴史を持つ「軽井沢」。”とある。なかなか興味深い品である。 とはいえ、岡本太郎と軽井沢との縁は?そこで、またweb検索だ。≪岡本太郎 軽井沢≫と入力してみる。Wikipediaの「岡本かの子」のところに、以下の記述があった。 “19歳の夏、父と共に信州沓掛(現長野県北佐久郡軽井沢町中軽井沢)へ避暑、追分の旅館油屋に滞在した。同宿の上野美術学校生を通じて岡本一平と知り合う。21歳の時、和田英作の媒酌によって結婚、京橋の岡本家に同居するが、家人に受け入れられず二人だけの居を構える。翌年、長男太郎を出産。赤坂区青山のアトリエ付き二階屋に転居する。” 面白そうじゃないか。 奮発して軽井沢17年でも買ってみようか…いや高いから12年で…いやいやせっかくだから…と迷っているうちに「軽井沢」という地名が気になりだした。 私と同じG県A郡出身で、南木佳士という作家がいる。この人のエッセイの中で、軽井沢に接した地元では「かるいざわ」ではなく「かるいさわ」と発音していた、と書いていたのを思い出したからだ。 私にも、「かるいさわ」と濁らずに発音するのが、自然な感じがする。 そこで、実家の父に電話をしてみる。「軽井沢は、≪かるいざわ≫なのか?それとも、≪かるいさわ≫なのか?」と尋ねると、父は「正確には≪かるいざわ≫だろう。でも俺は≪かるいさわ≫だ」と返答した。 この濁らない≪かるいさわ≫を私たちが発音するとき、抑揚が独特だと思う。 「軽い沢」という言葉を、音読してみてほしい。形容詞≪軽い≫と名詞≪沢≫。重い・軽いの≪軽い≫を読む要領で≪かるい≫。そこへ≪さわ≫を続ける。フラットなイントネーションで≪かるいさわ≫と発音すれば良い。しいて言えば、真ん中の≪い≫にアクセントが置かれる感じだ。 「草津」という温泉が、同じG県A郡にある。 私たちは、≪くさづ≫と発音する。最後を濁った音にする。イントネーションはやはりフラットで、しいて言えば真ん中の≪さ≫にアクセントが置かれる感じだ。 一般的には、≪くさつ≫で、濁らない。最初の≪く≫にかなりアクセントを置いているようだ。 どうも脱線していけない。このあたりで、やめておこう。
2011.07.14
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