・p.101の表現には文学の諸作品を意識したと思われる部分がある。 ・“l'heure ou les gardiens de musee vont boire,”は、ユゴーの『La Legende des Siecles』の「Booz endormi」にある“C'etait l'heure tranquille ou les lions vont boire.”から。 ・“Gibraltar aux anciens parapets.”は、ランボーの『Le Bateau ivre』にある“l'Europe aux anciens parapets”から。 ・上記のような表現は、知識がなくても文章を楽しむことができるが、知識があればもっと楽しめる。 ・ザジは、ガブリエルが外国語を話すこととホモなのかどうかという事柄を混ぜこぜにしている。 ・p.106“avec un pot d'enfer”。素晴らしく運が良い、となる。enferはほぼ必ず良い意味に使われる。反面、paradisが良い意味に使われることがあまりない。 ・le trot=速歩。だく足。le galop=襲歩。cf. le pas。 ・第9章の終盤でトゥルースカイヨンとムアック未亡人の名前が明るみに出る。そこまでの読者の謎が解かれオチとなる。 ・roucouler=ハトが鳴く。フランス語は動物の声ごとに動詞が存在していると言える。 ・クノーは1920年代に北アフリカにいたことがある。第3次リーフ戦争時に従軍していた。